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仙台で友人になったかつてのアメリカ留学者に、日系人家族を紹介されていました。このお宅に留学の間中お世話になることとなります。紹介された人は、日系3世で、年格好は僕と同じくらいの女性、Carolです。
おそらく初めて、そのお宅にお邪魔したときのこと。
Carol、それにその妹2人、弟も、まったく英語はしゃべりませんが、お母さんはかなり喋れます。そのお母さんに言われたことを、今でも思い出します。
「ヒロさん。アメリカでは、何か欲しい時に欲しいって言わないと、何にも出てこないから、よく覚えておきなさい。そのかわり、うちの冷蔵庫は、いつも開いてるから、そこにあるものは、何でも食べていいよ!」という言葉です。
最初のCultural experienceとでも呼べるものでした。
家に立派なプールがあったのにも驚き、そこでパーティーがあった時も、皆日本人の顔をしているけど、誰1人日本語を一切しゃべらないというのも、Cultural experienceでした。
同じ頃、僕がテニスをするというのを知ったCarolが、テニス好きの友達に頼んで、僕をテニスコートに連れて行ってくれました。やはり日系3世の兄弟(兄と妹)。その時に、その妹が、コートに向かう道中でお兄さんに発したことば、これは、その時の情景とともに思い出します。
"Do you know where you are going?"です。
こうしたことば、その時の情景に重ね合わさると消えないものなのです。いまでは、英語学習のヒントとして、セミナーの受講者にもお伝えしています。
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