英文ビジネスEメール:作戦立案、リサーチの重要性

昨日英文ビジネスEメールについて熟達した人達の経験から得た優れた英文ビジネスEメールについてのノウハウを整理しているところだとお伝えしました。多くの方々にインタビューして、そこに見られる多くの共通性、あるいは特定の人が持っている「なるほどな」と思わせる「技」が実はたくさんあることに気付きます。昨日は、チャネル、つまり、どんな手段を使ってコミュニケーションを行うかの選択についてでした。

いったんEメールを使うべき手段として選択した場合、次に行うべきは事前の作戦立案です。もちろん、内容の軽いものであれば大袈裟に作戦など要らないのですが、優先度の高いものになると、達人たちはしっかり作戦を立て、何をどういう順番で書いていくのかを頭に描いています。その中でも重要なのは、読み手に関わる下調べです。

日記など読者が自分しかいない場合などを除き、何かを書く際には常に読み手がいます。ビジネスの場合は、その読み手に具体的なアクションをとってもらわなければならないので、相手が何を望んでいるかについては、しっかりと調べ、それに基づいて推測する必要があります。この作業を怠ると、メールの文面が自分の都合ばかりを伝える自己本位なものになり、読み手にとっては、あまり感じの良くない内容になってしまうことになります。そして結局は、こちらの望むアクションにつながらないということになってしまいます。

常に、"reader-centered"(読み手本位)の考え方が優先されるわけです。

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英文ビジネスEメール:チャネルの選択

 

ここまで、英文ビジネスEメールについて書いてきましたが、そもそも優れた英文ビジネスEメールとはどんなEメールなのでしょうか。これをテーマに調べていくと、いろいろな示唆に行き当たります。これまで書いてきたこともそうなのですが、熟達した人達には、長年の経験から得た「優れた英文ビジネスEメールとは」についての定義のようなものがあるようです。

実は、現在それを整理しているところなのですが、非常に多くの要素が「優れた英文ビジネスEメール」の条件となってきます。そしてそれは、Eメールを作成する前から始まっているようです。

つまり、ビジネスコミュニケーションの特性を考えると、「ビジネスを成立させることを目的としている」点が最も際立ったものになっていますので、「どうしたら相手を動かし、自分の思うようなアクションをとってもらえて、結果を出せるか」ということが重要になってきます。

そのように考えると、あるコミュニケーションを行うために使える手段は、Eメールだけではないのです。このことを伝え、結果を得るためには、Eメールを書くべきなのか、あるいは電話を今するのがいいのだろうか、手書きに手紙を書くのが良いのだろうか。なんでもかんでもEメールで伝えるのではなく、他のコミュニケーション手段(チャネル)を使うのが良いかどうかを考える。こうしたことをも考慮できることが、優れたビジネスパーソンの条件となるようです。

「そんなこと、当たり前じゃないか」という声が聞こえてきそうです。しかし、「当たり前のことを淡々とこなせる」ことが、プロフェッショナルの大切な条件なのではないでしょうか。

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英文ビジネスEメール:BELF(Business English as a Lingua Franca)

 

言語学の世界では、最近BELFということばが使われることが増えてきました。BELFはBusiness English as a Lingua Francaの略です。後半にあるLingua Francaとは「世界共通語」という意味のことばですが、古くはラテン語(ローマ帝国時代)などがそれにあたると言われています。

現在地球規模でのビジネスを展開する企業や人々が共通語として使っている言語が、事実上英語になっている実態を捉えて、BELFなることばが使われるようになったようです。世界中で英語を仕事の場で使う(あるいは使わざるを得ない)人々の数を考えると、その中でアメリカ人だとかイギリス人などの、いわゆるネイティブスピーカーはむしろマイノリティーになっているという認識が底流にあります。

こうした環境下、英語もビジネスにおける共通語であり、仕事の道具だという観点で見ると、そこで使われる英語は、もはやネイスピーカーだけのものではなく、それを使う人すべての共有財産であるという見方が広がってきています。

そうなると、英語も、その性質を変化させていると考えられ始めており、それがBELFという新概念につながっているようです。その特徴として言われているのが、文を支える構造の簡素化(例えば、関係詞を使って文を作ることなどが回避される傾向にある)、語彙の簡素化(あまり難しい単語を使わない)、意味が通じれば「文法エラー」にも目をつぶる(あるいは、旧来の文法エラーをエラーを認識しない)*など、「仕事が完結すればそれで良い」という傾向にあると言われています。全体的に、ノンネイティブに優しくなる傾向にあるように思われますが、一点だけ厳格なのは、専門語彙についてです。

私たちが習った英文法では、"I look forward to work with you."は間違いとされます(正しくは、"I look forward to working with you."とされる)が、意味を誤解されることはないのでOKという見方です。

お互いに、プロフェッショナルとして取引を行う以上、そこで使われる専門語彙で、その産業で働く人であれば、誰でも知っていなければならない語彙を間違えると、「こいつはプロじゃない」とみなされるため、ここを間違えてはいけないということのようです。

構造や文を作るための語彙はやさしく、しかり専門用語は間違えてはいけない。それを意識すると、一通一通のメールの内容も変わってくるのではないでしょうか?

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英文ビジネスEメール:英借文という考え方

 

昨日は、5W1H法をご紹介しました。今日は、少ない語彙で表現力を伸ばす英借文(えいしゃくぶん)です。「英借文」ということば、誰から最初に聞いたかは覚えていませんが、通訳者、翻訳者、英語教師などの間では定着している感があります。

発想は簡単で、次の手順で行います。

1. まず、文法的に正しい文をどこかから借りてきて覚える。誰かから受け取ったEメールからでも、参考書からでも、TOEICの問題からでも...

2. その一部分ないしは複数部分を他の単語で置き換える。すると、同じ文法構造を使って別の意味を表現できます。

これだけです。私がよく使っている例を示します。

I am honored to be with you today.
これは、Steve Jobsが2005年にスタンフォード大学の卒業式の冒頭で行ったスピーチの冒頭のセリフです。"I am honored to be with you today."と10回言って、まずこの文を自分のものにします。

次に、I amの次にある"honored"という形容詞を、"happy"に変えます。
I am happy to be with you today.

次は、主語を"he"にしてみます。
He is happy to be with you today.

これを疑問文にしたり否定文にすることも可能です。

こうして同じ構造を使って、次のように多くのことが言えます。
I am glad to report my new account today.(今日の新しい取引を報告できて嬉しい)
He was pleased to meet you.(彼はあなたと会えて嬉しかったんです)
We are willing to discuss the project with you.(御社とそのプロジェクトについて喜んでお話ししたい)

主語になる名詞を10個だけ知っている、動詞も10個だけ、形容詞も10個だけ知っている人でも、理論的には、10x10x10つまり、1000通りの表現ができることになります。上記のように、これらを疑問文、否定文に変えればさらに増えますし、間に副詞など他の品詞を挟むことで、更に表現できることが増えることになります。

持っている英文法と語彙を最大限活用するところから始めてみませんか?

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英文ビジネスEメール:発想の転換 5W1H法

あなたは、「これが我が社の概要です」と言おうとする時、どんな表現をしますか。研修でこの問いかけをすると、多くの受講生から、"Our company's profile", "Our company's overview"などという表現が出てきます。これでも通じると思いますが、私は次のようにコメントしています。

まず、ビジネス上で「弊社」「当社」は"we"で表現しますので、our companyと言わずourとしてはどうでしょうかと。次に、多くの方が「概要」という名詞を英語ではどういうかという発想で「概要」=profileという、いわば逐語訳をします。多くの大企業のウェブサイトで、日本語の「会社概要」欄にあたる英語サイトを見ると、"WHO WE ARE"と表記してあることが珍しくありません。

世界銀行の例

そこで、私は、このような例を模倣してはどうかと提唱しています。称して5W1H法です。
つまり、最初に5W1Hのいずれか、次に主語、そして述語動詞、この順番でいろいろなことを表現すれば、限られた語彙の中で、結構難しいことが言えるのです。

5W1H + S(主語)+ V(述語同士)です。

少しだけ例を示すと、
当社の業務: what we do
この機械のしくみ: how this machine works
先ほどのご発言: what you said earlier

いかがでしょうか。ちょっと発想の転換をすると、表現の幅が広がり、スムーズにEメールも書けるようになるのでは...

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英文ビジネスEメール:見た目は大事!

さて、件名(Subject)を見て開封したもらった後、メールがその目的を達成するためには、「これ読みたいな」と思わせなければなりません。逆に言えば、「読みたくないな」と思われてはせっかく開封してもらった意味がなくなってしまいます。

この「読みたいな」と思わせる要素で、非常に大事なのが、実は見た目なのです。
具体的には、次のような点に着目してご自身の書いたメールを見てみてください。

1. 意味のまとまりごとに段落構成がされているか
 文章を組み立てる際に、小さな意味の塊ごとに段落(paragraph)になっているか。よく見る例に、一文(文とは、主語+述語を含む語の塊で、最後にピリオドがついているものです)を書くたびに改行されているメールがあります。こうなると、どの文からどの文までが一つの意味の塊を示しているのがわかりません。そこで、その塊の中では改行しないことをルールにしましょう。

2. パラグラフを書き終えた後に、1行スペースをいれる
 時には、長いメールを書く必要も出てきます(別途解説をしますが、原則、あまり長いメールは「読みづらい」と感じられ、敬遠される傾向にあります)。その際に、パラグラフとパラグラフの間に改行をしてスペースを作ると、非常に見やすい(目に入りやすい)構成になります。

3. 適宜箇条書きや記号などが使われている
 メール内のすべてのメッセージを文で書くよりも、適宜箇条書きを使う、あるいは記号や線などを使って、メールのデザインを見やすいするものにできます。

他にも工夫するポイントはあろうかと思いますが、ここにご紹介した3つの点を心がけるだけで、相手に「読みたい」と思わせる可能性が高まってきます。これまでご自身の書いたメールを、こうした点からチェックすると、新たな発見があるかもしれません。今日お話ししたことは、英語、日本語など、言語に関わらず言えることです。

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英文ビジネスEメール:もらったメールへの返信の書出し

 

敬称の話を何度かお届けしました。次は、一行目を書くことになりますが、こちらについては、書出しをパターン化しましょうという話を以前お伝えしました。

英語で書くEメール、書出しのコツ 

ここで大切なことは、件名を受けて、相手に「このメールは読まなければ!」と思わせることでした。件名で目を引いてせっかく開けてもらったメールも、導入にインパクトがなければ、読み続けられません。そこで、冒頭で要点をしっかり書くことが大切です。

さて、次に考えたいのは、受け取ったメールに対する返信です。この場合の書き出しはどうしたらよいでしょう。二つの考え方があると思います。

1. 原則にしたがって
  つまり、返信のメールをしていることをそのままメールの趣旨として伝えるということです。具体的には、

This is (I'm writing) to respond to your email I received yesterday.
I'm writing to answer your question you made yesterday.

あるいは、定型表現として、こんなのもあります。

This is in response to your email I received yesterday.

この〜にお応えして...というのが、"in response to"という言い方です。

これは、例えば、電話でもらった問い合わせに対して答えるような場合は、
This is to reply to your inquiry you made in our telephone conversation earlier today.と応用することも可能です。

2. Thank youで始める

ともかくThank youで始めるというパターン化です。
あまり具体的に「〜に対して」と特定しない場合は、「メールありがとう」「メッセージありがとう」という言い方になります。

Thank you for your email.
Thank you for your message.

これらは、割と汎用的に使えますよね。相手のメールの趣旨にしたがって、より具体的に書くには、次のような方法があります。

Thank you for your order.(注文に対して)
Thank you for your advice.(アドバイスに対して)
Thank you for your inquiry.(質問に対して)
Thank you for your interest.(商品内容への問い合わせなどに対して)

ここも、パターン化、構造化による効率化、スピードアップの発想があります。


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英文ビジネスEメール:引続き敬称について

 

引続き敬称の話です。

場合によっては、相手の名前がわからないこともあります。
例えば、info@...などという企業の代表メールアドレスに問い合わせをするようなケースです。
そのような場合は、内容に関連のある部署、担当者にメールを届ける主旨で、敬称にその部署名などを
使うことがあります。または、そこの代表者(部長など)とすることも行われます。

<例>
Dear Sales Department,
Dear Marketing Manager,

複数の方々に一斉送信するような場合には、次のように属性で呼びかけることもあります。

<例>
Dear Customers,
Dear Employees,
Dear Team Members,

最後に、敬称について、よく質問があるのが、ファースト・ネームにどのタイミングでしたらよいかというものです。原則は、先方がそのように書いてくればそれに応じてということになりますが、私は、こんなメールをもらったことがあります。

Dear Hiroyuki (if I may),

「博之さん、そう呼んでいいですか」という書き方ですね。こう書いてあれば、返信も先方のファーストネームでということになりますよね。


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さて本文へ、まずは敬称

ここまで、さまざま基本的な考え方をご紹介してきました。ここからは、少し具体的なお話しです。

もう英語でEメールを書き慣れていらっしゃる皆さんは、ご存知と思いますが、ケース別に分けてご紹介してみましょう。

典型的な例は、相手の名前(姓名友)や性別が分かっている場合です。
従来は、最初にDearを入れ、相手の姓(Family name)、引き続いて, (カンマ)あるいは:(コロン)とすることが多いようです。一般的には、それでよいでしょう。

<例>
Dear Ms. Watson,
Dear Mr. Smith:

最近では、代名詞(pronoun)をどうするかということが、英語圏の国では話題になっています。署名欄の名前の後に、自分をこう呼んで欲しい、自分の属性はこうだという趣旨で、He/Him/HisやShe/Her/Hersとカッコに入れて表記する例が増えているようです。自分のジェンダー・アイデンティティを示す主旨のようです。どちらでもないThey/Them/Theirsというものもあり、さらに数も増えつつあるようです。多様性の重視が、言語にも影響を及ぼしてきているようです。

相手の性別、送信者名として書かれているどの部分が姓で、どの部分が名かわからないようなケースもありますが、その場合は、Dearに続けて、相手からのメールに書かれていた通りに書くことが原則のようです。

<例>
Dear Kim Anderson,

欧米人の名前は、私たちにもある程度馴染みがありますが、他の地域の方だと判別できないこともありますので、こういう書き方をします。先ほどのHe/Him/Hisと自分の名前のところに表記して返信すれば、次回からは、Dear Mr. Toda, と返信が返ってきそうです。また、相手も署名欄の名前の後に、同様の表記をしてアイデンティティを示してくれる可能性も高まりそうです。署名欄のひと工夫ですね。

次回も、引続き敬称についてご紹介します。

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件名の重要性

 

皆さんは、Eメールの件名について、どのくらい重要とお考えでしょうか?
実は、非常に大切なのです。

なぜかを考えてみましょう。

件名の重要性は、Eメールというコミュニケーション手段の特質と関連しています。ご存知のように、Eメールのアプリケーションを開くと、目に入ってくるのは送信者のメールアドレスと件名だけです。一日に受取るメールの件数が10通とか15通などという人であれば、届いてメールのどれをどの順番で読もうと考える必要はないかもしれません。しかし、組織の中で地位の高い人など、1日200〜300通のEメールを受取る人は、「誰から届いたメールか」と「どんな用件か(件名)」で、そもそも開封して読むかどうかを決定するわけです。

どんなに一生懸命本文を書いたとしても、そもそもメールを開いてもらわなければ、メールの目的である「仕事を前に進める」ことは実現しないわけです。したがって、件名が非常に重要であるというということです。

次回は、具体的な件名の書き方についてご紹介しましょう。

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Eメールコミュニケーションの特徴:受動態の役割

昨日は、英文ビジネスEメールの文体は、原則能動態とお伝えしました。
では、では、受動態には出番がないのでしょうか?そんなことはありません。

ここでは、2つの典型的な場面をご紹介します。

1. 否定的な文脈の中で、Youを使わず、受動態を使う

受動態の使い方のひとつとして、誰がある行為の主体であったかを示したくない場合での使用法があります。例えば、仕事上で誰かにミスがあった時。そのような場合では、単に相手を叱り責めることでは問題は解決しません。そうした場合、「誰がそのミスを犯した」よりも「ミスがあった」と書いた方が、事態が前に進みそうです。

例えば...
You made an error in your invoice. と能動態で言えば、相手を責めるトーンが強くなります。
この場合に
An error was found in the invoice. とすれば「誰がミスを犯した」点よりも、「ミスがあった」点が強調されることで、責めるニュアンスが減ります。こうした場合に、受動態は有効です。

2. 文章の流れを良くする

次の2つの文の組み合わせを見てください。どちらが読みやすいですか?

<組み合わせ1>
 I bought a book yesterday. Mr. Watson wrote it
<組み合わせ2>
   I bought a book yesterday. It was written by Mr. Watson.

一般的には、組み合わせ2の方が読みやすいと言われています。これは、文章の結束性(cohesion)と言われるものです。文の流れと言っても良いかと思います。文の流れを良くするための技法のひとつとして言われているものが、まずコミュニケーションを行う当事者双方が知っている情報(旧情報)を先に言って、それから新たな情報(新情報)を提供するという方法です。

上記の例で言えば、

<組み合わせ1>では、文章の流れが、I (旧情報)bought a book yesterday. (新情報)Mr. Watson wrote (新情報)it. (旧情報)となっています。

 少し分かりにくいかもしれませんので解説します。まず、対話をしているのはあなたと私なので、"I"は旧情報です。次に、私が昨日本を買ったという事実は(それまでに相手は知らないわけなので)相手に取っては新情報です。そしてその作者がWatsonだということも、相手にとっては初めてのことなので、これも新情報。そして"it"は「私が昨日買った本」であることは、この時点ではすでに旧情報になっています。
この旧ー新、新ー旧という流れは、新情報が続けて出てくるので、「それ何、なに?」と相手の頭を混乱させる傾向があるので、分かりにくい流れと言われています。

 これに対して、<組み合わせ2>では、情報の並び方が、旧(I)ー新(bought a book yesterday)、旧(The book)ー新(was written by Mr. Watson)となっているので、「それ何、なに?」が起こらないので、分かりやすい、読みやすいとされます。この旧ー新、旧ー新の並びを作るために、あえてここでは受動態が登場しているわけです。

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Eメールコミュニケーションの特徴:能動態が原則!

は、Eメールを含むビジネスコミュニケーションの文体についてです。

ビジネスコミュニケーションの特徴として「時間を尊重する」というものがありました。直接的に簡潔に意図を伝える文体は、能動態(active voice)です。ビジネスEメールにおいても、能動態で文を書くことが原則だと、覚えておきましょう。能動態に対するものが受動態ですが、受動態はご存知の通り、同じことを表現する際に、傾向として能動態より長い文になりがちです。簡潔性を求めるビジネスコミュニケーションが、原則能動態になっているのは、こういう事情もあると考えられます。

また、短く端的に伝える能動態の方が、どうしても婉曲的になる受動態よりも、相手との心理的距離を近づける効果があるとも言われています。

今一つ能動態で書くことが好まれる理由として、責任が明確になることも挙げられます。能動態は、主語→述語という順番で、「誰が」「何を」をはっきり伝える文体なので、ある行為に対しる責任が明確になるからです。

では、受動態には出番がないのでしょうか?そんなことはありません。次回は、そのことについて解説しましょう。

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ビジネスコミュニケーションの特徴は、どうEメールに反映しているか?

昨日、ビジネスコミュニケーションの特徴という話をご紹介しました。「目的達成」「時はカネなり」「ビジネスは継続する」そして「プロフェッショナルであること」でした。これらの特徴は、Eメールライティングにおいて、どのような形で具体化されるのかを、解説してみます。

まず、目的達成ですが...
取引を完了すること、あるいはそれにつながる「次のステップ」につながることをEメールで実現するという趣旨で、例えば何かを依頼したような場合、返信が欲しいような場合には、「具体的な締め切りを示して返信を求める」というように、文末において、次のアクションを求める書き方をします。

次に、時間を尊重するということについては...
まずは、Eメールの最初の入り口になる「件名」(subject line)で、読み手にどんなアクションを求めているかが分かるように、極端に言えば件名のみを読んだだけでアクションが取れるような書き方を求められます。
本文では、儀礼的な挨拶はなし、あるいは最小限に抑えて、すぐに用件に入るのが一般的です。日本語でのメールでは、よく儀礼的に「お世話になっております」などと書くことが多いですが、「不要」だという考え方が一般的のようです。もちろん、関係が親密になれば、人間関係を取り結ぶような一文を入れたりすることもありますが、必須というわけではないようです。さらに書き出ししは、以前ご紹介したように、「私は、〜という目的でこのメールを書いています」というトーンで書き始められます。

I'm writing to let you know that ...のような書き方です。当たり前ですが、Eメールが上の行から読まれますから、要旨、結論は、上の方にある方が、お互い忙しい身には良いという考え方が貫かれます。

ビジネスは継続ということについては...
上記のように「結論が上」みたいな書き方は、ぶっきらぼうに見えるかもしれませんが、ビジネスを継続させるために、相手との関係の維持、つまりいったん築いた信頼関係、信用を毀損しないようにということで、丁寧な言葉遣いは重要視されます。英語での丁寧表現を学ぶことは、この観点からは重要です。

最後に、プロフェッショナルであることについては...
また別の機会に詳しくご紹介するつもりですが、英語がビジネスにおける世界共通語となってきた関係で、多くの英語非母語話者(われわれもこの部類に入ります)間で英語を使うことが増えているため、一般的には、平易な文法構造、平易な語彙を使用する傾向がありますが、「プロフェッショナルであること」を示すためには、自分の属している業界の専門用語はしっかり正しく使わなければならないという認識があります。

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英文ビジネスEメール:ビジネスコミュニケーションの特徴

 

文章には、さまざまま形があります。文章のタイプと言ってもよいし、言語学などではジャンル(Genre:英語読みは「ジャンラ」に近い)と呼ばれます。一番わかりやすいジャンルは、例えば日本昔話。「昔むかしあるところにxxとxxがおったそうな...」と始まり「めでたし、めでたし」と終わるという、決まり切った型があります。

 

英文ビジネスEメールにも、そう言った型のようなものはありますので、今後お伝えしていきますが、その前に、英文ビジネスEメールも含めた、ビジネスコミュニケーションにはどんな特徴があるのかを知っていることが非常に重要です。以下のようなものではないでしょうか。


1. 目的達成
 ビジネスの究極の目的は、利益を追求すること。そのためには、コミュニケーションを含む全ての行動が、取引を成立させるという目的達成のためになされなければなりません。
2. 時はカネなり
 "Time is money"という格言にもあるように、特にビジネスにおいては相手の、そして自分の時間を無駄にすべきではないという考え方に支えられています。コミュニケーションにおいても、相手の時間を奪うような方法は避けるべきです。
3. ビジネスは継続する
 一回限りの取引で巨額の利益を得るということもなくはないのですが、ほとんどのビジネス活動は、取引先との安定的な関係の上に、継続的に取引が繰り返し行われ、会社が存続し続けるために行われています。その意味では、相手との関係を良好に保ち、この継続性が確保されることが重要視されます。
4. プロフェッショナルであること
 ビジネスはプロの世界です。プロ同士の付き合いであれば、使用する言葉、行動方法など、相手から見れば、「この人は私のこの世界ではプロフェッショナルであり、相手にするに値する」と思われなかればなりません。

ビジネスコミュニケーションの土台には、こうした考え方があり、これらが反映された形態となっています。英文ビジネスEメールによるコミュニケーションも、もちろん例外ではないのです。

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英語で書くEメール、書出しのコツ

 

ビジネス英語講師の戸田博之です。長年多くのビジネス英語講座の指導を行ってきましたが、最も底堅いニーズがあるのが、英語で書くEメールの講座です。多くの企業でその必要性は強く認識されていながら、その書き方のノウハウに関する研修を受ける機会を与えられる従業員は限られています。

 

そうした環境下、企業活動のグローバル化(この言葉の意味は、極めて曖昧ではありますが)の中で、多くの人たちが、いろいろな課題を抱えています。

 

たくさんある中で、今日採り上げるのは、書出しです。多くの文章は、書出しがスムーズに行くと、うまくいくことが多いのですが、最初でつまずくと大変です。そこで私は、「書出しのパターン化」を勧めています。

 

ポイント1:日本語のメールで書く「お世話になっております」などは省略

ポイント2:単刀直入に用件で書き始める。

 

この時に、書き始めのパターンを知っておくと、迷わずにすみます。それは、以下のパターンです。

 

I'm writing to, I would like to, This is toのいずれから書き始める。

これに用件に応じた動詞の原形を続ける。

そのあとは、that+主語+述語で完結する。

 

<例>当社新商品の発売を発表するためご連絡しております(=このメールを書いています)

I'm writing to announce the launch of our new products.

This is to announce the launch of our new products.

I would like to announce the launch of our new products.

 

取り急ぎ報告申し上げます...的に意味を出すには、次のような言い回しが登場します。

A quick note to let you know ...

 

パターン化のイメージ、わかりますでしょうか?

 

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戸田博之

 

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ビジネス英語講師の戸田博之と申します。

私の教えてきた英文ビジネスEメールの講座では、多くの人の英語アレルギーや英文Eメールライティングアレルギーが大幅に軽減されてきました。多くの人たちが、「書くのが怖い」から「書いてみようかな」「これなら書けるかも」に変化しています。彼ら彼女らに伝えてきたノウハウを、この講座でぜひ吸収し、明日からの仕事に活かしてください。受講お待ちしています。

 

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英語でのビジネスEメールライティングが必要だが苦手な人

これから外資系で働きたいと考えている人

これから国際的ビジネスに関わりたい人

今英語でのEメールライティングに苦労している人

英語でのEメールライティングのスピードを少しでも上げたいと切実に願っている人

これまで経験したことのない海外関係の仕事に突然就いた人

外資系企業に初めて勤める人

外資系企業や大きな海外部門を抱える企業に就職が決まった社会人、学生の皆さん

 

戸田博之略歴

広島県出身。学生時代に、カリフォルニア大学サンタバーバラ校に留学。1980年に東北大学法学部卒業後、住友銀行(現三井住友銀行)入行。1996年までの16年間で国際関連業務に13(含海外ベルギー、米国駐在)。後ニューヨークで独立後帰国。米国系資産運用会社、米国系保険会社に勤務の後、2011年に金融業界を退きビジネス英語講師に。英語教育のノウハウを得るため東京大学大学院で修士号取得。引続き博士課程にてビジネス英語研究を続ける。国際金融業界での経験と大学院での研究の成果を研修や大学での教育に活かしている。現在オフィス エイ・エイチ代表、早稲田大学、明治大学、法政大学、東京医療保健大学英語講師。


英語で書くEメールがなぜ大切か?

 

昨日報告しましたが、新たにUdemyで英語で書くビジネスEメールの書き方に関わる講座を開講しました。2011年に独立してからずっとこのEメールに関わる仕事をしてきました。

 

英語で書くビジネスEメールに関する情報提供に力を置いているのは、次のような理由からです。

 

1. Eメールがビジネスコミュニケーションの最も主要な道具となっているから

 

ビジネスの世界にEメールが本格的に入ってきたのは、1990年代に入ってからと言われています。私と同世代、あるいはそれ以上の年齢の方々には、何となく心当たりがあるのではないでしょうか。

それから急速にEメールは発達し、あっという間に、ビジネスコミュニケーションの中心的存在となりました。私が、1980年にビジネスの世界に入ったときには、PCやましてやスマートフォーンもない状況、ビジネスコミュニケーションの中心は電話でした。オフィスは賑やかだったのです。しかしこの状況は、現在大きく変わっています。

今やビジネスを動かしているのは、Eメール、Eメールの上手い人は仕事もできる、つまり書く力が出世する力なのかもしれません。また企業全体のEメールライティング力が上がれば、企業力も上がると考えられます。

 

2. 英語がビジネスにおける世界共通語になっているから

定義が定まらないまま使われている「グローバル化」なる言葉ですが、その一環として間違いなく起こっているのが、英語の共通語化です。日本では楽天が社内公用語を英語にすると宣言して話題になりましたが、世界中の企業の多くが、本社所在国の言葉ではなく、英語を共通語化する動きは顕著です。良い悪いは別にして、英語が共通語化しているのです。

最近、言語学の世界では、これを"Business English as a Lingua Franca"(略してBELF)と呼ぶようになってきています。それに伴って、英語は、もはやいわゆるネイティブスピーカーの者ではなく、それを使う全ての人に持ち物であるという考え方が進みつつあります。(この点については、今後このブログで紹介していきたいと思っています)

 

上記、Eメールと英語の接点にあるのが英語で書くビジネスEメールなのです。世界の市場で競争をするためには、英語でビジネスメールが書けることが重要なのです。しかし、世の中では、このEメールの書き方に関わる教育は、あまり重視されていない嫌いがあります。そこで、私は、ここに力を注ぐことで、何らかの貢献ができると思っている次第です。

 

本稿ではしばらく、この英文ビジネスEメールについて、書いていきたいと考えています。以下も、ご覧ください。

2020/03/03

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英語ぎらいのための英文ビジネスEメールライティング5つの秘訣

 

上記タイトルでUdemyからオンライン講座をリリースしました。これまで企業研修で行ってきた内容のうち初級編をまずリリース、今月(2021年3月中)には中級編もリリース予定です。

 

解説動画をYouTubeにアップしましたので、こちらでコースの概要をご確認ください。

英語ぎらいのための英文ビジネスEメールライティング5つの秘訣

 

当面は、リリース記念の特別価格で提供をさせていただきたいと存じます。ご希望の方は、下記に「割引クーポン希望」としてご連絡をお願いします。期間限定(3月29日まで)ですので、早めにお申し込みください。

 

 

hirotoda@officeah.biz

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英語ぎらいのための英文ビジネスEメールライティング5つの秘訣

 

上記タイトルでUdemyからオンライン講座をリリースしました。これまで企業研修で行ってきた内容のうち初級編をまずリリース、今月(2021年3月中)には中級編もリリース予定です。

 

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英語ぎらいのための英文ビジネスEメールライティング5つの秘訣

 

当面は、リリース記念の特別価格で提供をさせていただきたいと存じます。ご希望の方は、下記に「割引クーポン希望」としてご連絡をお願いします。期間限定(3月29日まで)ですので、早めにお申し込みください。

 

hirotoda@officeah.biz

 

お待ちしています。

2020/03/02

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ブログ英語事始め

2015年

8月

28日

aとtheの使い分け

 

 プレジデント9月14日号に、「aとtheの使い分けにルールなし?『英語教師が知らない英語』」という記事があります。

 

 解説者としてインタビューを受けているトム・ガリー先生は、大学院での私の指導教官です。

 

 ほぼ同い年、私も1年留学したUCSB(カリフォルニア大サンタ・バーバラ)卒とのことで、縁を感じています。

 

 会話は、ほとんで日本語。

 日本に来て日本語を勉強し始め、わずか3年でプロ通訳となったというすごい人です。このあたりは、私とは、ものが違います。

 

 プレジデントの解説も、興味深い、多くの人にとっては「目から何とか。。。」だと思います。ご著書の「英語のあや」も、興味深い本です。

 

 

1 コメント

2015年

8月

28日

便利になりました

 英語学習が便利になったことを振返り、ひとつ、かなり以前のブログ記事を紹介します。発音は、音だけではなく、どの音を強く読むかも重要です。

 

 "Minneapolis"の発音ができない。


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2015年

8月

26日

日経新聞の広告

8月26日

 先24日朝日新聞に続き、日経新聞に拙著広告が出ました。1面でありがたいことです。どれくらい販売効果があるのか、見てみたいものですが。。。











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2015年

8月

25日

ちょっと古い記事を。。。

少し古い記事を、ブログから拾ってきました。自分がかつて書いたことを思い出すのも、時には面白いものです。


投資の英語、年金の英語:リタイアするのは、人間だけではない。



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2015年

8月

25日

英語本のタイトル

 たまたまですが、「「回転すし」を英語で言えますか?」というタイトルの本を見つけました。私は、この手のタイトルに抵抗を感じます。

 

 もし、「あなたが通訳ガイドを目指すなら」という言葉が、冒頭についていれば、許容範囲かなと思います。つまり、どんな表現を英語でできるようになるかを目指すかは、人それぞれに違います。日本人だれもが、「回転すし」を、外国人に詳しく伝える必要はないわけで、通常は、"a sushi restaurant"と言えば事足りるはずなのです。

 

 回転すし(これは、通常「回転ずし」というのではないでしょうか?)と、一般の寿司店で、何がどう違うかをしっかり伝えなければならない場面など、そう多くの人に求められることはないでしょう。身の回りにあるからといって、それを全部言えなければ英語の勉強がしっかりできているとは言えないと言われれば、相当英語を勉強してきた人間でも、皆勉強不足ということになってしまいます。

 

 本の出版元は、売れそうなタイトルを付ける傾向にあるので、この本のタイトルも、そういう背景があるのかなと思ったりしますが。。。

 

 ここまで書いてきた理由と同じ理由で、英語本のタイトルで私が抵抗を感じるのは、「ネイティブはそう言わない」「ネイティブには、その英語、理解できない」と、ネイティブ並みの知識がなければダメ的なメッセージがタイトルになっているものです。

 

 反対の極に、「英語なんて、単語だけ並べればOK」的な本も、あまりに独善的だと思います。可能な努力をしないでおいて、「分からないのは、英語が悪い」とか、「日本人なのに何で英語を使わなくてはいけないのだ」というのも、今の客観情勢を考えると、現実的でなく、やや身勝手な議論のように思えます。

 

 本のタイトルには、「ここまではネイティブでなくても理解できるから、頑張ろう」的なメッセージを付けてもらいたい。その方が元気が出る。と思っています。「ネイティブじゃないと。。。」と言われると、折角の勉強意欲も削がれるように思うのです。皆さんのご意見はいかが?

 

 

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2015年

8月

28日

aとtheの使い分け

 

 プレジデント9月14日号に、「aとtheの使い分けにルールなし?『英語教師が知らない英語』」という記事があります。

 

 解説者としてインタビューを受けているトム・ガリー先生は、大学院での私の指導教官です。

 

 ほぼ同い年、私も1年留学したUCSB(カリフォルニア大サンタ・バーバラ)卒とのことで、縁を感じています。

 

 会話は、ほとんで日本語。

 日本に来て日本語を勉強し始め、わずか3年でプロ通訳となったというすごい人です。このあたりは、私とは、ものが違います。

 

 プレジデントの解説も、興味深い、多くの人にとっては「目から何とか。。。」だと思います。ご著書の「英語のあや」も、興味深い本です。

 

 

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2015年

8月

28日

便利になりました

 英語学習が便利になったことを振返り、ひとつ、かなり以前のブログ記事を紹介します。発音は、音だけではなく、どの音を強く読むかも重要です。

 

 "Minneapolis"の発音ができない。


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2015年

8月

26日

日経新聞の広告

8月26日

 先24日朝日新聞に続き、日経新聞に拙著広告が出ました。1面でありがたいことです。どれくらい販売効果があるのか、見てみたいものですが。。。











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2015年

8月

25日

ちょっと古い記事を。。。

少し古い記事を、ブログから拾ってきました。自分がかつて書いたことを思い出すのも、時には面白いものです。


投資の英語、年金の英語:リタイアするのは、人間だけではない。



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2015年

8月

25日

英語本のタイトル

 たまたまですが、「「回転すし」を英語で言えますか?」というタイトルの本を見つけました。私は、この手のタイトルに抵抗を感じます。

 

 もし、「あなたが通訳ガイドを目指すなら」という言葉が、冒頭についていれば、許容範囲かなと思います。つまり、どんな表現を英語でできるようになるかを目指すかは、人それぞれに違います。日本人だれもが、「回転すし」を、外国人に詳しく伝える必要はないわけで、通常は、"a sushi restaurant"と言えば事足りるはずなのです。

 

 回転すし(これは、通常「回転ずし」というのではないでしょうか?)と、一般の寿司店で、何がどう違うかをしっかり伝えなければならない場面など、そう多くの人に求められることはないでしょう。身の回りにあるからといって、それを全部言えなければ英語の勉強がしっかりできているとは言えないと言われれば、相当英語を勉強してきた人間でも、皆勉強不足ということになってしまいます。

 

 本の出版元は、売れそうなタイトルを付ける傾向にあるので、この本のタイトルも、そういう背景があるのかなと思ったりしますが。。。

 

 ここまで書いてきた理由と同じ理由で、英語本のタイトルで私が抵抗を感じるのは、「ネイティブはそう言わない」「ネイティブには、その英語、理解できない」と、ネイティブ並みの知識がなければダメ的なメッセージがタイトルになっているものです。

 

 反対の極に、「英語なんて、単語だけ並べればOK」的な本も、あまりに独善的だと思います。可能な努力をしないでおいて、「分からないのは、英語が悪い」とか、「日本人なのに何で英語を使わなくてはいけないのだ」というのも、今の客観情勢を考えると、現実的でなく、やや身勝手な議論のように思えます。

 

 本のタイトルには、「ここまではネイティブでなくても理解できるから、頑張ろう」的なメッセージを付けてもらいたい。その方が元気が出る。と思っています。「ネイティブじゃないと。。。」と言われると、折角の勉強意欲も削がれるように思うのです。皆さんのご意見はいかが?

 

 

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2015年

8月

23日

不足している英文ライティングスキルのトレーニング

 最近、USCPA受験者、IELTS受験者に対するレクチャーをするようになりましたが、いつも思うのが、ライティングというスキルは、磨くために本当にエネルギーを要するものであるという点です。

 

 また、時折、日本語から英語への翻訳を頼まれて引き受けることがありますが、何年やっても、つらいなと思うことが多いのです。それは、「最終的に人に見られるから、間違ってはいけない」というプレッシャーが一番高いからではないかと思います。

 

 正しい冠詞の使い方(日本人は、特に"the"が多くなる傾向があるとか)、時制、適切な形容詞と名詞、副詞と動詞の組み合わせといったコロケーション、関係代名詞の上手い使い方。。。40年も英語に携わってても、あっちにごつん、こっちでごつんと頭をぶつけている感じです。

 

 逆に言えば、いつまでも勉強の余地が大きく残っているということでしょうか?

 他の技能をおろそかにするつもりはないけれども、今後も、自分の、そして多くの人々の、英語ライティング技能向上に努めたいと、改めて思いました。

 

 

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2015年

8月

21日

セミナーのご案内です。

講師をつとめさせていただくセミナーについてのご案内を差し上げます。

昨今のビジネスコミュニケーションにおいては、Eメールの重要性がますます高まって
おりますが、それが英語の環境となりますと、さらに英語力の問題が問われます。

ビジネス英語講師としてこの点に着目し、さまざまなところで英文Eメールに関する
セミナー講師を勤めさせていただいておりますが、直近のものについてご案内申し上げます。

ご自身、あるいは社内のどなたかで、ニーズのありそうな方々がいらっしゃいましたら、
ご参加ないしご案内いただければ幸いです。

下記リンクで内容をご覧の上、オンラインでお申し込みいただくか、添付PDFファイルを
印刷の上、ファックスにてお申し込みいただければ幸いです。


なお、もしお申し込みされた場合は、このメールにお申し込みの旨、hirotoda@officeah.bizまでご連絡いただければ幸いです。



【申込書】英文・ベーシック編.pdf
PDFファイル 807.6 KB
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2015年

8月

21日

セミナーのご案内です。(英文ビジネスメール)

 講師をつとめさせていただくセミナーについてのご案内を差し上げます。

 昨今のビジネスコミュニケーションにおいては、Eメールの重要性がますます高まって
おりますが、それが英語の環境となりますと、さらに英語力の問題が問われます。

 ビジネス英語講師としてこの点に着目し、さまざまなところで英文Eメールに関する
セミナー講師を勤めさせていただいておりますが、直近のものについてご案内申し上げます。

 ご自身、あるいは社内のどなたかで、ニーズのありそうな方々がいらっしゃいましたら、
ご参加ないしご案内いただければ幸いです。

 下記リンクで内容をご覧の上、オンラインでお申し込みいただくか、添付PDFファイルを
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なお、もしお申し込みされた場合は、このメールにお申し込みの旨、ご連絡いただければ
幸いです。
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2015年

8月

18日

英語の新刊です!

 

 本当に久々のブログ更新です。

 

 商業出版は、3冊目ですが、以前から出したいと思っていた英語関連書籍を、初めて出すことができました。

 

今や、Eメールはビジネスコミュニケーションの中心。しかし、その割に、きちんとした研修を行なっている企業は少なく、この部分に対するサービスを提供することが、非常に重要だと思っています。

 

 この本は、これまで実施してきた英文Eメールライティングセミナーの内容をまとめたものとなっています。英文Eメールを書き始めた間もなく、多くの素朴な疑問や悩みを抱えていらっしゃる方々の手引きになれば幸いです。

 

 あと、従業員のメールライティング技能の向上は、残業代が減る等、企業軽軽へのメリットも大きいはずです。その意味で、経営者の方々にも、一読をお願いしたいと、強く思っています。

 

 2006年に初めて商業出版をした頃から、英語関連の本が出したかったのですが、10年経ってやっと実現しました。是非、ロングセラーになって欲しいなというのが、願いです。内容的には、そうなる資格はあるのではと思っているのですが。。。


2015年8月18日記

 

 

 

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2013年

9月

14日

スピーチ評論家として認知された?

アメブロで英語スピーチ評論家を名乗っておりますが、そのおかげか、週刊新潮の今週号(9月19日号)で、スピーチ評論家としてコメントを求められ掲載されました。(p.24-25「都知事の絶望的英語を挽回した「プレゼンター」採点表」

 

オリンピック誘致のスピーチで誰が良かったかという質問に対して、思いつくことを述べましたが、記者の方と話していて思ったことがあります。

 

それは、スピーチは「最後はそれを語る人の思いで伝わるか伝わらないかが決まるのだ」ということです。スピーチは、確かに上手く見せるテクニックが多くあり、それが出来た方が良いのかもしれない。しかし、どんなにテクニックが稚拙でも、伝わる思いがあれば、十分に人を感動させ、動かすスピーチなんだなということ。

 

テクニックや英語という面では、評価が低くなってしまう佐藤さんのスピーチが、私には一番感動的だったのは、個人的な経験を語る時の思いが溢れていたからだと思います。

 

皆さんのご感想は?

因に、私は、猪瀬さんのスピーチを「絶望的」などとはコメントしていません。

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2013年

8月

20日

SMBCコンサルティング社にて英文メールセミナー

 今日は、日本橋にあるSMBCコンサルティング社のセミナールールで、「早く正確に 英文e-メールの楽々作成法」の講師をつとめてまいりました。40名の出席者の方々、みんな積極的で、楽しく英文e-メールのコツをお伝えできたと思います。

 

 思えば、初めて"e-mail"なる言葉に触れたのは、1980年代の中盤、ニューヨークのある銀行を訪ねた時でした。聞いたことのなかった単語に出会って驚いた記憶があります。その際、相手が"log on"という言葉を使ったような記憶があります。

 

 しかし、実際にe-メールを仕事で使うようになったのは、それから約10年後、やはりニューヨークで銀行の駐在員だった頃です。私のe-メールデビューは、英語だったのです。銀行のさまざまな拠点で、一斉にe-メールが入ったのですが、あるオーストラリアの同僚が、クリスマスカードの映像を一斉配信して、偉い人から「サーバーを一杯にしてけしからん!」ときつい叱責を受けるという事件があったことを思い出します。時代は、変わりました。

 

 それ以来、どうやったら、母国語ではない英語を書いて、相手を確実に動かすか、いかに早く書くかの工夫をしてきました。私のe-メールセミナーは、そんな永年積み上げたノウハウをお伝えしています。

 

 来月17日に、今度は、アイ・コミュニケーション社主催で、東京国際フォーラムで行います。お越しいただけると嬉しいです。きっとお役に立てます!

 

 お申しいただける方は、こちらから。。。。

 

 もし、会社のご同僚に興味のありそうな方がいらしたらな、添付のPDFを印刷し、回覧していただければ幸いです。

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2013年

8月

20日

Garbled

e-メールの文字化けを表現する際に、Your e-mail is garbled.等と言いますが、昨日、妻に誘われて観た「トラ・トラ・トラ」という映画(真珠湾攻撃前後を描いた日米合作の大型映画)を見ていたら、暗号解読が出来ずに、よく読めなかったという意味で、garbledという表現が使われていたようです。

「読めない」という意味なんですね。

トラ・トラ・トラ予告編

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2013年

8月

03日

日経トレンディ

英語メールに関する私のコメントが日経トレンディ9月号に掲載されました。ポール・ビソネット、ディビッド・セインという超有名な先生方と並べてコメントを出してもらったのには感激しました。記事のまとめ方も、しっかり英文メールに書き方に触れられたおり、是非読んで頂きたい内容です。


<a href="http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20130801/1051235/" target="_blank">日経トレンディ9号特集2</a>

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2013年

7月

31日

ビジネスメールコミュニケーション講座(英文・ベーシック編)開講

この度、メールコミュニケーション教育においては、日本でも有数の実績を誇るアイ・コミュニケーション社の英文メール講座「ビジネスメールコミュニケーション講座(英文・ベーシック編)第1回を開催する運びとなりました。

アイ・コミュニケーション社とプログラムを共同開発し、今後同社のプログラムとして提供してまいります。私は、同社の日本語プログラム「ビジネスメールコミュニケーション講座」の認定講師でもありますが、今後、英語のプログラムの普及にも積極的に関わりたいと考えております。

これまで英文メールを書くのが苦手だった人、これから仕事で使い機会が増えそうだが、書き方のこつが分からないので不安といった方々に是非参加いただきたいプログラムです。これまでも、多くの英文メール講座を手がけてきましたが、多くの方から、「これまで書くのがいやだったが、書いてみたいという気持ちになった」「早く書けるコツが見つかったので、これで早く家に帰れそう」等のポジティブな感想を多くいただいております。

「ビジネスメールコミュニケーション講座(英文・ベーシック編)
日時:
2013年9月17日(火)13時30分~16時30分
(受付:13時15分~13時30分)
会場:
東京国際フォーラム「会議室G410」
住所:東京都千代田区丸の内3丁目5番1号
電話:03-5221-9000

英語の話し方にも通じる書き方のコツもお伝えする、楽しくためになる講座だと信じております。
是非おいで下さい。お会いできるのを楽しみにしております。

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2013年

6月

30日

投資の英語、年金の英語(3)

第3回 Finance

 

今ではもう完全に日本語

 

前回までは、"retirement"と"invest"という金融ではなじみの深いことばを取り上げてきました。今回紹介するのは、金融そのものを意味する"finance"です。

 

この「ファイナンス」ということばは、完全に日本語になった感があります。様々な金融会社、金融関連サービス会社の名前に「○◯ファイナンス」とか「□□ファイナンシャル・サービス」ということばが使われるのは、ごく一般的です。

 

私の友人も、ある外資系保険会社の外務員から独立し「△△ファイナンシャル・サービス」という会社を作って活躍しています。また、読者の多くは「ファイナンシャル・プランナー」の資格をお持ちだと思います。

 

この"finance"は名詞として金融、財務の意味で使われることもあれば、動詞として「資金を調達する」とか「融資をする」などの意味で使われることもあります。お金を貸すのも、借りるのも"finance"という動詞で表現できるのは、おもしろい点です。

 

アメリカの新聞などを見てみると、"We can finance up to 100% of your home's value"

(ご自宅の評価額の100%まで融資できます!)というような銀行の住宅ローンの売込みを

よく見かけます。

 

また、わが国の財政を司る財務省は、英語では"Ministry of Finance"です。

 

その他、主要な用例を見てみると、次のようなものがあります。

 

・financial institution・・・金融機関

・financial industry・・・・金融業界

・corporate finance・・・企業金融

・personal finance(またはfinancing)・・個人向け金融

・personal financial assets・・個人金融資産

・Deregulation of financial services・・・金融サービスの自由化

 

 

略語で頻繁に使われていることも

 

また、金融界で働いている皆さんがよく耳にする多くのことばの中に、この"finance"ということばは略されて隠れています。ご存知「FP」は「ファイナンシャル・プランナー」ですよね。あるいは、「FSAの検査が久々に入るらしい」などとオフィスで聞くいたことはありませんか?これは"Financial Services Agency"で金融庁のことです。

 

また、最近は外資系企業でなくても、財務資任者の正式名称をCFOとしている会社も多くなっていますが、これは"Chief Financial Officer"のことです。

 

外国帰りの上司が「FTを読む」などと言っていれば、それはイギリスの総済紙「フィナンシャル・タイムス」のことです。読者の皆さんの中で、今後国際金融に携わる方は、この「フィナンシャル・タイムス」や米国の「ウォール・ストリート・ジャーナル」が仕事の道具になる可能性が商いと思います。

 

以前は海外駐在などで海外勤務する人たちや、銀行などの国際部、ディーリング・ルームにいる人たちが読む程度で、一般人には高価でもあったことから、なかなか目にすることのないものでした。しかし、インターネット時代の今日、どちらも簡単に見ることができます。将班を展望して、典味のある方は、これらを読まれると金融英語の恰好の勉強材料になります。

 

それぞれ、以下のリンクでアクセス可能です。

 

フィナンシャル・タイムズ

 

ウォール・ストリート・ジャーナル

 

 

 

語源はラテン語

 

この"finance"ということばも、前回取り上げた"invest"と同様、フランス語を経由してラテン語から入ってきたもののようです。

 

もともとは、「税金、罰金などの金銭的な債務を払い終えてしまう、決済する(settle)」という意味だったようです。そのように見てみると、「お終い」という意味のフランス"fin"(「フアン」と発音し、昔は映画の字幕の最後によく出てきました)や、英溌で罰金を意味する"fine" (「ファイン」と発音)ということばに似ています。調べたわけではありませんが、語源的にはこれらは同じもののような気がします。

 

大蔵省も財務省も英文名は「MOF


バブル経済終焉後、銀行関係の様々な問題が噴出した90年代初頭、各銀行と大蔵省のパイプ役である、いわゆる「MOF担」(「モフたん」と発音)の存在がクローズアップされたことがありました。金融当局と銀行業界の不透明な関係の象微のようなことばとして、この「MOF担」という存在が取り上げられたように記憶しています。私などは大蔵省と銀行をつなぐ忍者のような存在と認識していました。

 

女優の黒木瞳さんがこの「MOF担」役を演じた、NHKのドラマを想い出される方もいらっしゃるのではないでしょうか(このドラマの原作は1994年に発表された、山田智彦の「銀行男たちのサバイバル」だそうです)

 

この「MOF」はもちろん"Ministry of Finance"の略称ですが、現在の財務省ではありません。省庁再編が行われて、旧大蔵術が財務省になったのは平成13(2001年)のことですから、この「MOF」は大蔵省のことです。お役人方も、組織は改変したものの、役所の英文名までは変える暇がなかったということでしょうか。変わらなかったのは名前だけで、中味はもちろん改変されたのだと信じていますが。

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2013年

6月

30日

投資の英語、年金の英語(2)

第2回 Invest

 

金融関係者の主要日常語

 

Investはご存知の通り、金融ではもっぱら利益の獲得を狙いとしてお金をつぎ込むという意味の「投資する」という意味で使われることが多いと思います。

 

この名詞形である「インベストメント」は非常によく使われており、ある検索エンジンで「インベストメント」と検索すると、何と86万件あまりのヒットがありました。

 

また、金融業界で使われている日本語の言語としてよく出てきます。

・投資家・・・Investor

・投資信託・・Investment trust

・会社の株主向け広報活動・・・Investor Relation (IRと略されます)

・投資顧問・・Investment advisor

・投資銀行・・Investment bank

 

無理に訳を使わなくても、金融に携わっている人たちであれば、日常的に「インベストメント○◯」という表現を使っていると思います。このように、金融関係者の主要日常語である「インベスト」「インベストメント」ということばは、どこから来たのでしょう?

 

語源はラテン語

 

語源を調べると、ラテン語の"investure"ということばに行きつくそうです。このことばは「中に」という意味の"in"と「着物などを着せる」という"vesture"の合成となっています。このラテン語が、フランス語やイタリア語などを経由して英語に入り込んだものと思われますが、もともと権力や地位の象徴である「衣服を着用させる」という意味で使われていたようです。

 

この「着せる、まとわせる」が転じて、人をある地位、官職につける、財産や権利を与えるという意味のことばになったようです。

 

この"invest"ということばが、初めて英語の歴史に登場するのは、15世紀の初頭のようで、東インド会社の貿易について書かれた文書に出てくるそうです。東インド会社の設立は1600年。日本では関ヶ原の戦いで徳川家康の東軍が石田三成率いる西軍を破った年です。

 

「ベスト」はチョッキ?

 

この"invest"に近いことばに"vest"があります。日本語では「ベスト」("best"=最良という意味の「ベスト」と区別するために「ヴェスト」と書くべきなのでしょうか?)というと上着、チョッキという意味で使われる方も多いのではないでしょうか?

 

しかし、金融界にいらっしゃる方であれば、これが「インベストメント」と縁のあることばであることを覚えていても損はないと思います。この"vest"は動詞として使われる時には「着物を着せる」とういう意味を持っており、これが転じて「権利や財産を授ける、与える」という意味合いも持っています。先の「インベスト」の説明に近いでしょう?

 

"Vest"のこんな使い方

 

例えば、"Vest"が「権利を付与する」という意味であることを覚えておくと、次のようなことばの訳語として"vest"が使われていることが理解しやすくなります。

 

・既得権・・・vested interest

この"vested interest"ということばは、日常会話でも次のような使われ方をしますので、ご紹介しておきます。

He must have a vested interest in making that company profitable because he is one of its owners.

(彼はあの会社のオーナーのひとりだから、会社が儲かるようにすることに関心があるはずだ。)

 

・年金受給権・・・vesting

最近では、確定拠出年金制度における転職時の積立金の移転可能性(ポータビリティ)に関し受給権ということばが注目を浴びました。本家本元のアメリカでは401(k)プランの設計の際、この受給権付与の条件を定めた表をvesting schedule(受給権付与条件テーブル)と呼んでいます。

 

投資の反対語は?


読書の皆さん、投資の反対語って何でしょう?英語辞書で"invest"と引いたところ、反対語で"divest"という単語が出てきたことがこの質問の発端です。"divest"ははたして何と訳すのだろうかと考えた時、例えば「賛成」に対する「反対」のような漢字二文字で表すことのできる単語がないことに気がつきました。あえて訳す時は「出資を引上げる」「株式を売却する」などの表現になります。

 

このようなことも、実は外国語を学ぶ楽しさのひとつです。日本語だけでコミュニケーションをとっているときには気づかないことに気がついたりするのです。このように、日本語では一言で表現できない外来語を器用に取り入れてしまうことも、日本語の特質のひとつです。

 

でも、"divest"にあたる二字熟語がないのは、不思議だと思いませんか?これまであまり使われなかったからかもしれませんが、買収合併が当たり前になった昨今、新たな造語の必要があるかもしれませんね。

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2013年

6月

28日

投資の英語、年金の英語(1)

かなり以前に近代セールスという雑誌に、「投資の英語、年金の英語」という連載をしたことがあります。金融用語の語源をたどる軽い読み物です。対象読者としては金融に働く人々を意識していましたが、一般の方でも楽しんで頂けるのではと思っております。
向こう2ヵ月弱、再掲してみます。


第1回:Retirement

 

仕事の中にどんどん「横文字」が


インベストメンIト、ファンド、リスク、リターン、コンサルティング、ファイナンス、スワップ、デリバテイブ…。こうした「横文字」は数えたらきりがないほど私たちの日常業務の中に入り込んできています。読者の皆さんも、業務上これらの「横文字」を覚える必要性に迫られることも多いと思います。


覚えなければならないから覚えるという作業は、決して楽しいものではありません。しかし、実はこれらのことばの語源をたどっていくと、よく使われている別のことばに行き着いたり、思わぬエピソードがあったりして、案外興味が湧いてくるものです。それに、覚えやすくもなります。


この連載では、こうした日頃よく出てくる「横文字」に少しでも興味を持っていただき、折に触れてお客様との会話にも取り入れて頂けそうな語源やエピソードなどを取り上げてみたいと思います。


語源はフランス語


投資信託や個人年金保険を扱う皆さんが、この「リタイアメント」ということばに接しない日は少ないのではないでしょうか?それほど、「リタイア」「リタイアメント」は日本語としても定着しつつあります。「リタイアメント・プランニング」はファイナンシャル・プランニングの主要な部分として、FP資格を取得された方は勉強されたと思います。


広辞苑では、「リタイア」は「引退・退職すること」「自動車レースなどで、途中で棄権すること。試合を放棄すること」と定義されています。


英語の"retire"の語源をたどると、フランス語の"retirer"(発音は「ルテイレー」に近い)という言葉に行き着きます。この言葉は「後ろへ」という意味の"re"と、「引く」という意味の"tirer"が合成されてできており、英語では16世紀の半ば頃から「軍人が現役を退く」という意味で使われ始めたようです。一般人が現役を引退するという意味では、17世紀の中ごろから使われ始めたようです。


こんな言い方はいかが?


最近アメリカ人の投資信託販売員の話を聴くことがありました.その時印象に残ったのは、この"retirement"に関する彼の説明でした。日本でも「リタイア」ということばには「現役引退」=「隠居」というイメージがあり、のんびりとした生活に入るという楽しいイメージがある一方、表舞台から離れて静かに、あるいは寂しく暮らすというやや暗いイメージを持つ人も中にはいるようです。これは、洋の東西を問わないようで、彼は「リタイア」後、あるいは「リタイア」直前のお客様向けのセミナーなどでは‘‘What do you plan for your30-year vacaUon?"というタイトルを付けるそうです。


ヴァケーション(またはヴェイケーション)(‘‘VacaUon")という言葉は、いつ頃から定着したのでしょうか?私の推測では1960年代に人気歌手だった(そして現在も現役、つまりまだ「リタイア」されていないようです)弘田三枝子さんが歌って大ヒットした「ヴァケイション」という歌がきっかけなのではと思います。昭和30年代以前に生まれた方の中には「V」「H」「C」「A」「T」「I」「O」「N」というパンチの効いた歌い出しを覚えていらっしゃる方も多いと思います。
この「ヴァケーション」という言葉(ちなみにこれもラテン系、フランス語系のことばです)は、楽しくかつ活動的なイメージを持っています。「リタイアメント・プラン」より『ヴァケーション・プラン」と言う方が旅行やスポーツを連想して楽しそうです。「リタイアメントをどう過ごしますか?」ではなく「30年もあるヴァケーションをどう過ごしますか?」という言い方のほうが、セミナーに来る人も多くなりそうな気がしませんか?


「リタイア」するのは人間だけではない


皆さんは「永久欠番」という言葉をご存知だと思います。プロ野球などで、特に賞賛に値する実績を残したプレイヤーが付けていた背番号を他の選手の背番号として使わない制度です。
例えば巨人軍では長嶋茂雄、王貞治、金田正一、川上哲治などがこの名誉に浴しています。最初の永久欠番を受けたのは戦前の大投手で、投手に与えられる最高の名誉「沢村賞」にその名を残す沢村栄治です。


この「永久欠番」を英語では"retired number"(「引退した背番号」という意味)と言います。最初にこの栄誉に輝いたのは、ベーブ.ルースと同時代にニューヨーク・ヤンキースの名一塁手で、当時の4番打者だったルー.ゲーリッグでした。彼の背番号4番が、初めて永久欠番とされ、この伝統が野球界に広がったのです。ドイツ系移民の子としてニューヨークで生まれ、育ったゲーリッグは、こうして今もヤンキースファンに記憶され、愛されています。


ケーリッグは1987年に広島カーブの衣笠祥雄がその記録を抜くまで、2130試合連続出場記録の大リーグ記録を持っていた選手、また、後にルー・ゲーリッグと呼ばれるようになった難病筋萎縮性側索硬化症という不治の病で37歳という若さで亡くなったことでも記憶されています。背帯号が「リタイア」した後、2年後に永久に「リタイア」したことになります。

 

ルー・ゲーリッグの引退

 

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2013年

6月

07日

金融英語コラム始まりました!

 通訳養成の老舗が運営母体となっている通訳技能向上センター(CAIS)のホームページで、金融英語のコラムを始めました。初回は「金融英語の誘い」と題して、今後は主に株式投資に関わる英語に関して書いていきます。

 

 今後約半年の連載予定です。

 

直接の対象は、現役で通訳、翻訳を行っている人々、それを目指している人々が対象ですが、どなたにも楽しんで読んで頂けるようつとめます。よろしくお願いします。

 

 通訳技能向上センター(CAIS)コラム「株式投資の基礎知識」

 


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2013年

6月

04日

全仏オープンテニスを観て

 テニス好きの私としては、全仏オープン、全英オープン(ウィンブルドン)と続くこの季節は、寝不足気味になってしまうのですが、テレビ中継を観ていて気になることがあります。


 それは、次のような表現です。


「サーブがややワイドでした」(コートの横にアウトした)

「錦織、サービング・フォー・ザ・マッチです」(このゲームで、サービスゲームを取れば、この試合に勝つ)

「ダウン・ザ・ラインの見事なパッシングショット」(ストレートのパッシング)


 昔のテニス中継の録画があるわけではないので、同じ場面で昔はどんな言い方をしていたのか分からないのですが、このような言い方は、極く最近のものであることは間違いないと思います。( )内には、和製英語も含まれているけど、何となくそちらの方が簡潔で、聞いていて自然な感じがするのは、不思議なものです。


 野球は和製英語の宝庫で、よく揶揄されますが、上の表現を野球に置き換えると、次のような感じですかね。
「イチロー、ウォークを取りました(=フォア・ボールを取ったの意味)」

「あっ、ヒット・バイ・ザ・ピッチ(=デッド・ボールの意)」

「青木、インサイド・ザ・パーク・ホームラン!(ランニング・ホームラン)」


 ああ、訳が分かりません!どうすれば良いのか分からないけれども、「もっとうまい言い方あるんじゃない」と思うのは、私だけではないと思うのですが。。。


 また、同じ中継で、解説者がやたらと「~なんですよね」を繰り返すことも、耳障りです。(そう言えば、別の報道番組で、キャスターが「耳障りが良い」と言っていたのは、絶対におかしいと思います。それを言うなら、「聞いていて心地よい」とか。。。」だんだん、日本語に自信がなくなってきました。

 

 

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2013年

5月

31日

中学英語「でも」良い、ではなく中学英語「が」良い

 現在米英豪など英語を母語とする人たちの人口はを含めて約3億〜4億人ぐらい、そして、実質的に英語が仕事や生活に欠かせないものとして使われている国の数は75ヶ国なのだそうです。これを先の3〜4億人に加えると、20億人くらい。世界の人口は、約70億人とのことだから、約3分の1。

 

 最近、企業研修をすると、東南アジアや南米に工場を建てた、取引先が出来たという企業が多る、それも規模の大小に関わりません。この流れは、日に日に強くなったいるようです。

 

 とすれば、英語ネイティブでない人との英語でのコミュニケーションをする人が、どんどん増えているということなのでしょう。相手もネイティブでないとすれば、使う用語は、中学英語「でも」良いのではなく、中学英語「が」良いと思うのですが、いかがでしょう。

 

 日本の中学で習う用語は、英語ノンネイティブでも知っているものが多いと思うからです。辞書を引いて、わざわざ少しファンシーな言葉を使うと、相手にとっては、難解なものである可能性があるからです。

 

 ビジネスのための「使える」英語習得には、こうした発想が必要だと思います。


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2013年

5月

30日

日本に来る職業人で、最も早く日本語が上手くなる人たちとは?

「海外から日本に来る職業人で、最も早く日本語が上手くなる人たちとは、どんな人たちでしょう?」という質問を、時々してみます。あまりすぐに、私が用意した答えに思い当たる人はいないようです。

 

私の答えは「相撲取り」なのです。 引退した曙、武蔵丸、小錦、朝青龍、現役横綱白鵬、把瑠都なんかは、本当に上手です。かれらは、相撲の稽古はもちろん、ちゃんこ番から上位力士の付き人まで、すべてのことを日本語漬けの日々の中で過ごしていきます。こういう環境を語学の世界では、「イマージョン」というらしいです。

 

このあたりの事情を、実におもしろく紹介した著作が、宮崎里司さんという早稲田の先生か書かれた本です。英語を学ぶ人たちにも、参考になる部分が多いと思います。

 

ついでに申し上げると、IT系のインドの人たちも、上手な人が多いように感じます。

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2013年

5月

28日

映画の好きな人へ

 もう7〜8年も前のことです。

 「オバケの英語」という独自の英語発音手法を書かれた明川哲也さんの講演会に行った時に教わったことがあります。それは、米国の映画のシナリオは、ネット上でダウンロードできるということでした。

 

 当時のブログ

 

その話を聞いて 実際に、「フォレスト・ガンプ」のスクリプトをダウンロードしてみました。リンクをお知らせします。ご興味のある方はどうぞ!自分が主人公になったつもりになって、台詞を言ってみるのも、英語の上達には役立ちます。

 

 フォレスト・ガンプのシナリオ・スクリプト

 

 映像

 

 

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2013年

5月

27日

金融英語講座で知ったこと:いろいろあるニーズ

 久々に、金融英語のセミナーの講師をつとめました。
会場は、代々木(最寄り駅は参宮橋)にあるオリンピック記念青少年総合センター。緑の多い敷地に、宿泊施設もある立派なセンターです。

 今回の受講者は、ほぼみなさんプロ通訳者、あるいはそれを目指している人。おもしろかったのは、英語ではなく中国語やスウェーデン語の通訳者の人たちの参加もあったことです。

 こうした語学の通訳者も、もらう資料が英語であることが多いので、まず英語で資料を理解することが必要なのだそうです。やはり英語が軸なんだと改めて感じました。

 昼は、センター内の食堂で、皆さんと食事を共にしました。これも、このセンターを使うメリットです。ここで私が持ち出した話題で、皆さんに人気があったのが、社会保険、特に年金の話を、資産運用の話でした。こうしたニーズをしっかりつかんでいけば、もっと提供できる話題はたくさんあるのだと感じた次第です。
 
 最近作った名刺が、案外人気で気をよくしました。3月に出版した本の表紙をそのまま名刺にしたものです。

 

 

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2013年

4月

01日

年金本出しました!

実は、本を出しました。

英語関連の本と、ほぼ同時並行的に書いていたのですが、こちらが先になりました。

 

私の業務分野はビジネス英語と金融商品/社会保険それにプレゼンテーションだとお伝えすると、@「でどれが本業なの?」ときかれることがありますが、どれも本業なのです。

 

敢えて言えば、「英語で金融をやっていた」ので、英語やプレゼンテーションは、金融という仕事をやるためのツールであった訳ですが、今やそのツールの使い方をお伝えするのも、商売になっているということです。

 

年金分野は、私が、キャリアの中で、最初の頃に出会った英語分野です。

というのは、私が勤めていた銀行が、アメリカの銀行と合弁会社を日本につくり、日本の年金資金を運用するビジネスに取り組もうとしていたからです。

 

少しだけ、年金関連用語を。

 

公的年金:public pension

企業年金: corporate pension

確定拠出年金:defined contribution plan (またはDC plan)

個人年金保険:annuity

資産運用: asset management

 

したがって、年金がらみの英語には、その頃以来、沢山接してきました。翻訳の仕事もやっていますが、得意分野のひとつです。

 

英語で年金をやってきた私が、日本語で日本の年金制度について書いた本です。

年金を始め、社会保険の分野は、皆が知りたがっているのに、誰も教えてくれない分野、それでいて、知っていないと損をする分野です。

 

知って笑うか、知らずに泣くか。

この本を読んで、皆さんに笑って欲しい。そう願っています。

 

ご購入はこちらで!

 

 

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2013年

2月

22日

英語ライティングの「集団コーチング」

最近、企業に出向いて講義を行うことが少しずつ増えてきました。
オープンセミナーや学校の授業では、受講者のニーズを個別に
把握して、それに対応した処方箋を与えるということは、なかなか
難しいのですが、企業で少人数で行う場合は、実践型が実行できますし、
効果的です。

例えば、いくつかの企業では、実際にやり取りしているEメールを
見て、それをその場で添削するようなことを行っています。受講する
側は、自分の体験に基づいて「ここをこう直せばよいのだ」と感じますので、
記憶に定着する確率が高いのだと思います。

また、各自の体験は、受講者全員と共有するよう、その時間内に
やったことの記録を取るようにすると、全員のレベルも次第に
上がって来ます。

こんなかたちの、「集団コーチング」的な講義にご興味あれば
お問い合わせ下さい。

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2012年

10月

31日

植山さんのソニー・ストーリー

今日は、「素晴らしい話」を聴きました。日本人による素晴らしい英語スピーチですとだけお伝えします。

 

植山周一郎さんのスピーチ

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2012年

10月

25日

Eメールセミナー・ダブルヘッダー

今日は、日本語Eメールと英語Eメールのセミナーのダブルヘッダー開催しました。

主催はビジネスパートナーの税理士、高村氏率いる株式会社トラストコンサルティングです。

 

<日本語コース>

 

日本語コースは、アイ・コミュニケーションのビジネスメールコミュニケーション講座のプログラムです。私は、このプログラムの認定インストラクターです。同社が長年掛けて積み上げたノウハウ、調査データを基に作られた非常に実用的なプログラムです。

 

アイ・コミュニケーション、ビジネスメールコミュニケーション講座

 

<英語コース>

 

英語コースは、私が独自開発したプログラム。

メール経験もさまざまな方々から、建設的なコメントや質問を頂きました。

プログラムを創ってお話しすると、その度に、新たな課題が出て、プログラムの質も向上するのでやりがいがあります。

 

自分の築き上げたノウハウを直接評価頂くことのやりがいを感じました。

 

参考図書:水野 久美子「ビジネスマンは中学英語を使いなさい!―勉強いらずの英文メール入門」 

 


 

 

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2012年

10月

23日

小判、交番?

昔、楽天ブログで「英語の学び方いろいろ」というブログを掲載していました。(過去の記事は、未だに全部ネットに載っております。今は、アメブロに移転しましたが)

 

時々思い出すのが、交番にローマ字て掲げてある「KOBAN」という表記のこと。

 

警視庁は「我が国独自の交番制度も、各種英語文献に「KOBAN」の文字で紹介されており、 今や国際語として定着しています」と豪語していますが、私の知合いの外国人にきいたけど、誰も知りませんでした。

 

とすると、「KOBAN」とは、誰のために表示なのでしょう?単なる私の勘違いかも知れないけれど、でも納得できません。

 

この記事を書いたら、ご丁寧に、「もう国際語になってますよ」とコメントをくれた人がいたのですが、その人は、上記の警視庁のサイトをコピペしていただけでした。この人の一次情報で確かめずに、人が書いたものをそのまま鵜呑みにする態度にも納得できず「ダブル納得できない」だったことを思い出すのです。

 

皆さんのお考えは?

 

因に、下の記事に出て来る「CLOSE 」の表記をしていたレストランは、永久に「CLOSED」になってしまいました。個人的には、お世話になりましたが。

 

<以下が、昔楽天ブログに掲載した記事です> 因に、元の記事へのリンクはこちら

 

 皆さん、「KOBAN」という表示をご覧になったことがありますか?もちろん交番の表示なのですが、おかしいと思いませんか?

 KOBANって誰のための表記でしょうか?

 日本のおじいちゃん、おばあちゃん向けには不向きです。日本人向けには「交番」という表示が適切です。一方日本に来た海外の人には「KOBAN」って意味が分からないはずです。日本語の「こうばん」の意味が分かって初めてKOBAN=こうばん=policeという理解になるはずなので、観光で短期滞在している観光客にはまったくわからないはずです。

 なぜこんな無意味な表示をするのでしょう?税金の無駄です。同じ表記をするならば、「POLICE」とすべきです。これだと外国人にも分かります。「交番」という表記は日本人にはあらためてする必要はないと思います。

 その他、アルファベットを使った誤記は本当に多い。うちの近所のレストランでは閉店後に「CLOSE」の看板が出ています。「CLOSED」が正しいと思うのですが、なぜちょっと書く前に調べないのでしょうか?さきの「KOBAN」と同じで、日本人は見逃すかもしれませんが、「準備中」と書いた方が誤解がないし、これを英語ができる人に見られると間違いと分かって恥ずかしいですよね。

 私のメッセージは次の通りです。

 表記は誰のためにするのか、よく考えて欲しい。国がこの間違いを犯しているために税金が無駄に使われています。全国の交番でこの表示を見ます!無意味な看板のために、何億円が使われているのでしょう?

 表記を英語でするのであれば、正しい表記にして欲しい。
 私は、「最近の日本語は乱れている」などというつもりはありません。ことばというものは、変化するものなのです。ただ、間違いがはっきりしているものを無神経に使うのはおかしいでしょうということです。

 今日は、英語の学びそのもににかかわる話題ではないですが、ことばを学ぶときにこうした間違った表現に対する感覚は大切だと思い、書いてみました。ちょっとした間違いが、非常な誤解を生むこともあるわけですから。

 

西澤ロイさんの新刊「学校では教えてくれない「英語を『続ける』技術」

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2012年

10月

21日

TOEIC雑感

西澤ロイさんの出版記念パーティーに参加してきました。

大勢の方の参加があり、ロイさんの人気振りはさすがです。

 

帰り際に名刺交換した方との話の中で、TOEICについての自分の認識を少し改めるところがありましたので、少しそのことに触れてみたいと思います。その方の話を私が正確に理解できたかどうか?もありますが、その方の話を、私の解釈を入れて紹介すると、以下のようになるのではと思います。

 

============================

「企業で働く人たちが今TOEICで悩んでいること、それは、『TOEICは、会社がやれというからやらなきゃ仕方ないけど、かと言ってこれを続けて一体英語力が総合的に伸びるのか?という疑問だということ。。。。。

 

いや、疑問と言うより、そうならないことはほぼ分かっているけど、会社にTOEICの一定点数クリアを義務づけられれば逆らえない。そこに、『TOEICは意味ないから止めてしまえ』と言われると、辛すぎる。言ってもらいたいのは、「TOEICをこう使えば、書く力や話す力の向上にもつながる、という話」

================================================

 

この話を聞いて、なるほどと思いました。

 

TOEIC受験と一定点数クリアを義務づけられたサラリーマンは、会社の方針とTOEICの制約との間で、板挟みになっているのだ。「わかっちゃいるけど止められない」人に「止めろ!」と言っても酷な話なのだということが、しみじみと分かりました。

 

その一方で、企業には、TOEIC偏重の人事考課や研修体系を見直して欲しいことを、地道に訴えかけていくのが、英語教育に多少なりとも関わる私等の役割かなとも思った次第です。

 

 

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2012年

10月

08日

英語、日本語のEメールの書き方講座を開催します

今日は、ちょいと宣伝です。

まだ間に合いますよ!

 

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<日本語、英語のEメール書き方講座>

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下記にて、Eメールの書き方についての講座を2つ開きます。

ご参加をお待ち致します!


日時: 10月25日(木)    

日本語メール講座:  10時~13時

英語メール講座:   14時~16時半


場所:  千代田区プラットフォームスクエア会議室402

     千代田区神田錦町3-21    

     東西線竹橋駅から徒歩2分、半蔵門線神保町駅から 徒歩7分


参加費:

日本語メール講座:  8,500円

英語メール講座:   12,500円

両講座受講:     18,500円


定員: 30名様


■■■■■■■■日本語メール講座■■■■■■■■


日本語コースは、有限会社アイ・コミュニケーションが提供プログラムで、同社の平野友朗さんは、当初メルマガコンサルタントとして有名になった方です。
最近では、仕事で使うメールの個人スキル向上にも着目し、日本初のビジネスメール教育事業を立ち上げられました。日本におけるビジネスメールスキルの標準化を目指し、ビジネスメールの研修プログラム開発やツール提供やインストラクターの育成をされています。


私は、その平野さんの趣旨に賛同して、この同社のビジネスメール研修プログラムの認定インストラクターにしていただきました。
<アイ・コミュニケーション概要>

 

アイ・コミュニケーション

 

内容の濃い講義と厳しい試験をパスして登壇しますので、お役に立てると思います。


具体的なメリットは、以下の通りです。


=============================

・世の中の企業で使われているメールの一般常識を理解できる。

(毎年同社が実施している詳細アンケートに基づく情報提供) 

   アンケートは、特典として受講者に提供します。
・お客様や取引先と円滑なコミュニケーションがとれるようになる。
・メールだけで仕事を獲得できることもある。
・お客様と強固な信頼関係を築くことができる。
・社外とのやりとりはもちろん、社内のやりとりにも活用できる。
・1年間で100時間は節約できる。
・お客様の心をつかみ、ファンにすることができる。
・情報の行き違いによる不要なトラブルを防ぐ。
・知らず知らずのうちに犯してしまいがちなミスを未然に防ぐ。

=============================


■■■■■■■英語メール講座■■■■■■■
英語のコースは私のオリジナルで、昨年よりSMBCコンサルティング社でのセミナーで好評いただいているものをベースに行います。
こちらのコースの大きなテーマは、次のようなものです。


=============================

・ネイティブでないことを克服して

・相手を動かして、ビジネスを前に進めて結果を出す

・国際間でのコミュニケーションの問題を克服して、トラブルを防ぐ

・しかも、辞書を使わず、なるべく速く書き終える


中学校で習った英語が、最大限に力を発揮し、ビジネスをどんどん進める原動力になります。
特典として、場面別で使える100のメール表現集を差し上げます。明日から使える優れものです。

=============================


■■■■■お申し込み■■■■■
まだお席が若干あります。ご自身でご検討頂く他、ご同僚、部下の方にお勧めいただけると幸いです。


 お申込みは、下記リンクのPDF資料が申込書兼用となっておりますので、プリントアウトして頂いて、ファックスをお願いします。

 

お申し込みは、こちらのリンクから申込書(PDF)をプリントアウトし、FAXをお願いします。



 

 

 

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2012年

9月

29日

Eメール

私が初めてEメールという言葉を聞いたのは、80年代半ば、ニューヨーク出張時です。業務提携先のアメリカの銀行の人に誘われ、テニスに連れていってもらえることになりました。

出発直前に、彼女がオフィスを出る前に、"I've got to check my e-mails."と言ったと記憶しております。私には、"e-mail"が何のことが分からず、"What is it?"ときき返した記憶があります。

 

それから約10年後、奇しくもニューヨーク勤務になって来た時に、私の職場だった日本の銀行のニューヨーク事務所にEメールが入りました。


以来、Eメールとの付合いは、20年弱。初めて"e-mail"という言葉を聞いてからは、30年ほども経過しています。


しかし、世の中的には、Eメールは、比較的新しい通信手段。日本語でも英語でも、一般のビジネス文書に比べれば、ルールが定まっていないのが、現実ではないでしょうか。便利になった反面、弊害も出て来ています。


相手に誤解をさせず、確実に動いてもらいビジネスの目的を達する。その一方で、時間をかけずにメールを各方法を、セミナーでお伝えしています。


株式会社トラストコンサルティング主催ビジネスメールコミュニケーション講座
10時~13時までは日本語版14時~16時30分までは英語版を予定しております。場所:千代田プラットフォームスクエア会議室402受講料:日本語版8,500円、英語版12,500円 両方お申込みの方は 18,000円受講ご希望の方はk-takamura@trust-tax.com までご連絡ください!

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2012年

9月

25日

翻訳という仕事

あまり宣伝はしていませんが、ビジネス系、特に金融関連の翻訳が、生業の一部です。

 

この仕事、会社員をしている自分から、仕事として多く手掛けてきたのですが、銀行員でありながら、投資顧問、信託、保険、不動産等、広い範囲の業務を手掛けた(有り体に言えば、やらされた)こと、そしてその後米系の資産運用会社に入って、いわゆる資産運用(アセットマネジメント)系の仕事に就いたこと、そしてその後、半分外資(日米折半出資)の保険会社で、保険関係の英語に触れたこと、これらがすべて役立っています。

 

そういう意味では、自分の経験を存分に活かせる仕事です。

 

一方、そうはいっても、毎回翻訳する内容は、どれひとつとして同じものはないので、分からないことも沢山でききます。勉強しないとアウトという厳しい世界でもあります。

 

そして文章力。こちらは、何年やってもなかなか自信がつかない。でも、締切があるから、何とか精一杯のところで時間内に訳文を絞り出さなければならない。ここが苦しいです。

 

お金の面で言うと、(まだやっていませんが)出版翻訳で、ベストセラーでも翻訳する機会がないと、あまり効率の良い働き方ではないかもしれません。セミナーのように、話したコンテンツをDVDにして再販できるという代物ではないですから。

 

しかし、世の中の人が知らないことを、自分が媒体になって知らしめるということの喜びはあり、多くの翻訳者は、これがあるので、徹夜仕事でも歯を食いしばれることがあるのではないでしょうか。一方で、そういうおもしろさはあまりないけど、地味に確実に稼ぐという意味では、専門分野の翻訳をコツコツやるという生き方もあります。

 

好きなことを、自分のペースでやりたいという人には、お勧めかもしれません。

 

山岡洋一「翻訳とは何か」翻訳者を目指すなら必読です!

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2012年

9月

25日

雑誌プレジデントに紹介されました!

かなり以前に、ある会合でお会いしたライターの吉田典史さんが、雑誌プレジデントの記事の中で、私のことを紹介して下さいました。

 

「学歴と就職・給料・幸せ度」という特集の中で、吉田さんが書かれた「年代別『人生ハッピーな人』の出身大学別ランキング」という稿の1980年代就職組のひとりとして紹介してもらっています。

 

吉田さんの元原稿に「英語に磨きをかけたことで、独立ができた」という文章を、勝手を言って入れてもらいました。会社人生を送っているうちは、英語は仕事の道具。人に教えようなどとは思っていなかったのですが、今では、それが飯のたねになっているのだから、人生面白いものです。

 

また、本当に、「英語まじめにやってきて良かった!」というのが、偽らざる思いです。

 

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2012年

9月

07日

サイマル・アカデミーインターネット講座

 来週から、サイマルアカデミー(通訳者養成学校)のサイトで、オンラインセミナーの新プログラムデビューします。

 

 英語に特化したコースではなく、基本的に日本語で金融の概要を「金融の素人」であるプロ通訳(やその卵)の人たちに伝えながら、そこで使われる英語もついでに教えるという構成になっているので、例えば学校等で金融の概説をされるような方には参考になると思います。

 

 6,300円で1ヵ月間、何度でも観ることができるそうですので。。。(そんなに観たくないか!)どうぞご活用下さい。

 

インターネット講座 金融セミナー ー金融業界と金融英語の基礎をつかむー

 

 

 


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2012年

8月

20日

TOEICについて

企業の英語研修に関わるようになってから感じていることですが。。。

 

TOEIC万能主義は、排すべきだと思います。

 

ビジネスの考え方が、合目的的に「目的地に最短の距離、時間で到達すること」であるとすれば、TOEICで社員の英語力を計り、英語運用能力を引上げようとするのは、その「最短距離、最短時間」の考え方とは矛盾すると思うからです。

 

今、ビジネスですぐに必要とされる最重要技能は、メールを「書く」力と、交渉するために「話す」力です。TOEICの標準テストは、この「書く」力と「話す」力を直接的に評価するテストではないのです。

 

したがって、TOEIC900なのに、ほとんど書けない、話せない社員が続出ということになるのです。加えて、最近では「TOEIC対策」が盛んです。この「対策」でかさ上げされた点数は、実は英語の運用能力が伸びた故ではなく、「TOEICの点数を上げるための方法を知った」が故にもたらされるものなのです。

 

合目的的精神の経営者ならば、社員の英語研修=TOEIC対策とするのは、お金の無駄遣いだと、早く気がついて欲しいと思います。

 

オフィス エイ・エイチ ビジネス英語関連サービス

 

 

 

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2012年

8月

17日

お久しぶりです。

 ほぼ4ヵ月振りのエントリーです。

 

 この間、私の英語ビジネスに関する変化と言えば、5月中頃から、三重県にあるある会社で企業研修の講師としての仕事が始まったことです。

 

 当初は日本と欧州の企業の合弁で始まった会社が、何年か前に欧州企業の出資比率が上がり、「外資」になったとのことです。外資になる以前に入社した方々には、英語は求められていなかった能力だったのに、今は時代は変わったということのようです。そうして方々が、私の生徒さんたちです。

 

 日本中でこんなことが起こっているのでしょうね。

 

 あと、変化と言えば、英語に関する本を出版できることになりました。現在原稿書きに四苦八苦です。

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2012年

4月

28日

英語教育の現場から

今年度の大学の講義が始まりました。

昨年度は、2クラスの担当でしたが、今年は水曜日の4コマ。学生は約100名。朝からずっと立ちっぱなし、話しっぱなしです。この25日は、今年度3回目の講義でした。

第1回目の講義でアンケートをとり、「英語が出来たら、どんなことがしたい」という質問をしたら、学生の答えは、次のようなものでした。

・外人と話がしたい
・海外旅行したい
・留学したい

これでも良いんだけど、この後2回の講義(計8回)を終えてみて感じるのは、この「英語ができたら、何がしたい」という問題を3回ぐらいかけてやっても良いのかなという気がしています。

というのは、「どうしても英語を身につけなきゃ」という意気込みがほとんど感じられないのです。

英語学習は、言ってみれば生活のための道具の使い方を学ぶものですから、生活の中で、何を実現したいかということが明確になっていないと、道具の使い方をいくら教えても、前向きに覚えようという姿勢は生まれません。

英語に限らず、大学では、もっとこの部分に多くの時間を費やすべきかなと、つくづく思います。
やる気のない学生に教えるのは、本当につらい!(全員がそういうわけでは、もちろんありませんが。。。)

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2012年

4月

26日

英語DVDができました

インサイトラーニング社で行った英語セミナー、「2時間でものにするビジネス英語」をDVD化していただきました。
 
 嫌々ながらでも最低6年間も英語を習っていれば、かなり英語の基礎知識は付いているし、ちょっとした発想の変化で、限られた語彙(誰でも知っているような基本的な語彙)で、本当にたくさんのことを言えるということをお伝えしたセミナーです。

 何か自分のやってきたことが、形になるのは、嬉しいものですね。

 冒頭、プレゼンのカリスマ箱田先生のご紹介を頂いています。

オフィス エイ・エイチ

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2012年

4月

03日

茅ヶ崎方式

皆さん、茅ヶ崎方式という英語学習法をご存知ですか?

茅ヶ崎方式英語会という団体が提供しているシステムで、同会HPには、次のような紹介文があります。

「茅ヶ崎方式英語会は・・・
 1981年神奈川県茅ケ崎市で、当時のNHK国際放送英語記者4人により創設されました。
 英文記者として身に付けた方法を普遍化して一般の人達にも役立つようにしたい」との思いから、Listeningを基盤とする茅ヶ崎方式英語学習法を確立し、さらに「日本人の英語によるコミュニケーション力の向上」を願って学習会を通じて普及に努めてまいりました。
 創設当初の学習会は、もちろん一クラス、生徒数はわずか11人でした。当時はどこを探しても見当たらなかったListeningを基盤とする学習法はいまや日本で中心的な英語学習法となりました。そして、茅ヶ崎方式英語学習法にも全国から多くの問い合わせが来るようになり、これに応えて協力校制度を設けました。現在では、全国どこでも茅ヶ崎方式英語学習法で学習できるようになっております。
 2004年11月現在で、全国に140以上の協力校があり、毎回書き下ろすオリジナル教材を使用して茅ケ崎方式による英語学習会を実施しております。」

以前から気になっていたのですが、一昨日説明会に行き、いろんな面で自分の英語教育活動を支えてくれるかもしれないと思い始めています。

 基本的には、最近のニュースを基に、これを聴き、それを応用して書き、話す力をつける「ニュース」と「リスニング」がキーワードとなった学習法です。学習教材を継続的に提供してもらえるのも、助かります。突然、トディの英語塾が始まるかもしれません。。。。。

茅ヶ崎方式英語会

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2012年

3月

28日

ソニー盛田さんの英語

アップルのスティーブ・ジョブズが尊敬していたというソニー。その創業者の盛田さんは、単身アメリカに渡り、アメリカ市場を開拓したそうです。

かつては、世界をリードしたソニーの技術、しかし、盛田さんのプレゼンテーションがなければ、後の隆盛はなかったと想像できます。

当時の最先端技術を、アメリカのネットワークでのインタビューで、堂々と披露する盛田さんをご覧下さい。

 

Tom Snyder Interviews Sony Founder Akio Morita - 1980!

 

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2012年

3月

25日

金融も広うござんす

週末を迎えようとしていた金曜日、あるところから貿易関係の資料の翻訳の依頼がありました。
輸入に関わる信用状(Letter of credit)に関わる者なのですが、銀行員時代に、ほとんどこの
種の仕事に関わったことのない私には、埒外の分野です。

金融に関しても、多くの誤解があると思いますが、大きなところでも銀行、証券、保険の業務は大きく違いますし、銀行業務の中でも、貿易関連(外為)というのは、割と専門家を養成する必要があるくらい少し異質の分野。為替やマネーのトレーディング業務等も、銀行にいて一回もタッチしたことのない人々の方が多いと思います。

これに、デリバティブ等が加わり、銀行がやっている証券業務(カストディアン等)まで入れると、本当に幅広い。保険も、生保と損保があり、証券も。。。

誰かが行っていたが、スポーツのことを考えると分かる。相撲の横綱が、いくら優れたアスリートであっても、プロ野球でそのまま通用はしないし、サッカーや水泳ですぐチャンピオンになれる訳ではない。

通訳や翻訳という業務は、これらを一緒くたに引き受ける場合があるから、相撲が得意なのに、今日はサッカー、あすは水泳、そして次の日はマラソンと。。。こんな感じなので、使う方の理解も十分無いと、パフォーマンスは上がりません。

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2012年

3月

23日

晴山陽一先生の「たった『10パターン』の英会話」 単純に、単純に。。。

最近お目にかかることができた晴山陽一先生。
100冊以上の実践的な英語習得についての本を書かれています。

TOEICの点数を何点上げるために良く出る単語を出題頻度毎に並べて覚えることも悪いアプローチではないかもしれませんが、この本にあるように、実際に使われている会話パターンをしっかり使えるようにするという方を先にすべき学習者の方が、よほど数が多いのでは思います。

たった「10パターン」の英会話 (青春新書インテリジェンス)/晴山 陽一

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2012年

3月

22日

聴く方に一生懸命になると出す方がおろそかになる

たまに通訳を頼まれますが、今日は、インド人の人の「ぼほ」同時通訳を行いました。
いわゆるウィスパリングってやつですね。

以前通訳者のトレーニングを受けて、習ったことを思い出しながらやっていました。

・意味の大きな流れをつかんで、自分の言葉を発する
・聴く方に一生懸命になると、出す(訳す)方がおろそかになる。

2番目の点は、トレーニングを受けたその場で納得した覚えがあります。
日本語を英訳する方が、負担が少なく上手くできました。聴く方に余裕があるので、出す方に集中できるのだそうです。

その点、今日は、いつも以上に注意深いリスニングを要するインドの人の、それもテレビの向こうでの話を訳出することの難しさを実感して帰ってきました。日本語で1日セミナーやるより疲れた感じです。

いつまで経っても、学びべきことは尽きません。

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2012年

3月

21日

再びデイビッド・セイン

昨日は、ちょっと憎まれ口をききましたけど、今日は賞賛です。
セインさんのこの本、良いです。

基本的な中学レベルの文章をしっかり土台に据えて、それを応用する方法と、この本で提示されている簡単だけど使える表現を蓄積するのが、「使える」英語をものにする近道だと思います。

帯に「ネイティブは、短いのがお好き!?」は、本を出すときの参考になりそうなキャッチです。

3語で9割通じる英会話 (青春新書インテリジェンス)/デイビッド・セイン

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2012年

3月

20日

My name is ...は「余の名前は。。。なり」

たまに読むデイビッド・セインさんの本。
納得できるところも多いけど、「そう言われても。。。」と困ることも多い。

覚えたのは実行というやり方しかないようです。

例えば、”My name is Kengo Takahashi."というと、侍が「余の名前は”けんごたかはし”なり」と言っているように聞こえるそうです。

そして、"How are you?"も、"Fine, thank you."も、もうネイティブにとっては死語なんだそうです。

この限界、どうやって超えたら良いの?答えは。。。。。

突っ込みをひとつ入れると、侍なら「余の名前は。。。」ではなく「拙者の名は」だろうと!
「でもいいじゃない、お互い様だもの」ではだめなんだろうか?

いちいちネイティブチェック入れながら会話もできないし。

爆笑!英語コミックエッセイ 日本人のちょっとヘンな英語/デイビッドセイン

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2012年

3月

19日

You never know. Meeting Dr. James M. Dohm

今朝、仕事の息抜きに近くのスターバックスに入っていると、隣に愛想の良いアメリカ人(スターバックスのスタッフと喋っている英語でそうだと思いました)が座ってきました。

目が合ったので、挨拶を交わし、しばらくすると、彼がカバンの中から、大きなスクリーンのMacを取り出したので、"15 inches?" とスクリーンの大きさをききました。

彼は、"It's actually a 17-inch screen. I do graphics all the time."というので、芸術家かなあと思いながら、"What do you do?" ときくと、"I research Mars."と意外な答え。もう24年間も火星のことを研究しているとのこと。

私は、"Does researching Mars have any practical application to our daily life?"と意地悪な質問をすると、"It opens your perspective. When you travel abroad, you open up your perspective. By researching Mars, you do the same thing."と面白い答えでした。性急な答えを求める私もたしなめるつもりだったのかな。

東大にたまに来るそうで、今回の滞在は3週間。メールアドレスを交換して、「また会おう」と約して分かれました。"15 inches?"とMacが連れてきた出会いです。

ネットで調べると、彼の記事が出てました。便利な時代ですね。私も、英語のHP作らなくては。。。

Gamma-Ray Evidence Suggests Ancient Mars Had Oceans

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2012年

3月

17日

昔の連載から 4 annuity 1

 

 

近代セールスの連載の続きです。
銀行、投資信託、保険と各業界の仕事に携わると、同じ金融でも多くの発想の違いに気づきます。

 

フルバージョンをお読み頂ける方は、こちらです!

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2012年

3月

16日

昔の連載から 3 finance

近代セールス連載3回目です。

 

フルバージョンはこちらで!

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2012年

3月

15日

昔の連載から 2

2006年に近代セールス誌に連載した「投資の英語年金の英語」その2です。

半ば言葉遊びですが。。。

 

全部をご覧頂ける場合は、こちらからどうぞ!

 

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2012年

3月

12日

昔の連載から (1)

昔の連載を、恥ずかしながら、お届けします。(前半のみ)
イラストを掲載できないのが残念です。
記事は拡大して頂けると、何とか読めそうです。お手数かけます。

 

もしフルバージョンを読んで頂けるようなら、下記にお願いします。

 

フルバージョンはこちら

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2012年

3月

11日

昔の連載から

2006年4月から、2年弱にわたって、雑誌近代セールスに「投資の英語、年金の英語」~金融の「横文字」を語源から楽しく学ぶ~という連載をしました。

しばらく、その連載から、面白い(と私が勝手に思う)トピックスを拾ってみたいと思います。

Retirementの語源


この語源は、直接的にはフランス語のretirer(後ろに引く)という語に行き着くようです。これが転じて、16世紀半ば頃から「軍人が現役を退く」という意味で使われ始め、17世紀中頃からは、一般人の引退の意味でも使われ始めたようだということのようです。

「リタイア」するのは人間だけではない。

この部分の記述は、添付の画像をご覧下さい。

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2012年

3月

10日

再びジョン万次郎

私のテーマ読書のひとつが幕末の頃に、西洋文化に触れた人々です。
その中で、やはり際立っているのは、福沢諭吉であり、ジョン万次郎です。

昨日は、井伏鱒二の「ジョン万次郎漂流記」を読みました。短編で、冷静な筆致のなかに、万次郎や一緒の漂流した仲間たちの喜怒哀楽、葛藤が見事に書かれています。山本一力の最新作とは、また別の味わいです。文体も、ジョン万が行きていた時代を再現するという狙いなのか、その頃のことばを使っているところも面白い点です。

ジョン万たちを救った捕鯨船の船長、ホイットフィールドが、漂流者のひとり五右衛門とハワイで再会した時の描写は、次のようなものです。

「ゴウエモン、ゴウエモン。そのほうは拙者を忘れたか?」。。。
「そのほう、拙者をまだおぼえているか?」。。。
「どうして見忘れることができましょう、大恩人ホイットフィールド氏その人、私どもは厚恩のほどを肝に銘じてよくおぼえております。」

もうひとつ素晴らしいのは、挿絵。宮田武彦絵とあります。風間完とか安野光雅にも通じるような、優しい画風。僕のように、歴史を追いたい人にも、絵に関心のある人にもおすすめの一冊です。

なぜか、ジョン万を読むと、英語の勉強意欲が湧いてくるから不思議です。

なお、この本、偕成社文庫に納められており、「小学上級から」とされています。

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2012年

3月

09日

たまに思い出すフレーズ

Steve Jobsが2005年のスタンフォード大学の卒業式で行ったスピーチは、あまりにも有名になりましたが、何回聴いても、inspirationalです。聖書等もそうですが、その時の自分の状態によって、突き刺さってくる言葉が違います。

今日は、起きて机に向かっているうちに、思い出された下りを。

When I was 17, I read a quote that went something like: "If you live each day as if it was your last, someday you'll most certainly be right." It made an impression on me, and since then, for the past 33 years, I have looked in the mirror every morning and asked myself: "If today were the last day of my life, would I want to do what I am about to do today?" And whenever the answer has been "No" for too many days in a row, I know I need to change something.

訳を試みてみます。

17歳の時、こんなことばに出会いました。「今日が人生最後の日だというつもりで毎日を生きていたら、いつの日か、それが間違いなく現実のものになる」。この言葉に強く惹かれました。それから33年間ずっと、毎朝鏡に向かい自問しています。「今日が人生の最後の日だったら、今日これからやろうとしていることをするだろうか?」何日も続けて答えが「No」であれば、何かを変えなければならない、そう思うのです。

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2012年

2月

29日

中濱万次郎

山本先輩の「仙台藩士幕末世界一周」を読んでいて思い出すのは、中濱万次郎のことです。今では、ジョン万次郎の方が通りが良いですよね。

私は、本当にこの人に興味があって、アメリカにいた頃は、彼が捕鯨船のウィットフィールド船長に助けられて連れて行かれたマサチューセッツ州のファア・ヘイブンという昔の捕鯨の街に数回行きました。また、どうしても彼の出身地を訪ねたくて、高知の土佐清水という街にも行きました。

英語の勉強をしようと思えば、今はインターネットに英語の映像が溢れており、ただでオーディオ・ビジュアル教材が手に入ります。文法もあり、発音記号もあり、英語を体系的に学ぶことも可能です。

しかし、万次郎や、「世界一周」の左太夫の時代は、自分の耳しかない。
カタカナ英語じゃだめだというのは、正しいと思うけど、その頃は、カタカナに頼るしかない、そういう時代だったんだなと思います。

そのカタカナの表記が、「音を忠実に写すぞ!」という意欲に富んでいることが、文献を見ると分かります。万次郎の子孫である中濱博氏が著された「中濱万次郎」(冨士房インターナショナル)という本に、そのあたりのことが書いてありました。写真で一部、お伝えしたいと思います。

また、あのABCの歌を日本に伝えたのは、万次郎なんだそうです。ご存知でした。

こうした先人の足跡を、私たちが踏んでいることを、時々は思い出すのも、一興かと!

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2012年

2月

27日

幕末の世界一周

山本三郎さんは、東北大学硬式庭球部の先輩で、年次では昭和34年卒で、テニス部卒業は20年先輩(私は、留年したため、クラブの卒業年次は54年ですが、大学の卒業は55年の二重卒業?)です。

その山本さんが、「父方の祖母の祖父」、玉蟲左太夫(たまむし・さだゆう)がアメリカ軍艦船ポーハッタンでアメリカに渡った後、アフリカ、ジャワ、香港と旅した記録を、現代語訳された本が、この写真の「仙台藩士幕末世界一周」。

もはや絶版になっていますが、やはりテニス部の先輩、滝口さんから借り受けて読み始めました。幕末頃に海外との関係で活躍したジョン万次郎、福沢諭吉といった人々に、非常に興味があります。

アメリカ時代は、ジョン万次郎が過ごしたマサチューセッツ州の街を数回訪ねました。その頃海外に行くとはどういうことだったのか。彼らの心根を思うと、いろいろな感慨があります。

さて、この左太夫さん、英語はできなかったようだけれど、好奇心一杯で、記録をしっかり付けていた。それを5代末の山本先輩が、元ジャーナリストのライフワークとして訳して出されたということのようで、山本さんの情熱にも、敬服しています。

実は、山本さん、今月、食道がんのため、逝去されました。
最後にお会いした時に、この本の話をしたのが、最後の会話となりました。

今後、このブログで、この本の中味をお届けするかもしれません。No guarantee, though!
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2012年

2月

26日

西澤ロイさんのセミナーに参加しました

先月の「マッパレ」勉強会でお会いした西澤ロイさんのセミナーに参加してきました。

セミナータイトルは、「本当の"リスニング上達ノウハウ"とは」~日本人みんなが誤解している英語耳の手に入れ方~でした。

初めの方は、ロイさん自身の英語学習歴のような話でした。
留学で南部なまりにどっぷり使ったところから、「英語発音の基礎を押さえる」「音の変化のルール」を押さえるというリスニングの原則を導き出したという下りには、多くの示唆を感じました。習うにしても、教えるにしても、原理原則、ルールを知っているかどうかで効率が違ってきますから。

「発音できないと聞き取れない」は、私も最近重要だと思っていることなので、興味深く聴きました。日本の英語教育で一番足りないのは、この部分だと改めて感じた次第です。

西洋人は、バイオリンも、尺八も、虫の鳴き声も、右脳で聴いており、日本人は、左脳で聴いているというのは、初めての情報でした。鶏の声をきいて「コケコッコー」と聞こえてしまうのは、左脳で、右脳で聴くと、その音に近い「あっああ~あ~」的に聞こえるとのこと。英語の音に対しては、日本語のフィルターを掛けずに(つまり、近い音に置き換えて聴く)のではなく、その音も音として捉えるという訓練が必要という趣旨の説明と受取りましたが、ここの克服には、自分自身ももっと取り組まなければならないなとの思いを深くしました。

最後に思ったこと。
初心忘るべからず。英語は基礎練習だ!
ディクテーションの練習、高校時代以来再開しようかと。

その他にも、名言、名アドバイス満載、「マッパレ」の晴山陽一先生ともお話でき、成田万寿美先生の著書にサインを頂いたりの充実した2時間余でした。

ロイさん、ありがとう。
間違って解釈したところがあったら、訂正して下さい!

 


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2012年

2月

21日

英語の仕事をしていると英語ブログから遠のく

変な話ですが、英語の仕事、特に翻訳をやっていると、逆に英語ブログから遠のいてしまいます。お客さまからもらった仕事の内容で頭が一杯になります。かといって、そこで覚えたこと、思いついたことを公開するわけにいかないので、書くネタに制限が出て来ます。

 
そこで、一息ついた時に、英語関連の本を読んだり、映像を見たりする時に、ふとそのことを書いてみるということになります。そういう気分にやっとなる、という感じです。

 
今、先ほどアマゾンから届いた吉永賢一さんの「東大家庭教師の必ず結果が出る英語トレーニング」のCDについているCDを聴いています。発音の大切さを説き、非常に効率よく発音のコツを覚えられるようになっていて、素晴らしいです。見習いたいです。

 

「東大家庭教師の必ず結果が出る英語トレーニング」


 

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2012年

2月

06日

日本人は、英語に対する期待値が高すぎる

多くの日本人は、「あなた英語できますか?」ときくと、「いえ、全然」「できません」という答えが返ってくることが多いと思います。


アメリカでの経験で言うと、就職のためにレジュメを提出した外国らしき人が、「英語できる」と書いてあっても、受取る方はあまり信用しません。なぜなら、その人が「できる」といっても、そのレベルに信用がおけないことが決して珍しくないからです。


翻って、日本人に、「あなたスキーできますか?」ときくと、ボーゲンがやっと出来るレベルの人でも、「「はい、少し」と答えますし、パラレルくらいになると「まあまあ出来ます」という具合です。スキー等のスポーツに対しては、あまり期待値を高く置いていないので、こういう結果になると思われます。


だったら、先ほど挙げた「できなくてもできる」とレジュメに書く人たちと同じ気持ちで、「はい、できます!」と堂々と言ったらどうでしょう?


試しに、次の単語を英語で言ったみて下さい。
机、テーブル、腕時計、柱時計、電話、鉛筆、本、ノート、パソコン、テレビ。。。
いかがでしょう?


次に、同じ意味のことを中国語で言ってみて下さい。一部の人はできるかも知れませんが、多くの人はできないと思います。これだけ見ても、中学校、高校でやってきた英語の基礎知識は、皆さんの中に残っています。


さらに、This is a pen.等の、簡単な文章を作る方法も、多くの人が知っています。

 

では、この"pen"のところに、先ほどあなたが答えて「机」以下の単語を当てはめて下さい。たちどころに、10個くらいの文章が出来上がりました。十分出来るのです。こうした基礎知識を、どこまで使いこなすかで、あなたの英語は相当「使える」ものになります。


これが、多くのセミナー、研修で、私が冒頭で申し上げていることです。ご納得頂けましたでしょうか?

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2012年

2月

04日

グローバル時代を生きる

「グローバル社会に生きる子どもを育てる」と題したシンポジウムに出席してきました。


パネルディスカッションの中で、企業向けのグローバル教育を実施している企業の社長の話から「多文化教育」ではなく「グローバル教育」を施さなければならないという話がありました。「自国から外国を見る」多文化教育から、「世界全体を見て、その目で自国を見る」グローバル教育に切り替える必要性があるというものです。


言い換えると、「自国(日本)の価値を他国の人に分かってもらうには、どう説明しどう動いたら良いか」という発想から、「世界に共通するルールをまず把握して、(日本も含めた)世界各国で尊重されるその国での価値観に合わせてそのルールをどう実行に移すのか」という発想への転換であると解釈しました。


ついでの話として、日本にグローバル人材がいないとなると、企業は外国人の雇用を増やし、日本の子どもの就職先が減ってくる、企業の人事データベースは一元化され、日本人は就職後、世界中の社員と競争して行くことになるとも。


今ひとつしっくり理解できない点はあるけれども、「これまでの日本のやり方を外でも当てはめていけば、何でも上手くいく」という企業文化の中で育ち、それが、必ずしも上手くいっていないことを自分自身で見て来ただけに、もしかしてブレークスルーになる考え方なのかなという感触を得ました。


大きな課題ですが、英語教育そのものとは、密接に絡んでいると思われるので、ひとつの活動テーマにしてみようと思いました。おそらく、「グローバル教育」の一環として、あるいは基礎として、どんな英語教育をしたら良いのかという発想をすれば良いのだろうと思います。

 

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2012年

2月

02日

最後の授業

大学での今年度の授業が終わりました。


毎年1年間で達成できるのはどの程度のことだろうか自問自答の繰り返しです。
担当しているのが再履修クラス2つで、とにかく欠席や遅刻が多い。自分の授業の魅力がないのかと自己嫌悪気味になることも少なくない。


そうした中で、少しでも前向きの反応、変化を見つけると、本当に嬉しくなります。
来年度は、通常のクラス。学生に少し高めの目標を設定させて、より成果の見える一年にしたいと思いました。

 

やるで!

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2012年

2月

01日

日本の文化を伝える時のお手本は。。。

常に、自分の国を世界に発信することは、心がけようとは思うのですが、いざ実行しようとなると、日本のことを英語でどう表現するかには、ほとほと困ってしまうことって、誰もが感じることだと思います。


最近、落語家の人たちが、落語を海外に伝えようとして努力している姿をYou Tube等で見ていると、外国人で日本のことをよく理解している人たちが、実に的確に日本文化を英語で表現していることに関心します。そんなYou Tube画像のひとつで、非常に面白いと思ったのが、イギリス人の女流落語家「ダイアン吉日」さんです。


リンクを貼りますので、是非ご覧頂ければと思います。

 

ダイアン吉日


ビートルズの街から来た女流落語家

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2012年

1月

31日

英語の落語

アメリカのパーデュー大学では、学生に日本語を教えるために、落語を使っているとか。年に一回、日本から落語家を呼んで、英語で落語をしてもらうと同時に、学生もトライするそうです。


今度、私も英語落語に挑戦してみようかな?日本語でも難しいけど、短いのでチャレンジして、外国人との親善の輪に入るのも、社会貢献かも知れないと思うのですが。。。また、英語の教授法としても、面白いかも知れません。

 


画像 柳亭左龍英語落語@パーデュー大学

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2012年

1月

28日

Olivia Newton-Johnが懐かしい

最近読者登録させて頂いた目黒条さんのブログにMinnie Ripertonの"Loving You"という曲が紹介されていたので、聴いたところ、「あっ、これはOlivia Newton-Johnも歌っていたな」と思い出しました。


UCSBの寮には、秋葉原の免税店で買ったソニー製のカセットレコーダーがあり、よほどの集中を求められる環境でないかぎり、掛っていたのがOlivia Newton-JohnとAnn Murrayのカセットテープでした。この頃から、The BeatlesやSimon & Garfunkle等に、女性ボーカルが好きなタイトルに加わり始めました。

 

あまりに聴きまくっていたので、中国人ルームメイトのJackによく笑われました。


今でも、曲が流れると、その頃の情景が思い浮かびます。こういう記憶は、強く残るものですね。


Ann Murrayは、カナダでは、その後に出て活躍しているCeline DionやShania Twainとともに、非常に尊敬されているそうです。


いつも聴いていたOliviaの歌は、こちらです。


Hoplessley Devoted To You


そしてAnn Murrayの歌。Johnny Cashが紹介しています。


You Needed Me

 

写真に載せたのが、当時持っていったレコーダーに似た機種(同じものかどうか不明)同じ寮にいた上智大学からの留学生Mさんは、専ら勉強目的で、よくこれを借りに来ました。今、同時通訳として大きな国際会議で活躍中。僕も少し貢献できたかな?

 

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2012年

1月

27日

quantum leap

quantum leapという言葉があります。


辞書を引くと、元々物理の言葉なんでしょうね、「量子飛躍」という訳があり、転じて「飛躍的進歩、大躍進」などの訳語がついています。


言葉を覚える時は、長い期間ちっとも前に進まないと思う時期があり、その後、降ってわいたように実力が伸びることがあります。本当に、降ってわくようにという表現がぴったりですし、もしかして、この"quantum leap"という言葉に相応しい状態ではないかと思います。


一番覚えているのは、ベルギーで勤め始めて3~4ヵ月経った時。フランス語は、UCSBでフランス人の先生に教わって、一時期かなり喋れるようになりました。そして、銀行に勤め始めて3年目に、アテネフランセに5ヵ月通わされ、何とかまた喋れるレベルにはなったのです。


しかし、ベルギー赴任は、またそここら6年後。まったく出来ない状態に近い状態での赴任でした。


赴任直後は、家に帰ると、テレビをつけっぱなし。でも、伝えられているフランス語が、意味を持って聞こえてきません。でも、さっき書いて通り、3~4ヵ月経った日に、突然分かるようになったのです。不思議な体験でした。
何か、フランス語に触れる環境に毎日いるようになって、かつて習った技能や知識が一気に吹き出したよいうな感じがしました。


それ以来、語学の上達は、徐々にではなく、長く伸びない時期の後に、ポーンと一気に実力が上がることが繰り返されるのではないかというのが、私の考え方になりました。


伸びなくても、あきらめつづけず練習していれば、ポーンと一気に伸びるのだと。。。テニスでも、同じような経験をしたことがあるので、技能の伸びとは、こういうものかと思っています。

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2012年

1月

25日

iPhone 4sで英語発音をチェックする

最近iPhoneを3GSから4sに切り替えたのですが、これが使えるようになっただけでも良かったと思っているのが、Siriを中心とする音声認識が優れていること。


標準アプリとしてついている「メモ」を使っての発音チェック、文章作りの様子をYou Tubeにアップしましたので、ご覧頂ければ幸いです。

 

You Tube動画でどうぞ!

    ↓

Tody's English Tips 1: iPhone 4sで英語の発音をチェックする

 

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2012年

1月

25日

Oh, that's what I thought.

アメリカに行く直前、これから初めて海外で暮らす自分と、滞在経験の長い人は、発想からして違うんだと思った出来事がありました。ちょっと悔しかった思い出です。


今考えると、大したことではないのかも知れませんが、私がセミナーで「5W1Hを活用しよう」と受講者にお伝えしているきっかけになった出来事です。もう30数年前も前のことが役に立つのだから、ありがたいものです。


その表現とは、"Oh, that's what I thought."というものでした。


確か、仙台の学生センターでの先生とのやりとりで、アメリカ人の先生から、「日本語を、瞬間的に英語に訳して下さい」ときかれ、ひとりづつが答えを行った、そういう状況だったと思います。


私が思い浮かべた表現は、"I thought so."ではなかったかと思います。でも、その人は、"That's what I thought."と表現しました。彼女は、高校時代に、アメリカに1年間ホームステイして、ホームステイし始めてから数カ月経つと、日本語がおかしくなるくらい、どっぷりと英語に浸かった経験の持ち主でした。


その表現が記憶に残ったのは、自分がまったく思いつかない表現だったからです。
アメリカに渡ってからは、こうした表現が、当たり前に使われていることに気づきました。(当たり前ですが。。。)そしてその方法がすとんと腹に落ちると、何て便利な表現だと思って、使えるようになりました。


ビジネス英語の場面でも、次のように言えます。


当社の概要:

Who we are

 

当社の業務:          

What we do

 

この機械のしくみ: 

How this machine works

 

彼の勤務先:         

Who he works for

 

(おなじみの)新着情報:   

What is new

 

最近の状況:         

What is going on

What's happening

how things are going...


実際に、公式のウェブサイトでも使われているので、ちゃんとした英語。発表等で、「これが当社の概要です」と言いたい時には、"Let me tell you what we do." とか "This is what we do."と言えば良いわけです。


WHO WE ARE, WHAT WE DOの使用例

 

 

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2012年

1月

23日

6年前のブログ記事を思い出しました

オーストラリアン・オープン・テニスで、錦織圭選手がベスト8入りを果たしました。素晴らしい成果です。

 

この大会の直前の試合でも勝った競合ツォンガ相手の再度の勝利、それも今大会2回目のフルセットの試合と、今年の錦織選手は、タフな選手になってきました。


錦織が強くなっている理由のひとつに、米国での生活に溶け込み、ツアーを回る際に要する英語力もしっかりつけていることがあるのではと思います。彼のインタビューのビデオを見てもらいたいのですが、ものすごくうまいという訳ではないけれど、十分な英語力をつけています。

 

Kei Nishikori Interviewをご覧下さい。

これで思い出したのが、6年前にブログに上げた書評です。相撲の外国人力士の日本語力と強さが比例しているとした早稲田の先生の研究をまとめた本です。

 

外国人力士はなぜ日本語がうまいのか


言葉とか食事とは、生活の基礎を支えるものがあってこそ、本来の力を出せるもの。そういう点からいうと、メジャーリーガーとしてアメリカに渡る日本の選手は、最初は日本人が住みやすいところに行くのがよいのではと思います。
ミルウォーキーに行く青木選手などは、一番心配なケースです。さて、1年後どうなるか?

 

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2012年

1月

22日

マッパレ英語セミナー参加しました

今日は、横浜の保土ヶ谷駅近いに会場で「マッパレ」英語セミナーに参加しました。

 

長く東京に住んでいますが、JR保土ヶ谷に下りたのは、今日が初めてでした。(そんなことはどうでも良いのですが。。。)


「マッパレ」は、英語習得コーチ松本秀幸さんと英語学習法等を中心に作家活動をされている晴山陽一先生のセミナーなので、「松」と「晴れ」で「マッパレ」だそうです。なかなか良いネーミングです。


松本さんとは、ある講師コンテストの説明会場でご一緒し、晴山先生の本は、以前から読んでいたので、どんなセミナーとなるのか、興味津々で出掛けました。


いずれも、英語へのアプローチをすっきりと整理して頂くような話で、新たな発見の機会でした。晴山先生のお話からは、品詞の整理法についての初めてのお話、文法と英語発音、イントネーションの関係、効果的な学習法の数々、すぐにでも大学の授業やセミナーでもご紹介したい内容でした。


松本さんのお話には、英語を始め、続けるには、やはり好きなことからという点で、大いに共感し、具体的な勉強法、ツールの使い方では、「なるほど、なるほど」が山ほどありました。


突き詰めると、英語学習法というのは、同じところに行き着くのかもしれないけれども、「誰が、どのように伝えかる」の大切さを改めて感じた時間でもありました。「あなたのセミナーに行って良かった」と言ってもらえる講師になるぞ!と元気を頂いて、収穫の多いひと時でした。

また、セミナー後の懇親会では、セミナーの司会もつとめられたベストサラー作家の三枝理恵子さんや、さまざまな意識の高い方々にお会いできました。やはり、ライブセミナーにしかないメリットは沢山あります!

 

三枝さんの著書:空の上で本当にあった心温まる物語1、2

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2012年

1月

22日

学生のプレゼンテーション

大学の講義で、期末テストを「プレゼンテーション」にしました。昨日がその日。


これまでの講義では、プレゼンテーションの導入部分にかなり時間をかけて指導してきたところ、ほとんどの学生がその部分だけを喋る結果に終わりました。


名前、歳、出身地、学年、学部、専攻等です。


準備期間は、2ヵ月程。ここだけはしっかり喋る学生も多くいました。これだけでも成果だったとしなければなりません。


内容に立ち入って学生は少なく、英語も稚拙だったけれども、触れた内容は、良いスピーチにつながるものを持っていました。趣味へのこだわり、家族への思い等。趣味以外にあまり選択された内容が少なかったのは、残念でもあり、驚きもありましたが。「まだ、他にも喋ることはあるだろう!」と。


多くの学生は、何も準備せずにこの講義に臨んでいます。「点数はつけない」と言って「日本語でも良いから、自分をアピールしようとすると、どんなことを喋るか」ということで、喋らせると、結構内容の面白い話が出来てきます。


来年は、この経験、反省を活かして、「まず内容を日本語で固める」「英語で内容をしっかり書かせる」「発音、イントネーションを含めてプレゼンのかたちを作る」という手順で、学生に、将来英語でプレゼンをする時の雛形を授業の中でプレゼントできるものにしたいと思いました。同時に、良いプレゼンも多く見せたいですね。

 

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2012年

1月

21日

志縁塾でセミナーを行いました

大谷由里子さんの主宰されている志縁塾で英語セミナーを開催させて頂きました。

 

雪のちらつく寒い中、多くの方に来て頂けて、まず感謝でした。


セミナーの趣旨は、中学校、高校でそれなりにつけた基礎力を、最大限に活用できれば、かなりの水準の英語コミュニケーションができるというもので、これをこれからもテーマにしていこうと思いました。


また、今後のキャッチフレーズとして、「語が苦」から「語楽」へというのはどうかなと考えています。基本的に、英語の勉強は、止めなければ進歩し続けるのだから、本来「楽しい」ものだという趣旨です。また、言葉は「学問」ではなく、スポーツや音楽と同じ、訓練で伸びていくものだとの思いもあります。


また、最近は、これまであまり取り上げなかった発音の重要性をお伝えするように心がけています。というのは、発音できる音は聴き取れるということを改めて納得したからです。


今日は、LとRの音の違いを、口の形から説明し始めて、聴き取りができるレベルまでを目指して、お話ししました。かなりの方が、正確に聴き取れるようになったことが確かめられて、ひとつの成果だと思っています。


もちろん、課題も残りました。全体を、大谷さんが目指されている「エンターテイメント」として完成させるまでには、まだまだだということ。最後まで聴かれる皆さんを飽きさせない工夫は、もっともっと必要と感じました。


ただ、「2時間が短く感じられた」、「英語にもう一度取り組もう」あるいは、セミナー中に私の紹介した「Steve Jobsのスピーチを全部覚えるぞ」と意気込みのあるコメントを下さった高校生の参加者等、元気のでる声も頂き、励みになりました。これからも精進します!

 

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2012年

1月

20日

今日はセミナーやります!

久々の英語セミナーを行います。


今年は、一般の向け、企業向けの英語セミナーコンテンツを増やしていこうと思っていますが、基本は変わりません。


1.日本人は、思って以上に英語の基礎ができているが、それを自覚していないだけ。それを、まず自覚してもらうことがスタート。


2.次の課題は、その持っている基礎をどれくらい使いこなせるか?中学校1年生レベルの英語で、日常生活には困らないくらいの英語力にはなるので、そのトレーニング法を伝えること


今日のセミナーで、聴いて頂く方が、どれくらいそれを感じてもらえるかが課題です。

 

【戸田博之のTOEIC(ほぼ)満点講師が伝える【とっても簡単♪「目からウロコの英語勉強法」

 

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2012年

1月

13日

いろんな英語

アメリカの大学に行くと、日本との差を多く感じました。今でも、そうではないでしょうか?


まず、スタッフに外国人が多いこと。教授陣もさることながら、大きなクラスでは、大学院生がTA(Teaching Assistant)をつとめていて、小さなグループディスカッションやテストの採点は、彼らがやります。私が取ったクラスのTAは、インドの人でした。担当教官が中国人のクラスもありました(中国の近代史)。日本人の先生が教える日本語ももちろんあり等々


そうなると、当然ながら、いろんな英語にも出会います。住んでいた寮では、出身国はドイツ、ベルギー、ベネズエラ、ノルウェー、メキシコ、韓国、台湾、日本、ナイジェリア、もちろん、アメリカ人も多くいましたから。。。


ほぼ1年経って日本の大学に復帰しましたが、光景がまるで違う。一番感じたのは、女子学生が小綺麗にしていること、外国人がいないこと、当たり前ですが英語を話す機会がないこと。。。


こうした環境の違いが、当然、その後の人生の切り拓き方にも影響するはずです。キャンパスにもっと多くの国籍の人がいる、そういうキャンパスがこれからグローバル人材を必要とする日本には、必要だと、強く思います。しかし。。。。。

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2012年

1月

12日

How often do you air it out?

少し、話がそれますが、英語のブログなので、こんなことも。。。


外国語だから仕方ないですが、何年経っても、「あ、そういう時は、そういうのか?」という、今まで知らなかった表現にぶつかります。


今日は、アメリカの超長寿トークショー"David Letterman Show"で、空気を入れ替えるという表現を覚えました。こういう映像と結びついていると、忘れないものです。


今日の話は、有名歌手、女優のドリー・パートンが、国内ツアーの時には、決してホテルに泊まらず、専用のツアーバス(それも、ものがなくなったりした時のために、2台ある)にしか寝ないという話をしています。


Davidは、「たまには空気の入替えもするんだよね。昔、グレイハウンド(長距離バス)によく乗ったけど、しばらくするとにおいが気になり出す。。。。。」という質問をします。


それが、"How often do you air it out?"です。


Dolly Parton @David Letterman Show

 

 

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2012年

1月

11日

話は前後しますが。。。

アメリカ留学前の時期に、ラジオ講座、学生センター以外にやっていた英語勉強法がありました。留学時代のことを書いていて、ふと思い出しました。


すでにお伝えした通り、学生時代の多くの時間、私はテニスコートにいましたが、屋外コートなので、雨が降ればコートでの練習はできません。もちろん、ランニング等はできるわけですが。。。


そこで、雨が降るとやっていたのが、仙台にあった「名画座」という映画間で、同じ映画を何度も見ること。「明日に向かって撃て」という映画は、数えきれないほど見ました。一度入ると、入替えなしに何回でも見ることができたので、ご飯も食べずに、一日に何本を見ることができました。


ロバート・レッドフォードとポール・ニューマンがカッコよく、キャサリン・ロスの何と美しかったことか。そして、ヒットした「雨にぬれても」“Raindrops keep on falling on my head"という歌。思い出したシーンをYou Tubeからお届けします。
このシーンの最後にロバート・レッドフォードに発した"Take her."(彼女をお前にやるよ!)という台詞は、忘れられません。


映画を一本見るのに、最低1.5~2時間程度はかかりますから、効率的にどうかと言われると?ですが、一本分全部台詞を覚えるくらいの覚悟があれば、基礎力養成には非常に有効な練習法であると思います。


<a href="http://www.youtube.com/watch?v=HTQqVNwc3Gk&feature=related" target="_blank">Butch Cassidy and The Sundance Kid 明日に向かって撃て / 雨にぬれても</a>

 

明日に向かって撃て / 雨にぬれても

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2012年

1月

10日

便利な時代になったものだ

UCSBにいる間に、「この曲はなんて素晴らしい曲だ」と思って歌があったのだが、なかなか歌詞が聴き取れない。さびのところだけ、繰り返し歌われるので、そこだけ覚えていた。


"I've never seen such a beautiful sight."というさびでした。


誰かに曲名や歌詞をきけば良かったのだけど、それもせず。。。そしてそれから、30数年。


インターネットの時代になって、そのさびの部分だけから、元の曲名が分かり、歌手が歌っている映像まで見つかりました。そんなことができる時代になりました。


今大学で学生に英語を教えていて、時々You Tubeで音楽を流したりするけど、こんなAudio Visualの教材は、当時なかった。今英語を習得しようと思えば、その当時なら、垂涎の的だったような教材が、いくらでもただで入って来る。それが、しっかり活かされているようには思いませんが。。。


最後の、例の曲へのリンクを貼って、今日のアップを終えます。

 

Kenny Loggins Whenever I Call You Friend


歌詞はこちら。
Whenever I Call You Friend Lyrics


Whenever I call you "friend", I begin to think I understandAnywhere we are, you and I have always been, ever and ever

 

I see myself within your eyes, and that’s all I need to show me whyEverything I do always takes me home to you, ever and ever’n now I know my life has given me more than memories, day by day, we can seeIn every moment there’s a reason to carry on

 

Chorus:

 

Sweet love’s showin’ us a heavenly light, never seen such a beautiful sightSee love glowin’ on us every night, I know forever we’ll be doin’ it

 

Chorus... right

 

Whenever I call you "friend", I believe I’ve come to understandEverywhere we are, you and I were meant to be, forever and everI think about the times to come, knowin’ I will be the lucky oneAnd ever our love will last, I always want to call you "friend"

 

Chorus(instrumental break)An’ now I know my life has given me more than memories, day by dayWe can see, in every moment there’s a reason to carry on

 

Chorus repeats 2x -

 

doin’ it, doin’ itSweet love (repeats out)...(you’re the glowin’ light in my life, source of pride in my life)(everything I do takes me back to you, whenever I call you friend...

 

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2012年

1月

06日

"Minneapolis"の発音ができない

少し時期は戻りますが、ロサンゼルスにまだいた頃、知り合いのいたミネソタ州ミネアポリスに行くことにしました。

 

新聞を買って、安そうなチケットを探していたら、"Super Saver"というお手頃の航空券が見つかりました。North Westだったと思います。


そこで、次は、電話でチケットの予約をする段になり、ミネアポリス(Minneapolis)の発音が分からないことに気がつきました。いろんなところにアクセントをおいて、違う発音を試みるも、どれも"I don't understand which city you are reffering.  to."などと言われて、困り果て、最後は、ミネソタ州のセントポールの隣にある大きな街だといったら、相手が、“Oh,Minneapolis!"と、真ん中の"a"のところにアクセントを置いて発音してきました。


苦労したけど、これで覚えました。因に、インディアナ州のインディアナポリスも、やはり真ん中の"a"にアクセントがあると、後で知りました。


最近は、PCで、発音の分かる辞書がありますが、それですんなり覚えるのも一法ですが、こんな苦労をして覚えた単語は忘れません。


音の出る辞書:ミネアポリスの発音

 

 

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2012年

1月

05日

32ぶりの再会

実は、インターナショナル・ホールの住人たちの数人とは、UCSBを離れてからも交流がありましたが、それもいつも間にか途切れてしまいました。


ところが、昨年、仕事をさせてもらっているサイマル・インターナショナルのパーティーで、上智大学から来ていたHさんに偶然の再会。そこで、数年に一回程度同窓会を開いていることを知りました。


そして、昨年の8月、サンタバーバラ近くで、同窓会に出席しました。
同窓会といっても、一夜のパーティーではなく、大きな農場のそばの一軒家を借り切り、昔の合宿生活を再現するという、何とも楽しい企画でした。1泊35ドル。食事は、皆がそれぞれにスーパーに行き、買ってきたものを、大きな冷蔵庫に入れ、あるものを食べるといういたってラフなスタイル。


私は、後半の3日にはでけの参加だったけれども、多くの友に32年ぶりで会えた感激は忘れられない。


今日はビーチに、今日はワイナリーでワインテースティング、今日は農場を散歩と、本当に普段の生活を忘れて学生時代に戻りました。32年ぶりのかけがえのない思い出です。2年後にイタリアで会おうと約束して帰って来ました。(メンバーに、ヨーロッパの人が多いため)

 

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2012年

1月

04日

この頃の夢

UCSBにいた頃は、どんな夢を持っていたのだろうと思い出すと。。。。。


あまり確固としたものがなかったとしか言いようがありません。しかし、あまり親掛かりでもいけないから、長くカリフォルニアにはいたいけれど、日本に帰って就職しなくてはという思いだけがありました。


その時は、また、アメリカでも他の国でも良いから海外で働きたいという気持ちは、かなり強くなっていたように思いました。その頃は、自分自身の付加価値だとか、強さだとか、そんなことはまるで頭になく、思うがままに生きていたということなのでしょう。


この時期にもっと将来についてのビジョンと目的があったら、勉強の仕方も変わったかも知れないと思ったりもしますが、言っても仕方のないことです。フランス語とか、経済学の初歩とか、興味を持てる学科は一生懸命やったから、それが後で役に立ったと、結果論としては言えるように思えます。


Steve Jobsの言う、"connecting the dots"です。


"Again, you can't connect the dots looking forward; you can only connect them looking backwards. So you have to trust that the dots will somehow connect in your future. You have to trust in something — your gut, destiny, life, karma, whatever. This approach has never let me down, and it has made all the difference in my life." (Steve Jobs' Commencement address at Stanford University 2005)

 

Steve Jobs' Commencement address at Stanford University 2005


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2012年

1月

02日

UCSBの図書館

大学での日常に慣れて来ると、どこに何があるか分かってきます。そのうち、図書館に良く通うようになりました。確か真夜中12時まで開いていたように記憶しています。


もちろん試験前等にも利用するのですが、楽しみは、毎月一回船便でまとめて送られてくる朝日新聞でした。当時は、衛星放送もなく、インターネットもなく、日本からの一番早いニュースソースはThe Japan Timesの衛星版でした。これも楽しみは楽しみだったのですが、やはり朝日新聞にはかないません。


船便が着く頃には、そわそわしていました。


異国にいて、日本の情報から離れると、自分が日本人であることを強く意識するようになります。


1979年帰国の年に驚いたのは、6月にUCSBのキャンパスを去る前に読んだ朝日新聞によると、わが広島カープは5位か6位で、「こりゃ今年はだめだ」と思っていたところ、8月中旬に成田について朝日新聞を早速買ったら、「カープ首位に」という記事を見たことでした。


今では、得られない感激です!

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2012年

1月

01日

A Happy New Year!

新たな年になりました。皆さん、明けましておめでとうございます。


このブログでは、英語を真ん中に据えて、自分史のようなものを書いております。意図はしていなかったのですが、しばらくそうしてみようかと思っています。


昨年参加したセミナー講師の養成塾で、自分史の中から自分の話すべきことが見えてくるといったことを教えてもらったからかも知れませんが、少しずつ自分を整理することは、未来に向かったの道筋を考えることでもあるように思うからです。


今年の末に、自分はどんなことをしているのか。。。、その時まで、このブログがどんな展開になっているのか。。。楽しみです。
今年もよろしくお願いします。


トディ

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2011年

12月

31日

It's one of those days.

UCSBにいる間に、高校時代のテニスのパートナーが、テニスの武者修行にやって来て、いろいろ手伝って欲しいというので、試合のブッキングや練習コートの確保等、マネージャーのまねごとをやったことを覚えています。


あるとき、"Field Tennis Club"という所に電話を掛けるも、"Field"の”F”が聴き取れず困った事がありました。向こうは、おそらくあきれてたんじゃないでしょうか?


この友達につきあって、西海岸のツアー大会を見たけど、世界各国から武者修行に来ている連中は、すごかった!その頃、日本では誰も打っていなかったバックハンドドライブを見てびっくりしたり、たまたま練習をしている有名プロ選手を見つけたりで、なかなか良い経験でした。


ある大会で、横に座っていた黒人の出場選手に、調子を聞いたら、"It's one of those days." と答えが返ってきました。おそらく負けた後だったんでしょうね。「こんな日もあるわ」てな意味かと。。。


このせりふも、その選手が言ったその顔を一緒に覚えているので、決して忘れることがありません。


映像を使って英語を練習する時も、こんなことが起こるのかもしれませんね。としたら、結構効果的な学習法と言えるように思います。

 

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2011年

12月

30日

テニスで広がった人の輪

留学と言っても、一年間の交換留学、単位の移転についてもあまり期待できず、私にとっては、高校時代に逃してアメリカ留学をとにかく実現できたことに満足していたかもしれません。


でも、友達は多くできました。やっぱり良かったのは、ずっとテニスをやっていたこと。ラケット一本で、どの国の人とも仲良くなれる。多くの人に個人レッスンを頼まれたり、試合に一緒に出ようと誘われたりで、人の輪を拡げることに大いに役立ちました。


この思いは、社会人になって海外での勤務になっても同じ。後に赴任したベルギーのブラッセルでも、ニューヨークでも、ラケットで多くの付き合いが生まれました。テニスに感謝しています。


UCSBには、立派な屋外テニスコートが2カ所あったと思います。1箇所は、30面くらいあったような。。。夜間照明もあり。


何と言っても印象的なのは、夏の暑い日に1時間プレーしても、すぐに汗が乾くこと。どうせ勉強しないんだったら、クラブに入って活動してみても良かったかなと、今になって思います。

 

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2011年

12月

29日

Christmas at UCSB

年末、この季節になると思い出すのは、クリスマス時期のキャンパスが寂しかったこと。寮に残っているのは、私とイラン人、インド人数人。いずれも、「俺にはクリスマスなんて何の意味もない」という連中。


知り合いの日本人が訪ねてきてくれて、インド人2人に、日本風「カレーライス」を振る舞ったところ、「カレーはこうやって食べるんだ」と手で巧みに食べながら、「でもこのカレーうまい!」と褒めていた様子を思い出します。


私は、数日ロサンゼルスに行き、例の日系人ファミリーのところに泊めてもらったし、クリスマスの朝は、ツリーの下にあったプレゼントをもらいました。おそらく、そのファミリーが気を遣ってくれたのだと思います。ありがたいことです。


その時にもらったプレゼントが、ハワイのT-シャツ屋さんの猫のデザインものだったような。。。20年も後にハワイに行って時に、懐かしくて思わず買ってしまいました。

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2011年

12月

26日

しんどい!

英語の運用力もかなりつけた自信はあったものの、やはり実際に授業に出てみると、戸惑うことも少なくありません。やはり、先生により、とても英語が分かりやすかったり、ほとんどわからなかったり(特に中国人の中国近代史の先生や、インド人テーチーング・アシスタントの英語)で、授業についていけない事態も発生します。


また、予め聞いてはいたけれど、事前課題として読まされる本の分量が半端じゃない。なかなかキャッチ・アップできないもどかしさは最後まで続きました。日本人留学生の中では、上智やICUから来ている人たちは、日本で英語の授業を受けているため、傍目にはスイスイとこなしていたように見えて、羨ましかった。何せ、大学への出席は、ほとんど語学だけという私には、ちょっと太刀打ちできない気がしていました。


しかし、今考えれば、もっと人との交流や、旅行なとに時間を費やせば良かったと反省しています。どうせ、持ち帰ることのできる単位は限られていたので。。。。。


留学の目的は、いろいろあって良いと思います。僕のようにアカデミック・ゴールがさして高くないのであれば、その国への適応力を最大限付ける等の、後で役に立ちそうな、別の目標を見つけるのも、悪くないのではないでしょうか?

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2011年

12月

21日

International Hall@San Rafael

UCSBでの生活がなんとか始まり、住まいは、キャンパスの中のSan Rafaelという寮で過ごすことになりました。寮の中は、大きな4人部屋。大きな部屋の中に、2人ずつが住む小部屋が2つ、リビングルームとトイレ、シャワーは共同というつくりです。


私のルームメイトは、Jackという中国系アメリカ人。幼い頃をアフリカのルアンダで過ごしたという変わった経歴を持っています。もうひとつの部屋には、ノルウェー人とGyrdとメキシコ人のFrankというメンバーです。


日中それぞれがどんな勉強をしているのかは、ほとんど語り合うことはありませんでしたが、印象に残っているのは、JackとFrankが、時々コンピューター・センターから抱えて持って帰って来る大きく分厚い紙の束。コンピューターで何かのプログラムを書いて結果が印刷されている、という説明を聞いたように思いますが、コンピューターというのが何やら分からず。。。


思えば、この数年前にMicrosoftやAppleが出来、コンピューター時代がやっと始まろうとしていた時期。もっとコンピューターに関心を持っていたら、自分の生き方も変わっていたかも知れないと今では思います。しかし、そんなこともなく、9ヵ月をこのキャンパスで過ごすことになりました。


留学したものの、卒業を目標としない交換留学というしくみ。とにかく興味のわく科目を取ってみました。その中には、中国の近代史(中国人の先生が、分かりにくい中国語で教えてくれました)、アメリカ憲法、アメリカの選挙制度(日本の選挙制度もあまりりかいしていなかったのに)、英語、フランス語。

 

一番一生懸命やったのは、フランス語かな。この9ヵ月で、かなり会話力がつきました。

 

UCSBキャンパスを上空から見る

 

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2011年

12月

20日

"Steve Jobs"を読み終えて。。。

アマゾンのKindleをiPhoneにアップしてから、英語の本をしこしこ読むのが楽になってきました。そして、前々から読もうとして、ここ10日ばかり読んでいた"Steve Jobs"を読み終えました。


沢山沢山感慨はあるけれども、一番印象に残ったのは、彼が病気のことをあまり公にしなかったことに、世論が非常に厳しかったという記述。


コーポレート・ガバナンスの考え方は、上場企業で、その業績や株価に影響を与える重要な情報("material information")を公表しないのは、許されない行為だという考え方。プライベート事項として多くを公表しようとしないSteveに対し、アップル社のボードの中でもそれは不適切だとの指摘もかなりあったようです。


トップのいうことは金科玉条かつ、病気をひた隠しして最後まで頑張ることを尊ぶ国とは、やはり文化が違うのだと感じました。この国から持ち込んだ「コーポレート・ガバナンス」が日本に根付かないのは、このまさに文化の違いにあるのだとも。


その点、Steveは、日本的な一面を持っていたとも言えるのでしょうか?

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2011年

12月

16日

I should have warned you!

UCSBに着いた日は、快晴。ほどなく、San Rafaelという寮のInternational Hallという留学生の多い一角に落ち着いたのですが、ぞろぞろと近隣の住人が集まってきました。


その中に、Tomという背の高いアメリカ人がいましたが、彼がビーチに行こうと誘ってくれました。UCSBキャンパスのすぐ南側には、海岸があり、太平洋が一面に広がっているのです。


二つ返事で、行こうということになりました。


嬉しくなって裸足であるいていると、足の裏に違和感が。。。。。足の裏を見てみると、ベタ~~~と黒いものがくっ付いているではありませんか。
それを見たTomの言葉を今でも記憶しています。


"Oh, Hero. I should have warned you."


UCSBの沖には、海底油田があり、何年か前の爆発で、この辺りの海岸の砂にはコールタールが含まれていると言うのです。海岸を一見しただけでは、それは分からず、僕のような犠牲者(?)も多かったようです。


この事件のおかげで、"I should have ..."の構文は、私の記憶にすっかり焼き付きました。強烈なインパクトのある経験と、そこで発せられた言葉は忘れないものです。これは、英語のセミナーでもお話していることです。


そのTomと、ごく最近再会することができました。32年ぶりです。この思い出を話すと、「俺そんなこと言ったっけ?」当たり前ですけど。

 

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2011年

12月

16日

Santa Barbaraへ

 具体的には、何月何日なのか記録がありません。約1か月のロサンゼルスでの英語学校通いを終え、UCSB(University of California Santa Barbara)に行く日がやってきました。

 例の日系人家族のお父さんがベンツでやってきてくれました。お母さんとCarolも一緒です。

 ロサンゼルスからサンタ・バーバラまでは約100マイル(160キロ)、約2時間のドライブです。</p><p>途中は、ルート101という海岸沿いの道を海岸沿いに北(正確には北西)に登っていく道です。この道は、その後何回も往復しましたが、美しい道です。

 途中、レストランで昼をごちそうになったこと、Carolが疲れていたのか居眠りをはじめ、お母さんにたしなめられたことを思い出します。

 このルート101で一番好きなスポットは、Camarilloという町に入る手前の長い下り坂です。坂の上から、イチゴ畑がたくさんあるCamarilloの町が見下ろせます。実は、夜景が最高なですが、最初のドライブは昼間で、あまり記憶がありません。

 どう自分の入る場所を探し当てたかも、なにもかも忘れてしまいました。覚えているのは、やっと探し当てた寮の部屋のドアにピースマークと一緒に"Hero&Jack"と僕の名前が書いてあったこと。そうか、彼らはこう書くんだ、こっちの方がいいなと思いました。

 同じところに、Jackというルームメイトの名前も。一緒に来てくれたお父さん、お母さん、Carolも部屋を見たような。。。。もう30年以上も前のことで、本当に忘れてます。しかし、断片的な記憶は鮮明です。

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2011年

12月

08日

Koreanのおじさんに励まされる

毎日通っている英語学校の近くに、ミルクスタンドをやっている韓国人のおじさんと知り合いになりました。毎朝ミルクを買いにいくからです。

 

オレンジジュースもたまに買っていました。カリフォルニアの乾燥した空気の中で飲むオレンジジュースは格別の味でした。「オレンジジュースとは、こんなに旨いものか」と思ったことを覚えています。

 

おじさんは、かつて神戸に住んでいたらしく、日本語で毎日話しかけてくれます。時々、おまけもくれました。ハンバーガーを買うと、ミルクはおまけでした。とりあえず、身近に親しい人もおらず、毎日やや心細かったので、毎朝のこのひと時は、ほっとできる貴重な時間でした。

 

毎日行く英語学校では、当たり前だけど英語が飛び交っている。そんな世界にしだいに馴染んでいきました。それまでに経験したことのない世界に、自分が慣れて行くことにある種の快感がありました。

 

そうこうしているうちに、大学に行く日が近づいていました。

例の日系人の家庭のお父さんが、留学先のサンタ・バーバラまで車で送っていってやると申し出てくれました。嬉しかった!

 

 

 

 

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2011年

12月

07日

日系人家族のお世話になる

仙台で友人になったかつてのアメリカ留学者に、日系人家族を紹介されていました。このお宅に留学の間中お世話になることとなります。紹介された人は、日系3世で、年格好は僕と同じくらいの女性、Carolです。

 

おそらく初めて、そのお宅にお邪魔したときのこと。

Carol、それにその妹2人、弟も、まったく英語はしゃべりませんが、お母さんはかなり喋れます。そのお母さんに言われたことを、今でも思い出します。

 

「ヒロさん。アメリカでは、何か欲しい時に欲しいって言わないと、何にも出てこないから、よく覚えておきなさい。そのかわり、うちの冷蔵庫は、いつも開いてるから、そこにあるものは、何でも食べていいよ!」という言葉です。

 

最初のCultural experienceとでも呼べるものでした。

 

家に立派なプールがあったのにも驚き、そこでパーティーがあった時も、皆日本人の顔をしているけど、誰1人日本語を一切しゃべらないというのも、Cultural experienceでした。

 

同じ頃、僕がテニスをするというのを知ったCarolが、テニス好きの友達に頼んで、僕をテニスコートに連れて行ってくれました。やはり日系3世の兄弟(兄と妹)。その時に、その妹が、コートに向かう道中でお兄さんに発したことば、これは、その時の情景とともに思い出します。

 

"Do you know where you are going?"です。

 

こうしたことば、その時の情景に重ね合わさると消えないものなのです。いまでは、英語学習のヒントとして、セミナーの受講者にもお伝えしています。

 

 

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2011年

12月

07日

ホテルを出る

ホテルと英語学校を往復する日が何日か続くと、手元のトラベラーズチェックが、少しずつだが減って行く。これは何とかしなければと、探し出したのが、日系人夫婦がやっている「下宿」。Boarding Houseというやつです。エージェントの紹介だったか何だったか、忘れてしまった。日記くらいつけるべきでした。


これも後から、地元の人に聞いた話は「良くそんな怖いところに住むことにしたな!」というもの。右も左も分からない僕は、怖いものなしです。


毎日小さな驚きが続くのですが、下宿を訪ねて驚いたのが、経営しているご夫婦が、まったく日本語をしゃべらない人たちだったこと。それと、下宿は、出稼ぎの人たちの宿だったこと。沖縄の人たちが沢山いると聞いた。食事は、朝と夜が出る。これは、アメリカ式。うす~~~いコーヒーと、ハッシュド・ポテトがやけに印象に残っています。部屋も、あまり綺麗でなく、ちょっと不安が。


食事をしていると、隣の席から日本語らしきことばが聞こえてくるが、まったく意味が分からない。沖縄の人たち同士が話していたのです。当時は、沖縄返還(昭和47年)から6年後。まだ沖縄から、庭師の仕事等で、アメリカに多くの人が出稼ぎに来ていたらしい。その人たちと、少し話を始めると「最近は円高で、仕送りできる金が減って困る」と言っていました。当時、ほとんど瞬間的(=数カ月の間だけ)1ドル160円~170円代だったから。(1年後に帰る頃には、240円くらいに戻っていた)


大統領は、ジミー・カーターの時代というのも、後講釈で、その時は、生活に慣れるのに精一杯でした。下宿では、皆無口な人が多く、さびしく過ごしました。英語学校に行っている日中が楽しみでした。毎日、バスを乗り継いで、30~40分かけて学校に通うのが楽しい。バスの中は、乗客が声を掛け合うリラックスして雰囲気で、日本とは違うなと思いました。肩が触れ合うと"Excuse me!", "Uh ha."というのどかな声の掛け合いが、妙に嬉しかったことを思い出します。


そのうち、日本で知り合った友達が紹介してくれた日系人家族のところに何回か遊びに行くことになりました。

 

 

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2011年

11月

29日

英語学校に入る

1週間程立つと、予定していた英語学校に通うことになりました。

 

ダウンタウンのホテルから、Wilshire Blvd.を通るバスに乗って通う要領をつかむまでに何日かかかりました。

 

学校は、MacAuthur Parkという公園のすぐ側にありました。

入学試験で入れられたクラスのレベルが低いので、すぐ上のクラスに入れてもらってびっくり。

 

サイモンとガーファンクルというグループが歌っていた歌の中に"I hear words I never heard in the Bible"という言葉がありますが、このクラスに入って皆が、いわゆるfour-letter-wordsを喋っているのを初めて聞きました。そのことが分かったのも、数日後です。

 

とにかく、学校の授業でも、ラジオ講座でも聞いたことのない単語のオンパレードです。教えていたのは、ベトナム帰りのJeffという、まだ若いけれども頭の薄い、それでも精一杯髪を伸ばした先生でした。

 

クラスメートには、イラン人が一杯。イラン革命の直前で、まだアメリカには、イラン人学生が沢山いたのです。これも、初めて目にする髪の色、目の色。。。すべてが刺激的でした。

 

Jeffは、強面でしたが、実は面倒見の良い先生で、いろいろ懇切に教えてくれた記憶があります。

 

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2011年

11月

27日

ロサンゼルスのホテルに入れない!!!

どういう経緯か忘れましたが、今考えると、ロサンゼルスでの英語学校に申し込んだ際(今のようにインターネットがないので、すべて手紙でのやり取りです)に、留学エージェントを使っていたようです。

 

そのエージェントに指定されたホテルに行ったのですが、「あたなでの名前の予約がない」といわれ、途方に暮れてしまいました。そこで、すぐ近くにあった公園の隅にあったレストランに言ったことを覚えています。

 

メニューから好きなものをと思っても、書いてあるメニューがあまり分からないので、一番上の方にあったハンバーガーを注文しました。飲み物はCokeです。

 

(この記事を書きつつ、あのホテルはどこにあったのかなと、Google mapで探すと、記憶が蘇ってきました。場所は、ダウンタウンのS Hill Street、近くにあった公園はPershing Square(パーシングスクエア)に間違いなさそうです。便利な時代になったもんだ!)

 

改めて荷物の中から留学エージェントから来た手紙を出した。そこには、何か困ったらここに電話するようにとありました。そこに電話。(電話の掛け方も誰かに教わったんだろうな。。。)

 

ホテルに入れないで困っていると言うと、持っているその手紙をホテルのフロントに出せと言われました。ホテルに戻って手紙を出すと、部屋に通されました。世の中のしくみはこうなっているんだと感じたことを覚えています。本当に安堵したのを思い出します。

 

部屋は、かなり大きかった。デレビを早速つけてしばらく見入っていました。さてこれからどうしたものか?

 

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2011年

11月

26日

Last Lecture

もう4年も前になるんですね。

あるスピーチに感動しました。

 

その当時、彼の大学で行ったスピーチが、全米で大変な評判になったのです。

しかし、その名講義を行った人は、この世にいません。ガンで亡くなりました。

 

Steve Jobsではありません。

Randy Pauschという、カーネギーメロン大学の先生です。

 

ランディ・パウシュ

 

この講義、"Really Achieving Your Childhood Dreams"(子供の頃の夢を本当に実現する)という題名ですが、別名"Randy Pausch's Last Lecture"(ランディ・パウシュの最後の講義)として有名になりました。

 

翻訳も出ましたが、日本ではそれほど広く知られたような記憶がありません。

 

この講義、1時間半にもわたるので、本当にさまざまな内容が入っているのですが、今日はひとつだけ紹介します。いろいろな夢をかなえてきた彼ですが、次代に夢を託す教職を天職と考えていたようです。

 

ある時、学生にプロジェクトを出すと、そのできがあまりに素晴らしいので、彼らにどういう言葉をかけるべきか迷ったようです。月並みの褒め言葉では、彼らのやる気をそぐのではないかと懸念したようです。また、このままでは全員がAになるし、次のプロジェクトの目標をどう設定していいのかも分からない。

 

そこで恩師に相談した。その下りです。

 

Anyway, so I taught the course.  The first assignment, I gave it to them, they came back in two weeks and they just blew me away.  I mean the work was so beyond, literally, my imagination, ..............and they came back on the first assignment, and they did something that was so spectacular that I literally didn’t, ten years as a professor and I had no idea what to do next.  

 

So I called up my mentor, and I called up Andy Van Dam.  And I said, Andy, I just gave a two-week assignment, and they came back and did stuff that if I had given them a whole semester I would have given them all As.  

 

Sensei, what do I do? [laughter] And Andy thought for a minute and he said, you go back into class tomorrow and you look them in the eye and you say, “Guys, that was pretty good, but I know you can do better.” [laughter] And that was exactly the right advice.  

 

恩師のアドバイスは、“Guys, that was pretty good, but I know you can do better.”(みんな良くできた。でも、君等なら、もっとやれる!)だったそうです。学生の無限の可能性を信じてやれということだったのでしょう。これを告げられた学生は、さらに素晴らしい結果を出したそうです。

 

リーダーの資質には、こういう言葉を発することができることも含まれていると思います。

 

You Tubeビデオでは、34:00-35:00 あたりです。お急ぎの方は、その辺りだけでもご覧下さい。

 

Randy Pausch "Last Lecture" on You Tube

 

 

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2011年

11月

25日

LAX 苦い思い出

初めて着いた異国の地は、ロサンゼルス国際空港(LAX)です。

 

一通りの手続きを終えて出口を出たところで、ちょっと奇妙な格好をした若い女性が「すばらし〜い、すばらし〜い」と変な日本語で叫びながら僕の方に寄ってきました。インドのサリーのような服装をしていたような希薄な記憶があります。

 

そして手には、何やら教典のようなものが。。。

 

詳しいやり取りは全く覚えていないものの、彼女に30ドルくらいを寄付させられてような記憶があります。最初にアメリカで使ったお金は、私にとって何の意味もなく、しかも大きくて分厚くて思い本のためでした。

 

後から振り返るとだまされたのだと思うのですが、その時は何やら良い事をしたように思い、いい気分になっていたようです。

 

次の記憶は、LAXダウンタウンに向かうバスの中です。

 

窓の外に、石油掘削のためと思われる馬のような形の機械がいくつも動いていたことを、まずしいカリフォルニアの空とともに思い出します。

 

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2011年

11月

24日

留学へ・・・準備

留学が決まってから、実際に出発するまでの準備といっても、相変わらずテレビ講座、ラジオ講座、そして学生センターという日々でした。実は、クラブ活動が忙しく、なかなか心も身体も準備に向かっていない、そんな状況でした。


この間、やはり留学準備をもっとしなくてはと思ってクラブを辞めると言い出したら、先輩、同期に間から猛反対に合いました。会社を辞めるときも、止めてくれる人はいなかったので、後にも先にも、慰留というのを受けたのは、この時だけでしょうか(笑)


いよいよの出発についても、ほとんど覚えていないのはどうしたことでしょう。記憶があるのは、アラスカで一旦飛行機が降りたこと(そこで、うどんか何かを食べたような気がするけれども、その食堂で多くの日本女性=お母さん方=が働いていたのが妙に印象的です。

 

再び目が覚めた時に、窓の外は青い空、眼下にはプール付きの家々が見えていて、「アメリカに来たんだ!」と思ったことが思い出されます。


飛行機に乗るのも初めて、外国に来るのも初めて。。。ただ、あまり不安感はなく、ワクワク感で一杯でした。空港に着くなり「災難」が待っているのも知らず。。。。。

 

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2011年

11月

23日

英語スピーチ評論家

斉藤正明さんという方の講演に行ってきました。サラリーマン時代に、上司の命令でマグロ漁船に1月半乗った経験のある斉藤さんの話を聴いて、世の中に自分が遺せるものは、「言葉」なんだな、それも「良い言葉」なんだなと感じました。


その後の交流会でお会いした若い起業家の方との話の中で、「英語スピーチ評論家」になるというアイデアが出てきました。早速、そうすることにします。


私が、大学での英語の講義でここ3年ほど使っていたSteve Jobsのスピーチがあまりにも有名になってしまったので、へそまがりの私としては、まずは他のスピーチから。

 

ビル・ゲイツがハーバード大学の卒業式で行ったスピーチをお届けします。

 

Bill Gates Speech at Harvard (part 1)

 

とても、ユーモラスな出だしが印象的です。

 

I’ve been waiting more than 30 years to say this: “Dad, I always told you I’d come back and get my degree.”

 

「父ちゃん、ずっと言ってたよね。いつか学校に戻って学位を取るからって。30年間、ずっとこれが言いたかったんです。」


I want to thank Harvard for this timely honor. I’ll be changing my job next year … and it will be nice to finally have a college degree on my resume.


「ハーバード大学にも感謝します。私は、来年転職(マイクロソフトの仕事を下りて、財団活動に専念)しますので、やっと大学の学位を履歴書に書けるのは、素晴らしいことです。」

 

ハーバード在学中に、マイクロソフト創業のきっかけになるプロジェクトが始まったため、ドロップアウトしてビル・ゲイツが、30年後にハーバードから、名誉学位を与えられてのスピーチです。

 

“Harvard’s most successful dropout.” …

「私は、ハーバードのドロップアウトで、最も成功した人間です。」

 

That’s why I was invited to speak at your graduation. If I had spoken at your orientation, fewer of you might be here today.

 

「だから私は、皆さんの卒業式に招かれたのです。もし入学のオリエンテーションに招かれていたら、皆さんの多くはここにいなかったでしょう」

 

スピーチの一部でも良いから、印象に残る文を、ある程度まとめて何回も読んで暗記する。それを基に、文を変形することで、表現力を付ける。こうした勉強法は、いろんな意味で非常に良い、このところそう確信するようになりました。

 

こうした例を、今後、少しずつ紹介していきたいと思います。

 

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2011年

11月

20日

英語の近未来像

今日も少し横道ですが、先週大学の講義で話した内容から。。。

 

公的年金の支給開始年齢の引き上げが最近話題になりましたが、すでにかつてに比べれば年金支給開始年齢は引き上げられています。少子高齢化の影響によることは、広く知られています。

 

これに伴い、法律上も、60歳以降65歳(公的年金の支給開始年齢)までは、雇用期間を徐々に延ばすよう求められています。

 

しかし、現実に60歳以上の人が再就職しようとしている際に突き当たるひとつの壁が、コンピューターの使用能力と言われています。彼らの現役時代を通じて、ほんとに最後の方で求められるようになった技能が、今では職業につくための基礎技能として求められるに至って、それがないことが、彼らの再就職を妨げているということです。

 

私は、これが、英語について求められる時代に、日本も入りつつあるように思います。ITに関する変化が、いかに急激に起きたかを思い起こせば、英語に関する同様の変化が、極めて短期間に起こらないという保障は、まったくありません。

 

英語の関してだけ、鎖国を続けている。私には、それが日本の現状であると思います。

 

ここからは、私のコメントです。

 

かといって、英語の広い普及がそう簡単に実現するとも思えないことも事実です。

 

でも、解決策がないわけではない。

 

製造業では60歳を少し超えた「団塊の世代」の人たちのノウハウの伝承が大きな問題で、この人たちを再活用する試みが広まっていると聞きます。同じことは、英語にも言えるのではないでしょうか?

 

教員免許を持った教師のみが英語を教えるというのでは、もう時代の要請には追いつかないでしょう。英語の教員免許を持っている人の英語力にも、あまり信頼がおけないという事実もあります。大学の英語教育についても、修士以上、博士以上でないと教えられない(少なくとも、正規の大学教員にはなれない)ということで、間に合うのでしょうか?

 

免許や資格だけあっても、英語を実地の場で使ったことのない人々だけが教えられるというシステムをやめて、実際の運用能力を基準に選別された人たちで若い人たちを教えて行くという 途をもっと広くしなくてはならないと思います。

 

海外勤務の長い民間企業の元駐在員等の活用等も、もっともっと考えられるべきではないでしょうか?

 

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2011年

11月

20日

英語教育の課題

ある大学で英語の授業を2つ持っています。

土曜日の午前中のクラスで、いずれも「再履修」の学生が相手です。

 

「英語が嫌い」「苦手」「好きだけど点が取れない」「朝早いクラスはムリ!」という連中がほとんど。

 

彼らの課題は、新しい技能を身につけるというよりは、持っているものをどう最大限に活かすかということのように思います。そこで、授業の基本は、中学校でやった英語の基礎の繰り返し。

 

「be動詞」の活用と一般動詞の活用が覚束ない者をいる中、1年間やる気を持続してもらうことが課題。こういう「再履修」対象の学生が増える一方とか。何か間違ってないだろうか?としきりに思います。

 

そして私の課題は、彼らの英語嫌い、英語アレルギーを、1年間かけて少し取り除く、ないしは和らげることと、ここ数年おもうようになりました。

 

そして、日本の大人の多くの、この再履修の学生たちと同じ課題を持っていると思います。

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2011年

11月

18日

学生センターその2 すぐにネイティブに習うべきか?

学生センターは、非常に楽しい場でした。


一度留学を経験して帰国しているが、またアメリカに行くための準備をしている人、学者の卵で、この学校でこの先生について勉強したいというはっきりとした目的を持った人、ずばぬけて会話能力の高い人等いたので、ラジオ講座以外は、特段のことをやっていなかった私には、大きな刺激です。


この時期、クラスで何をやったかはっきりとは覚えていませんが、アメリカ人のドーナン先生(ご自身の名前を「道南」と表していました)に、適切な単語の使い方の指導をきちんとして頂きました。本格的にネィテイブスピーカーを話ができたことは、大きな自信となりました。

結果的に、私は「ラジオ英語会話」→「実際の会話」という道筋で学んでいったわけですが、ラジオ講座でいわば土俵に上がる前の四股を幾度となく踏んでいたのが、結果的には良かったかなと思っています。「いきなりネィテイブと話をしなければ」と考えるより、自信をつけたいと思う段階で、そういう機会をつくる考え方もありかなと思っています。


日本人の先生に教わる利点は、その人にも英語学習で格闘した経験があるという点です。それは、「r」と「l」が聞き分けられない、発音し分けられない、ちょっとした文章が何回聴いても聴き取れない等。ネィテイブの先生では、「こちらが分からないところを分かってもらえない」ということがあるかもしれません。考えてみれば、彼らにとっては、「r」と「l」はまったく別の音なので、聞き分けられないこと自体が理解できないのです。


初期の段階では、しっかりと教えてくれる日本人教師につくのが、より良い選択のように思えます。並行してネィテイブの先生につくのは、もちろん問題ありませんが、ネイティブの先生だけにつくことの短所を申し上げたかっただけです。

 

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2015年

8月

28日

aとtheの使い分け

 

 プレジデント9月14日号に、「aとtheの使い分けにルールなし?『英語教師が知らない英語』」という記事があります。

 

 解説者としてインタビューを受けているトム・ガリー先生は、大学院での私の指導教官です。

 

 ほぼ同い年、私も1年留学したUCSB(カリフォルニア大サンタ・バーバラ)卒とのことで、縁を感じています。

 

 会話は、ほとんで日本語。

 日本に来て日本語を勉強し始め、わずか3年でプロ通訳となったというすごい人です。このあたりは、私とは、ものが違います。

 

 プレジデントの解説も、興味深い、多くの人にとっては「目から何とか。。。」だと思います。ご著書の「英語のあや」も、興味深い本です。

 

 

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2015年

8月

28日

便利になりました

 英語学習が便利になったことを振返り、ひとつ、かなり以前のブログ記事を紹介します。発音は、音だけではなく、どの音を強く読むかも重要です。

 

 "Minneapolis"の発音ができない。


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2015年

8月

26日

日経新聞の広告

8月26日

 先24日朝日新聞に続き、日経新聞に拙著広告が出ました。1面でありがたいことです。どれくらい販売効果があるのか、見てみたいものですが。。。











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2015年

8月

25日

ちょっと古い記事を。。。

少し古い記事を、ブログから拾ってきました。自分がかつて書いたことを思い出すのも、時には面白いものです。


投資の英語、年金の英語:リタイアするのは、人間だけではない。



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2015年

8月

25日

英語本のタイトル

 たまたまですが、「「回転すし」を英語で言えますか?」というタイトルの本を見つけました。私は、この手のタイトルに抵抗を感じます。

 

 もし、「あなたが通訳ガイドを目指すなら」という言葉が、冒頭についていれば、許容範囲かなと思います。つまり、どんな表現を英語でできるようになるかを目指すかは、人それぞれに違います。日本人だれもが、「回転すし」を、外国人に詳しく伝える必要はないわけで、通常は、"a sushi restaurant"と言えば事足りるはずなのです。

 

 回転すし(これは、通常「回転ずし」というのではないでしょうか?)と、一般の寿司店で、何がどう違うかをしっかり伝えなければならない場面など、そう多くの人に求められることはないでしょう。身の回りにあるからといって、それを全部言えなければ英語の勉強がしっかりできているとは言えないと言われれば、相当英語を勉強してきた人間でも、皆勉強不足ということになってしまいます。

 

 本の出版元は、売れそうなタイトルを付ける傾向にあるので、この本のタイトルも、そういう背景があるのかなと思ったりしますが。。。

 

 ここまで書いてきた理由と同じ理由で、英語本のタイトルで私が抵抗を感じるのは、「ネイティブはそう言わない」「ネイティブには、その英語、理解できない」と、ネイティブ並みの知識がなければダメ的なメッセージがタイトルになっているものです。

 

 反対の極に、「英語なんて、単語だけ並べればOK」的な本も、あまりに独善的だと思います。可能な努力をしないでおいて、「分からないのは、英語が悪い」とか、「日本人なのに何で英語を使わなくてはいけないのだ」というのも、今の客観情勢を考えると、現実的でなく、やや身勝手な議論のように思えます。

 

 本のタイトルには、「ここまではネイティブでなくても理解できるから、頑張ろう」的なメッセージを付けてもらいたい。その方が元気が出る。と思っています。「ネイティブじゃないと。。。」と言われると、折角の勉強意欲も削がれるように思うのです。皆さんのご意見はいかが?

 

 

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2015年

8月

23日

不足している英文ライティングスキルのトレーニング

 最近、USCPA受験者、IELTS受験者に対するレクチャーをするようになりましたが、いつも思うのが、ライティングというスキルは、磨くために本当にエネルギーを要するものであるという点です。

 

 また、時折、日本語から英語への翻訳を頼まれて引き受けることがありますが、何年やっても、つらいなと思うことが多いのです。それは、「最終的に人に見られるから、間違ってはいけない」というプレッシャーが一番高いからではないかと思います。

 

 正しい冠詞の使い方(日本人は、特に"the"が多くなる傾向があるとか)、時制、適切な形容詞と名詞、副詞と動詞の組み合わせといったコロケーション、関係代名詞の上手い使い方。。。40年も英語に携わってても、あっちにごつん、こっちでごつんと頭をぶつけている感じです。

 

 逆に言えば、いつまでも勉強の余地が大きく残っているということでしょうか?

 他の技能をおろそかにするつもりはないけれども、今後も、自分の、そして多くの人々の、英語ライティング技能向上に努めたいと、改めて思いました。

 

 

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2015年

8月

21日

セミナーのご案内です。

講師をつとめさせていただくセミナーについてのご案内を差し上げます。

昨今のビジネスコミュニケーションにおいては、Eメールの重要性がますます高まって
おりますが、それが英語の環境となりますと、さらに英語力の問題が問われます。

ビジネス英語講師としてこの点に着目し、さまざまなところで英文Eメールに関する
セミナー講師を勤めさせていただいておりますが、直近のものについてご案内申し上げます。

ご自身、あるいは社内のどなたかで、ニーズのありそうな方々がいらっしゃいましたら、
ご参加ないしご案内いただければ幸いです。

下記リンクで内容をご覧の上、オンラインでお申し込みいただくか、添付PDFファイルを
印刷の上、ファックスにてお申し込みいただければ幸いです。


なお、もしお申し込みされた場合は、このメールにお申し込みの旨、hirotoda@officeah.bizまでご連絡いただければ幸いです。



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2015年

8月

21日

セミナーのご案内です。(英文ビジネスメール)

 講師をつとめさせていただくセミナーについてのご案内を差し上げます。

 昨今のビジネスコミュニケーションにおいては、Eメールの重要性がますます高まって
おりますが、それが英語の環境となりますと、さらに英語力の問題が問われます。

 ビジネス英語講師としてこの点に着目し、さまざまなところで英文Eメールに関する
セミナー講師を勤めさせていただいておりますが、直近のものについてご案内申し上げます。

 ご自身、あるいは社内のどなたかで、ニーズのありそうな方々がいらっしゃいましたら、
ご参加ないしご案内いただければ幸いです。

 下記リンクで内容をご覧の上、オンラインでお申し込みいただくか、添付PDFファイルを
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なお、もしお申し込みされた場合は、このメールにお申し込みの旨、ご連絡いただければ
幸いです。
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2015年

8月

18日

英語の新刊です!

 

 本当に久々のブログ更新です。

 

 商業出版は、3冊目ですが、以前から出したいと思っていた英語関連書籍を、初めて出すことができました。

 

今や、Eメールはビジネスコミュニケーションの中心。しかし、その割に、きちんとした研修を行なっている企業は少なく、この部分に対するサービスを提供することが、非常に重要だと思っています。

 

 この本は、これまで実施してきた英文Eメールライティングセミナーの内容をまとめたものとなっています。英文Eメールを書き始めた間もなく、多くの素朴な疑問や悩みを抱えていらっしゃる方々の手引きになれば幸いです。

 

 あと、従業員のメールライティング技能の向上は、残業代が減る等、企業軽軽へのメリットも大きいはずです。その意味で、経営者の方々にも、一読をお願いしたいと、強く思っています。

 

 2006年に初めて商業出版をした頃から、英語関連の本が出したかったのですが、10年経ってやっと実現しました。是非、ロングセラーになって欲しいなというのが、願いです。内容的には、そうなる資格はあるのではと思っているのですが。。。


2015年8月18日記

 

 

 

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2013年

9月

14日

スピーチ評論家として認知された?

アメブロで英語スピーチ評論家を名乗っておりますが、そのおかげか、週刊新潮の今週号(9月19日号)で、スピーチ評論家としてコメントを求められ掲載されました。(p.24-25「都知事の絶望的英語を挽回した「プレゼンター」採点表」

 

オリンピック誘致のスピーチで誰が良かったかという質問に対して、思いつくことを述べましたが、記者の方と話していて思ったことがあります。

 

それは、スピーチは「最後はそれを語る人の思いで伝わるか伝わらないかが決まるのだ」ということです。スピーチは、確かに上手く見せるテクニックが多くあり、それが出来た方が良いのかもしれない。しかし、どんなにテクニックが稚拙でも、伝わる思いがあれば、十分に人を感動させ、動かすスピーチなんだなということ。

 

テクニックや英語という面では、評価が低くなってしまう佐藤さんのスピーチが、私には一番感動的だったのは、個人的な経験を語る時の思いが溢れていたからだと思います。

 

皆さんのご感想は?

因に、私は、猪瀬さんのスピーチを「絶望的」などとはコメントしていません。

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2013年

8月

20日

SMBCコンサルティング社にて英文メールセミナー

 今日は、日本橋にあるSMBCコンサルティング社のセミナールールで、「早く正確に 英文e-メールの楽々作成法」の講師をつとめてまいりました。40名の出席者の方々、みんな積極的で、楽しく英文e-メールのコツをお伝えできたと思います。

 

 思えば、初めて"e-mail"なる言葉に触れたのは、1980年代の中盤、ニューヨークのある銀行を訪ねた時でした。聞いたことのなかった単語に出会って驚いた記憶があります。その際、相手が"log on"という言葉を使ったような記憶があります。

 

 しかし、実際にe-メールを仕事で使うようになったのは、それから約10年後、やはりニューヨークで銀行の駐在員だった頃です。私のe-メールデビューは、英語だったのです。銀行のさまざまな拠点で、一斉にe-メールが入ったのですが、あるオーストラリアの同僚が、クリスマスカードの映像を一斉配信して、偉い人から「サーバーを一杯にしてけしからん!」ときつい叱責を受けるという事件があったことを思い出します。時代は、変わりました。

 

 それ以来、どうやったら、母国語ではない英語を書いて、相手を確実に動かすか、いかに早く書くかの工夫をしてきました。私のe-メールセミナーは、そんな永年積み上げたノウハウをお伝えしています。

 

 来月17日に、今度は、アイ・コミュニケーション社主催で、東京国際フォーラムで行います。お越しいただけると嬉しいです。きっとお役に立てます!

 

 お申しいただける方は、こちらから。。。。

 

 もし、会社のご同僚に興味のありそうな方がいらしたらな、添付のPDFを印刷し、回覧していただければ幸いです。

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2013年

8月

20日

Garbled

e-メールの文字化けを表現する際に、Your e-mail is garbled.等と言いますが、昨日、妻に誘われて観た「トラ・トラ・トラ」という映画(真珠湾攻撃前後を描いた日米合作の大型映画)を見ていたら、暗号解読が出来ずに、よく読めなかったという意味で、garbledという表現が使われていたようです。

「読めない」という意味なんですね。

トラ・トラ・トラ予告編

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2013年

8月

03日

日経トレンディ

英語メールに関する私のコメントが日経トレンディ9月号に掲載されました。ポール・ビソネット、ディビッド・セインという超有名な先生方と並べてコメントを出してもらったのには感激しました。記事のまとめ方も、しっかり英文メールに書き方に触れられたおり、是非読んで頂きたい内容です。


<a href="http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20130801/1051235/" target="_blank">日経トレンディ9号特集2</a>

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2013年

7月

31日

ビジネスメールコミュニケーション講座(英文・ベーシック編)開講

この度、メールコミュニケーション教育においては、日本でも有数の実績を誇るアイ・コミュニケーション社の英文メール講座「ビジネスメールコミュニケーション講座(英文・ベーシック編)第1回を開催する運びとなりました。

アイ・コミュニケーション社とプログラムを共同開発し、今後同社のプログラムとして提供してまいります。私は、同社の日本語プログラム「ビジネスメールコミュニケーション講座」の認定講師でもありますが、今後、英語のプログラムの普及にも積極的に関わりたいと考えております。

これまで英文メールを書くのが苦手だった人、これから仕事で使い機会が増えそうだが、書き方のこつが分からないので不安といった方々に是非参加いただきたいプログラムです。これまでも、多くの英文メール講座を手がけてきましたが、多くの方から、「これまで書くのがいやだったが、書いてみたいという気持ちになった」「早く書けるコツが見つかったので、これで早く家に帰れそう」等のポジティブな感想を多くいただいております。

「ビジネスメールコミュニケーション講座(英文・ベーシック編)
日時:
2013年9月17日(火)13時30分~16時30分
(受付:13時15分~13時30分)
会場:
東京国際フォーラム「会議室G410」
住所:東京都千代田区丸の内3丁目5番1号
電話:03-5221-9000

英語の話し方にも通じる書き方のコツもお伝えする、楽しくためになる講座だと信じております。
是非おいで下さい。お会いできるのを楽しみにしております。

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2013年

6月

30日

投資の英語、年金の英語(3)

第3回 Finance

 

今ではもう完全に日本語

 

前回までは、"retirement"と"invest"という金融ではなじみの深いことばを取り上げてきました。今回紹介するのは、金融そのものを意味する"finance"です。

 

この「ファイナンス」ということばは、完全に日本語になった感があります。様々な金融会社、金融関連サービス会社の名前に「○◯ファイナンス」とか「□□ファイナンシャル・サービス」ということばが使われるのは、ごく一般的です。

 

私の友人も、ある外資系保険会社の外務員から独立し「△△ファイナンシャル・サービス」という会社を作って活躍しています。また、読者の多くは「ファイナンシャル・プランナー」の資格をお持ちだと思います。

 

この"finance"は名詞として金融、財務の意味で使われることもあれば、動詞として「資金を調達する」とか「融資をする」などの意味で使われることもあります。お金を貸すのも、借りるのも"finance"という動詞で表現できるのは、おもしろい点です。

 

アメリカの新聞などを見てみると、"We can finance up to 100% of your home's value"

(ご自宅の評価額の100%まで融資できます!)というような銀行の住宅ローンの売込みを

よく見かけます。

 

また、わが国の財政を司る財務省は、英語では"Ministry of Finance"です。

 

その他、主要な用例を見てみると、次のようなものがあります。

 

・financial institution・・・金融機関

・financial industry・・・・金融業界

・corporate finance・・・企業金融

・personal finance(またはfinancing)・・個人向け金融

・personal financial assets・・個人金融資産

・Deregulation of financial services・・・金融サービスの自由化

 

 

略語で頻繁に使われていることも

 

また、金融界で働いている皆さんがよく耳にする多くのことばの中に、この"finance"ということばは略されて隠れています。ご存知「FP」は「ファイナンシャル・プランナー」ですよね。あるいは、「FSAの検査が久々に入るらしい」などとオフィスで聞くいたことはありませんか?これは"Financial Services Agency"で金融庁のことです。

 

また、最近は外資系企業でなくても、財務資任者の正式名称をCFOとしている会社も多くなっていますが、これは"Chief Financial Officer"のことです。

 

外国帰りの上司が「FTを読む」などと言っていれば、それはイギリスの総済紙「フィナンシャル・タイムス」のことです。読者の皆さんの中で、今後国際金融に携わる方は、この「フィナンシャル・タイムス」や米国の「ウォール・ストリート・ジャーナル」が仕事の道具になる可能性が商いと思います。

 

以前は海外駐在などで海外勤務する人たちや、銀行などの国際部、ディーリング・ルームにいる人たちが読む程度で、一般人には高価でもあったことから、なかなか目にすることのないものでした。しかし、インターネット時代の今日、どちらも簡単に見ることができます。将班を展望して、典味のある方は、これらを読まれると金融英語の恰好の勉強材料になります。

 

それぞれ、以下のリンクでアクセス可能です。

 

フィナンシャル・タイムズ

 

ウォール・ストリート・ジャーナル

 

 

 

語源はラテン語

 

この"finance"ということばも、前回取り上げた"invest"と同様、フランス語を経由してラテン語から入ってきたもののようです。

 

もともとは、「税金、罰金などの金銭的な債務を払い終えてしまう、決済する(settle)」という意味だったようです。そのように見てみると、「お終い」という意味のフランス"fin"(「フアン」と発音し、昔は映画の字幕の最後によく出てきました)や、英溌で罰金を意味する"fine" (「ファイン」と発音)ということばに似ています。調べたわけではありませんが、語源的にはこれらは同じもののような気がします。

 

大蔵省も財務省も英文名は「MOF


バブル経済終焉後、銀行関係の様々な問題が噴出した90年代初頭、各銀行と大蔵省のパイプ役である、いわゆる「MOF担」(「モフたん」と発音)の存在がクローズアップされたことがありました。金融当局と銀行業界の不透明な関係の象微のようなことばとして、この「MOF担」という存在が取り上げられたように記憶しています。私などは大蔵省と銀行をつなぐ忍者のような存在と認識していました。

 

女優の黒木瞳さんがこの「MOF担」役を演じた、NHKのドラマを想い出される方もいらっしゃるのではないでしょうか(このドラマの原作は1994年に発表された、山田智彦の「銀行男たちのサバイバル」だそうです)

 

この「MOF」はもちろん"Ministry of Finance"の略称ですが、現在の財務省ではありません。省庁再編が行われて、旧大蔵術が財務省になったのは平成13(2001年)のことですから、この「MOF」は大蔵省のことです。お役人方も、組織は改変したものの、役所の英文名までは変える暇がなかったということでしょうか。変わらなかったのは名前だけで、中味はもちろん改変されたのだと信じていますが。

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2013年

6月

30日

投資の英語、年金の英語(2)

第2回 Invest

 

金融関係者の主要日常語

 

Investはご存知の通り、金融ではもっぱら利益の獲得を狙いとしてお金をつぎ込むという意味の「投資する」という意味で使われることが多いと思います。

 

この名詞形である「インベストメント」は非常によく使われており、ある検索エンジンで「インベストメント」と検索すると、何と86万件あまりのヒットがありました。

 

また、金融業界で使われている日本語の言語としてよく出てきます。

・投資家・・・Investor

・投資信託・・Investment trust

・会社の株主向け広報活動・・・Investor Relation (IRと略されます)

・投資顧問・・Investment advisor

・投資銀行・・Investment bank

 

無理に訳を使わなくても、金融に携わっている人たちであれば、日常的に「インベストメント○◯」という表現を使っていると思います。このように、金融関係者の主要日常語である「インベスト」「インベストメント」ということばは、どこから来たのでしょう?

 

語源はラテン語

 

語源を調べると、ラテン語の"investure"ということばに行きつくそうです。このことばは「中に」という意味の"in"と「着物などを着せる」という"vesture"の合成となっています。このラテン語が、フランス語やイタリア語などを経由して英語に入り込んだものと思われますが、もともと権力や地位の象徴である「衣服を着用させる」という意味で使われていたようです。

 

この「着せる、まとわせる」が転じて、人をある地位、官職につける、財産や権利を与えるという意味のことばになったようです。

 

この"invest"ということばが、初めて英語の歴史に登場するのは、15世紀の初頭のようで、東インド会社の貿易について書かれた文書に出てくるそうです。東インド会社の設立は1600年。日本では関ヶ原の戦いで徳川家康の東軍が石田三成率いる西軍を破った年です。

 

「ベスト」はチョッキ?

 

この"invest"に近いことばに"vest"があります。日本語では「ベスト」("best"=最良という意味の「ベスト」と区別するために「ヴェスト」と書くべきなのでしょうか?)というと上着、チョッキという意味で使われる方も多いのではないでしょうか?

 

しかし、金融界にいらっしゃる方であれば、これが「インベストメント」と縁のあることばであることを覚えていても損はないと思います。この"vest"は動詞として使われる時には「着物を着せる」とういう意味を持っており、これが転じて「権利や財産を授ける、与える」という意味合いも持っています。先の「インベスト」の説明に近いでしょう?

 

"Vest"のこんな使い方

 

例えば、"Vest"が「権利を付与する」という意味であることを覚えておくと、次のようなことばの訳語として"vest"が使われていることが理解しやすくなります。

 

・既得権・・・vested interest

この"vested interest"ということばは、日常会話でも次のような使われ方をしますので、ご紹介しておきます。

He must have a vested interest in making that company profitable because he is one of its owners.

(彼はあの会社のオーナーのひとりだから、会社が儲かるようにすることに関心があるはずだ。)

 

・年金受給権・・・vesting

最近では、確定拠出年金制度における転職時の積立金の移転可能性(ポータビリティ)に関し受給権ということばが注目を浴びました。本家本元のアメリカでは401(k)プランの設計の際、この受給権付与の条件を定めた表をvesting schedule(受給権付与条件テーブル)と呼んでいます。

 

投資の反対語は?


読書の皆さん、投資の反対語って何でしょう?英語辞書で"invest"と引いたところ、反対語で"divest"という単語が出てきたことがこの質問の発端です。"divest"ははたして何と訳すのだろうかと考えた時、例えば「賛成」に対する「反対」のような漢字二文字で表すことのできる単語がないことに気がつきました。あえて訳す時は「出資を引上げる」「株式を売却する」などの表現になります。

 

このようなことも、実は外国語を学ぶ楽しさのひとつです。日本語だけでコミュニケーションをとっているときには気づかないことに気がついたりするのです。このように、日本語では一言で表現できない外来語を器用に取り入れてしまうことも、日本語の特質のひとつです。

 

でも、"divest"にあたる二字熟語がないのは、不思議だと思いませんか?これまであまり使われなかったからかもしれませんが、買収合併が当たり前になった昨今、新たな造語の必要があるかもしれませんね。

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2013年

6月

28日

投資の英語、年金の英語(1)

かなり以前に近代セールスという雑誌に、「投資の英語、年金の英語」という連載をしたことがあります。金融用語の語源をたどる軽い読み物です。対象読者としては金融に働く人々を意識していましたが、一般の方でも楽しんで頂けるのではと思っております。
向こう2ヵ月弱、再掲してみます。


第1回:Retirement

 

仕事の中にどんどん「横文字」が


インベストメンIト、ファンド、リスク、リターン、コンサルティング、ファイナンス、スワップ、デリバテイブ…。こうした「横文字」は数えたらきりがないほど私たちの日常業務の中に入り込んできています。読者の皆さんも、業務上これらの「横文字」を覚える必要性に迫られることも多いと思います。


覚えなければならないから覚えるという作業は、決して楽しいものではありません。しかし、実はこれらのことばの語源をたどっていくと、よく使われている別のことばに行き着いたり、思わぬエピソードがあったりして、案外興味が湧いてくるものです。それに、覚えやすくもなります。


この連載では、こうした日頃よく出てくる「横文字」に少しでも興味を持っていただき、折に触れてお客様との会話にも取り入れて頂けそうな語源やエピソードなどを取り上げてみたいと思います。


語源はフランス語


投資信託や個人年金保険を扱う皆さんが、この「リタイアメント」ということばに接しない日は少ないのではないでしょうか?それほど、「リタイア」「リタイアメント」は日本語としても定着しつつあります。「リタイアメント・プランニング」はファイナンシャル・プランニングの主要な部分として、FP資格を取得された方は勉強されたと思います。


広辞苑では、「リタイア」は「引退・退職すること」「自動車レースなどで、途中で棄権すること。試合を放棄すること」と定義されています。


英語の"retire"の語源をたどると、フランス語の"retirer"(発音は「ルテイレー」に近い)という言葉に行き着きます。この言葉は「後ろへ」という意味の"re"と、「引く」という意味の"tirer"が合成されてできており、英語では16世紀の半ば頃から「軍人が現役を退く」という意味で使われ始めたようです。一般人が現役を引退するという意味では、17世紀の中ごろから使われ始めたようです。


こんな言い方はいかが?


最近アメリカ人の投資信託販売員の話を聴くことがありました.その時印象に残ったのは、この"retirement"に関する彼の説明でした。日本でも「リタイア」ということばには「現役引退」=「隠居」というイメージがあり、のんびりとした生活に入るという楽しいイメージがある一方、表舞台から離れて静かに、あるいは寂しく暮らすというやや暗いイメージを持つ人も中にはいるようです。これは、洋の東西を問わないようで、彼は「リタイア」後、あるいは「リタイア」直前のお客様向けのセミナーなどでは‘‘What do you plan for your30-year vacaUon?"というタイトルを付けるそうです。


ヴァケーション(またはヴェイケーション)(‘‘VacaUon")という言葉は、いつ頃から定着したのでしょうか?私の推測では1960年代に人気歌手だった(そして現在も現役、つまりまだ「リタイア」されていないようです)弘田三枝子さんが歌って大ヒットした「ヴァケイション」という歌がきっかけなのではと思います。昭和30年代以前に生まれた方の中には「V」「H」「C」「A」「T」「I」「O」「N」というパンチの効いた歌い出しを覚えていらっしゃる方も多いと思います。
この「ヴァケーション」という言葉(ちなみにこれもラテン系、フランス語系のことばです)は、楽しくかつ活動的なイメージを持っています。「リタイアメント・プラン」より『ヴァケーション・プラン」と言う方が旅行やスポーツを連想して楽しそうです。「リタイアメントをどう過ごしますか?」ではなく「30年もあるヴァケーションをどう過ごしますか?」という言い方のほうが、セミナーに来る人も多くなりそうな気がしませんか?


「リタイア」するのは人間だけではない


皆さんは「永久欠番」という言葉をご存知だと思います。プロ野球などで、特に賞賛に値する実績を残したプレイヤーが付けていた背番号を他の選手の背番号として使わない制度です。
例えば巨人軍では長嶋茂雄、王貞治、金田正一、川上哲治などがこの名誉に浴しています。最初の永久欠番を受けたのは戦前の大投手で、投手に与えられる最高の名誉「沢村賞」にその名を残す沢村栄治です。


この「永久欠番」を英語では"retired number"(「引退した背番号」という意味)と言います。最初にこの栄誉に輝いたのは、ベーブ.ルースと同時代にニューヨーク・ヤンキースの名一塁手で、当時の4番打者だったルー.ゲーリッグでした。彼の背番号4番が、初めて永久欠番とされ、この伝統が野球界に広がったのです。ドイツ系移民の子としてニューヨークで生まれ、育ったゲーリッグは、こうして今もヤンキースファンに記憶され、愛されています。


ケーリッグは1987年に広島カーブの衣笠祥雄がその記録を抜くまで、2130試合連続出場記録の大リーグ記録を持っていた選手、また、後にルー・ゲーリッグと呼ばれるようになった難病筋萎縮性側索硬化症という不治の病で37歳という若さで亡くなったことでも記憶されています。背帯号が「リタイア」した後、2年後に永久に「リタイア」したことになります。

 

ルー・ゲーリッグの引退

 

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2013年

6月

07日

金融英語コラム始まりました!

 通訳養成の老舗が運営母体となっている通訳技能向上センター(CAIS)のホームページで、金融英語のコラムを始めました。初回は「金融英語の誘い」と題して、今後は主に株式投資に関わる英語に関して書いていきます。

 

 今後約半年の連載予定です。

 

直接の対象は、現役で通訳、翻訳を行っている人々、それを目指している人々が対象ですが、どなたにも楽しんで読んで頂けるようつとめます。よろしくお願いします。

 

 通訳技能向上センター(CAIS)コラム「株式投資の基礎知識」

 


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2013年

6月

04日

全仏オープンテニスを観て

 テニス好きの私としては、全仏オープン、全英オープン(ウィンブルドン)と続くこの季節は、寝不足気味になってしまうのですが、テレビ中継を観ていて気になることがあります。


 それは、次のような表現です。


「サーブがややワイドでした」(コートの横にアウトした)

「錦織、サービング・フォー・ザ・マッチです」(このゲームで、サービスゲームを取れば、この試合に勝つ)

「ダウン・ザ・ラインの見事なパッシングショット」(ストレートのパッシング)


 昔のテニス中継の録画があるわけではないので、同じ場面で昔はどんな言い方をしていたのか分からないのですが、このような言い方は、極く最近のものであることは間違いないと思います。( )内には、和製英語も含まれているけど、何となくそちらの方が簡潔で、聞いていて自然な感じがするのは、不思議なものです。


 野球は和製英語の宝庫で、よく揶揄されますが、上の表現を野球に置き換えると、次のような感じですかね。
「イチロー、ウォークを取りました(=フォア・ボールを取ったの意味)」

「あっ、ヒット・バイ・ザ・ピッチ(=デッド・ボールの意)」

「青木、インサイド・ザ・パーク・ホームラン!(ランニング・ホームラン)」


 ああ、訳が分かりません!どうすれば良いのか分からないけれども、「もっとうまい言い方あるんじゃない」と思うのは、私だけではないと思うのですが。。。


 また、同じ中継で、解説者がやたらと「~なんですよね」を繰り返すことも、耳障りです。(そう言えば、別の報道番組で、キャスターが「耳障りが良い」と言っていたのは、絶対におかしいと思います。それを言うなら、「聞いていて心地よい」とか。。。」だんだん、日本語に自信がなくなってきました。

 

 

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2013年

5月

31日

中学英語「でも」良い、ではなく中学英語「が」良い

 現在米英豪など英語を母語とする人たちの人口はを含めて約3億〜4億人ぐらい、そして、実質的に英語が仕事や生活に欠かせないものとして使われている国の数は75ヶ国なのだそうです。これを先の3〜4億人に加えると、20億人くらい。世界の人口は、約70億人とのことだから、約3分の1。

 

 最近、企業研修をすると、東南アジアや南米に工場を建てた、取引先が出来たという企業が多る、それも規模の大小に関わりません。この流れは、日に日に強くなったいるようです。

 

 とすれば、英語ネイティブでない人との英語でのコミュニケーションをする人が、どんどん増えているということなのでしょう。相手もネイティブでないとすれば、使う用語は、中学英語「でも」良いのではなく、中学英語「が」良いと思うのですが、いかがでしょう。

 

 日本の中学で習う用語は、英語ノンネイティブでも知っているものが多いと思うからです。辞書を引いて、わざわざ少しファンシーな言葉を使うと、相手にとっては、難解なものである可能性があるからです。

 

 ビジネスのための「使える」英語習得には、こうした発想が必要だと思います。


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2013年

5月

30日

日本に来る職業人で、最も早く日本語が上手くなる人たちとは?

「海外から日本に来る職業人で、最も早く日本語が上手くなる人たちとは、どんな人たちでしょう?」という質問を、時々してみます。あまりすぐに、私が用意した答えに思い当たる人はいないようです。

 

私の答えは「相撲取り」なのです。 引退した曙、武蔵丸、小錦、朝青龍、現役横綱白鵬、把瑠都なんかは、本当に上手です。かれらは、相撲の稽古はもちろん、ちゃんこ番から上位力士の付き人まで、すべてのことを日本語漬けの日々の中で過ごしていきます。こういう環境を語学の世界では、「イマージョン」というらしいです。

 

このあたりの事情を、実におもしろく紹介した著作が、宮崎里司さんという早稲田の先生か書かれた本です。英語を学ぶ人たちにも、参考になる部分が多いと思います。

 

ついでに申し上げると、IT系のインドの人たちも、上手な人が多いように感じます。

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2013年

5月

28日

映画の好きな人へ

 もう7〜8年も前のことです。

 「オバケの英語」という独自の英語発音手法を書かれた明川哲也さんの講演会に行った時に教わったことがあります。それは、米国の映画のシナリオは、ネット上でダウンロードできるということでした。

 

 当時のブログ

 

その話を聞いて 実際に、「フォレスト・ガンプ」のスクリプトをダウンロードしてみました。リンクをお知らせします。ご興味のある方はどうぞ!自分が主人公になったつもりになって、台詞を言ってみるのも、英語の上達には役立ちます。

 

 フォレスト・ガンプのシナリオ・スクリプト

 

 映像

 

 

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2013年

5月

27日

金融英語講座で知ったこと:いろいろあるニーズ

 久々に、金融英語のセミナーの講師をつとめました。
会場は、代々木(最寄り駅は参宮橋)にあるオリンピック記念青少年総合センター。緑の多い敷地に、宿泊施設もある立派なセンターです。

 今回の受講者は、ほぼみなさんプロ通訳者、あるいはそれを目指している人。おもしろかったのは、英語ではなく中国語やスウェーデン語の通訳者の人たちの参加もあったことです。

 こうした語学の通訳者も、もらう資料が英語であることが多いので、まず英語で資料を理解することが必要なのだそうです。やはり英語が軸なんだと改めて感じました。

 昼は、センター内の食堂で、皆さんと食事を共にしました。これも、このセンターを使うメリットです。ここで私が持ち出した話題で、皆さんに人気があったのが、社会保険、特に年金の話を、資産運用の話でした。こうしたニーズをしっかりつかんでいけば、もっと提供できる話題はたくさんあるのだと感じた次第です。
 
 最近作った名刺が、案外人気で気をよくしました。3月に出版した本の表紙をそのまま名刺にしたものです。

 

 

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2013年

4月

01日

年金本出しました!

実は、本を出しました。

英語関連の本と、ほぼ同時並行的に書いていたのですが、こちらが先になりました。

 

私の業務分野はビジネス英語と金融商品/社会保険それにプレゼンテーションだとお伝えすると、@「でどれが本業なの?」ときかれることがありますが、どれも本業なのです。

 

敢えて言えば、「英語で金融をやっていた」ので、英語やプレゼンテーションは、金融という仕事をやるためのツールであった訳ですが、今やそのツールの使い方をお伝えするのも、商売になっているということです。

 

年金分野は、私が、キャリアの中で、最初の頃に出会った英語分野です。

というのは、私が勤めていた銀行が、アメリカの銀行と合弁会社を日本につくり、日本の年金資金を運用するビジネスに取り組もうとしていたからです。

 

少しだけ、年金関連用語を。

 

公的年金:public pension

企業年金: corporate pension

確定拠出年金:defined contribution plan (またはDC plan)

個人年金保険:annuity

資産運用: asset management

 

したがって、年金がらみの英語には、その頃以来、沢山接してきました。翻訳の仕事もやっていますが、得意分野のひとつです。

 

英語で年金をやってきた私が、日本語で日本の年金制度について書いた本です。

年金を始め、社会保険の分野は、皆が知りたがっているのに、誰も教えてくれない分野、それでいて、知っていないと損をする分野です。

 

知って笑うか、知らずに泣くか。

この本を読んで、皆さんに笑って欲しい。そう願っています。

 

ご購入はこちらで!

 

 

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2013年

2月

22日

英語ライティングの「集団コーチング」

最近、企業に出向いて講義を行うことが少しずつ増えてきました。
オープンセミナーや学校の授業では、受講者のニーズを個別に
把握して、それに対応した処方箋を与えるということは、なかなか
難しいのですが、企業で少人数で行う場合は、実践型が実行できますし、
効果的です。

例えば、いくつかの企業では、実際にやり取りしているEメールを
見て、それをその場で添削するようなことを行っています。受講する
側は、自分の体験に基づいて「ここをこう直せばよいのだ」と感じますので、
記憶に定着する確率が高いのだと思います。

また、各自の体験は、受講者全員と共有するよう、その時間内に
やったことの記録を取るようにすると、全員のレベルも次第に
上がって来ます。

こんなかたちの、「集団コーチング」的な講義にご興味あれば
お問い合わせ下さい。

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2012年

10月

31日

植山さんのソニー・ストーリー

今日は、「素晴らしい話」を聴きました。日本人による素晴らしい英語スピーチですとだけお伝えします。

 

植山周一郎さんのスピーチ

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2012年

10月

25日

Eメールセミナー・ダブルヘッダー

今日は、日本語Eメールと英語Eメールのセミナーのダブルヘッダー開催しました。

主催はビジネスパートナーの税理士、高村氏率いる株式会社トラストコンサルティングです。

 

<日本語コース>

 

日本語コースは、アイ・コミュニケーションのビジネスメールコミュニケーション講座のプログラムです。私は、このプログラムの認定インストラクターです。同社が長年掛けて積み上げたノウハウ、調査データを基に作られた非常に実用的なプログラムです。

 

アイ・コミュニケーション、ビジネスメールコミュニケーション講座

 

<英語コース>

 

英語コースは、私が独自開発したプログラム。

メール経験もさまざまな方々から、建設的なコメントや質問を頂きました。

プログラムを創ってお話しすると、その度に、新たな課題が出て、プログラムの質も向上するのでやりがいがあります。

 

自分の築き上げたノウハウを直接評価頂くことのやりがいを感じました。

 

参考図書:水野 久美子「ビジネスマンは中学英語を使いなさい!―勉強いらずの英文メール入門」 

 


 

 

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2012年

10月

23日

小判、交番?

昔、楽天ブログで「英語の学び方いろいろ」というブログを掲載していました。(過去の記事は、未だに全部ネットに載っております。今は、アメブロに移転しましたが)

 

時々思い出すのが、交番にローマ字て掲げてある「KOBAN」という表記のこと。

 

警視庁は「我が国独自の交番制度も、各種英語文献に「KOBAN」の文字で紹介されており、 今や国際語として定着しています」と豪語していますが、私の知合いの外国人にきいたけど、誰も知りませんでした。

 

とすると、「KOBAN」とは、誰のために表示なのでしょう?単なる私の勘違いかも知れないけれど、でも納得できません。

 

この記事を書いたら、ご丁寧に、「もう国際語になってますよ」とコメントをくれた人がいたのですが、その人は、上記の警視庁のサイトをコピペしていただけでした。この人の一次情報で確かめずに、人が書いたものをそのまま鵜呑みにする態度にも納得できず「ダブル納得できない」だったことを思い出すのです。

 

皆さんのお考えは?

 

因に、下の記事に出て来る「CLOSE 」の表記をしていたレストランは、永久に「CLOSED」になってしまいました。個人的には、お世話になりましたが。

 

<以下が、昔楽天ブログに掲載した記事です> 因に、元の記事へのリンクはこちら

 

 皆さん、「KOBAN」という表示をご覧になったことがありますか?もちろん交番の表示なのですが、おかしいと思いませんか?

 KOBANって誰のための表記でしょうか?

 日本のおじいちゃん、おばあちゃん向けには不向きです。日本人向けには「交番」という表示が適切です。一方日本に来た海外の人には「KOBAN」って意味が分からないはずです。日本語の「こうばん」の意味が分かって初めてKOBAN=こうばん=policeという理解になるはずなので、観光で短期滞在している観光客にはまったくわからないはずです。

 なぜこんな無意味な表示をするのでしょう?税金の無駄です。同じ表記をするならば、「POLICE」とすべきです。これだと外国人にも分かります。「交番」という表記は日本人にはあらためてする必要はないと思います。

 その他、アルファベットを使った誤記は本当に多い。うちの近所のレストランでは閉店後に「CLOSE」の看板が出ています。「CLOSED」が正しいと思うのですが、なぜちょっと書く前に調べないのでしょうか?さきの「KOBAN」と同じで、日本人は見逃すかもしれませんが、「準備中」と書いた方が誤解がないし、これを英語ができる人に見られると間違いと分かって恥ずかしいですよね。

 私のメッセージは次の通りです。

 表記は誰のためにするのか、よく考えて欲しい。国がこの間違いを犯しているために税金が無駄に使われています。全国の交番でこの表示を見ます!無意味な看板のために、何億円が使われているのでしょう?

 表記を英語でするのであれば、正しい表記にして欲しい。
 私は、「最近の日本語は乱れている」などというつもりはありません。ことばというものは、変化するものなのです。ただ、間違いがはっきりしているものを無神経に使うのはおかしいでしょうということです。

 今日は、英語の学びそのもににかかわる話題ではないですが、ことばを学ぶときにこうした間違った表現に対する感覚は大切だと思い、書いてみました。ちょっとした間違いが、非常な誤解を生むこともあるわけですから。

 

西澤ロイさんの新刊「学校では教えてくれない「英語を『続ける』技術」

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2012年

10月

21日

TOEIC雑感

西澤ロイさんの出版記念パーティーに参加してきました。

大勢の方の参加があり、ロイさんの人気振りはさすがです。

 

帰り際に名刺交換した方との話の中で、TOEICについての自分の認識を少し改めるところがありましたので、少しそのことに触れてみたいと思います。その方の話を私が正確に理解できたかどうか?もありますが、その方の話を、私の解釈を入れて紹介すると、以下のようになるのではと思います。

 

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「企業で働く人たちが今TOEICで悩んでいること、それは、『TOEICは、会社がやれというからやらなきゃ仕方ないけど、かと言ってこれを続けて一体英語力が総合的に伸びるのか?という疑問だということ。。。。。

 

いや、疑問と言うより、そうならないことはほぼ分かっているけど、会社にTOEICの一定点数クリアを義務づけられれば逆らえない。そこに、『TOEICは意味ないから止めてしまえ』と言われると、辛すぎる。言ってもらいたいのは、「TOEICをこう使えば、書く力や話す力の向上にもつながる、という話」

================================================

 

この話を聞いて、なるほどと思いました。

 

TOEIC受験と一定点数クリアを義務づけられたサラリーマンは、会社の方針とTOEICの制約との間で、板挟みになっているのだ。「わかっちゃいるけど止められない」人に「止めろ!」と言っても酷な話なのだということが、しみじみと分かりました。

 

その一方で、企業には、TOEIC偏重の人事考課や研修体系を見直して欲しいことを、地道に訴えかけていくのが、英語教育に多少なりとも関わる私等の役割かなとも思った次第です。

 

 

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2012年

10月

08日

英語、日本語のEメールの書き方講座を開催します

今日は、ちょいと宣伝です。

まだ間に合いますよ!

 

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<日本語、英語のEメール書き方講座>

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
下記にて、Eメールの書き方についての講座を2つ開きます。

ご参加をお待ち致します!


日時: 10月25日(木)    

日本語メール講座:  10時~13時

英語メール講座:   14時~16時半


場所:  千代田区プラットフォームスクエア会議室402

     千代田区神田錦町3-21    

     東西線竹橋駅から徒歩2分、半蔵門線神保町駅から 徒歩7分


参加費:

日本語メール講座:  8,500円

英語メール講座:   12,500円

両講座受講:     18,500円


定員: 30名様


■■■■■■■■日本語メール講座■■■■■■■■


日本語コースは、有限会社アイ・コミュニケーションが提供プログラムで、同社の平野友朗さんは、当初メルマガコンサルタントとして有名になった方です。
最近では、仕事で使うメールの個人スキル向上にも着目し、日本初のビジネスメール教育事業を立ち上げられました。日本におけるビジネスメールスキルの標準化を目指し、ビジネスメールの研修プログラム開発やツール提供やインストラクターの育成をされています。


私は、その平野さんの趣旨に賛同して、この同社のビジネスメール研修プログラムの認定インストラクターにしていただきました。
<アイ・コミュニケーション概要>

 

アイ・コミュニケーション

 

内容の濃い講義と厳しい試験をパスして登壇しますので、お役に立てると思います。


具体的なメリットは、以下の通りです。


=============================

・世の中の企業で使われているメールの一般常識を理解できる。

(毎年同社が実施している詳細アンケートに基づく情報提供) 

   アンケートは、特典として受講者に提供します。
・お客様や取引先と円滑なコミュニケーションがとれるようになる。
・メールだけで仕事を獲得できることもある。
・お客様と強固な信頼関係を築くことができる。
・社外とのやりとりはもちろん、社内のやりとりにも活用できる。
・1年間で100時間は節約できる。
・お客様の心をつかみ、ファンにすることができる。
・情報の行き違いによる不要なトラブルを防ぐ。
・知らず知らずのうちに犯してしまいがちなミスを未然に防ぐ。

=============================


■■■■■■■英語メール講座■■■■■■■
英語のコースは私のオリジナルで、昨年よりSMBCコンサルティング社でのセミナーで好評いただいているものをベースに行います。
こちらのコースの大きなテーマは、次のようなものです。


=============================

・ネイティブでないことを克服して

・相手を動かして、ビジネスを前に進めて結果を出す

・国際間でのコミュニケーションの問題を克服して、トラブルを防ぐ

・しかも、辞書を使わず、なるべく速く書き終える


中学校で習った英語が、最大限に力を発揮し、ビジネスをどんどん進める原動力になります。
特典として、場面別で使える100のメール表現集を差し上げます。明日から使える優れものです。

=============================


■■■■■お申し込み■■■■■
まだお席が若干あります。ご自身でご検討頂く他、ご同僚、部下の方にお勧めいただけると幸いです。


 お申込みは、下記リンクのPDF資料が申込書兼用となっておりますので、プリントアウトして頂いて、ファックスをお願いします。

 

お申し込みは、こちらのリンクから申込書(PDF)をプリントアウトし、FAXをお願いします。



 

 

 

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2012年

9月

29日

Eメール

私が初めてEメールという言葉を聞いたのは、80年代半ば、ニューヨーク出張時です。業務提携先のアメリカの銀行の人に誘われ、テニスに連れていってもらえることになりました。

出発直前に、彼女がオフィスを出る前に、"I've got to check my e-mails."と言ったと記憶しております。私には、"e-mail"が何のことが分からず、"What is it?"ときき返した記憶があります。

 

それから約10年後、奇しくもニューヨーク勤務になって来た時に、私の職場だった日本の銀行のニューヨーク事務所にEメールが入りました。


以来、Eメールとの付合いは、20年弱。初めて"e-mail"という言葉を聞いてからは、30年ほども経過しています。


しかし、世の中的には、Eメールは、比較的新しい通信手段。日本語でも英語でも、一般のビジネス文書に比べれば、ルールが定まっていないのが、現実ではないでしょうか。便利になった反面、弊害も出て来ています。


相手に誤解をさせず、確実に動いてもらいビジネスの目的を達する。その一方で、時間をかけずにメールを各方法を、セミナーでお伝えしています。


株式会社トラストコンサルティング主催ビジネスメールコミュニケーション講座
10時~13時までは日本語版14時~16時30分までは英語版を予定しております。場所:千代田プラットフォームスクエア会議室402受講料:日本語版8,500円、英語版12,500円 両方お申込みの方は 18,000円受講ご希望の方はk-takamura@trust-tax.com までご連絡ください!

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2012年

9月

25日

翻訳という仕事

あまり宣伝はしていませんが、ビジネス系、特に金融関連の翻訳が、生業の一部です。

 

この仕事、会社員をしている自分から、仕事として多く手掛けてきたのですが、銀行員でありながら、投資顧問、信託、保険、不動産等、広い範囲の業務を手掛けた(有り体に言えば、やらされた)こと、そしてその後米系の資産運用会社に入って、いわゆる資産運用(アセットマネジメント)系の仕事に就いたこと、そしてその後、半分外資(日米折半出資)の保険会社で、保険関係の英語に触れたこと、これらがすべて役立っています。

 

そういう意味では、自分の経験を存分に活かせる仕事です。

 

一方、そうはいっても、毎回翻訳する内容は、どれひとつとして同じものはないので、分からないことも沢山でききます。勉強しないとアウトという厳しい世界でもあります。

 

そして文章力。こちらは、何年やってもなかなか自信がつかない。でも、締切があるから、何とか精一杯のところで時間内に訳文を絞り出さなければならない。ここが苦しいです。

 

お金の面で言うと、(まだやっていませんが)出版翻訳で、ベストセラーでも翻訳する機会がないと、あまり効率の良い働き方ではないかもしれません。セミナーのように、話したコンテンツをDVDにして再販できるという代物ではないですから。

 

しかし、世の中の人が知らないことを、自分が媒体になって知らしめるということの喜びはあり、多くの翻訳者は、これがあるので、徹夜仕事でも歯を食いしばれることがあるのではないでしょうか。一方で、そういうおもしろさはあまりないけど、地味に確実に稼ぐという意味では、専門分野の翻訳をコツコツやるという生き方もあります。

 

好きなことを、自分のペースでやりたいという人には、お勧めかもしれません。

 

山岡洋一「翻訳とは何か」翻訳者を目指すなら必読です!

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2012年

9月

25日

雑誌プレジデントに紹介されました!

かなり以前に、ある会合でお会いしたライターの吉田典史さんが、雑誌プレジデントの記事の中で、私のことを紹介して下さいました。

 

「学歴と就職・給料・幸せ度」という特集の中で、吉田さんが書かれた「年代別『人生ハッピーな人』の出身大学別ランキング」という稿の1980年代就職組のひとりとして紹介してもらっています。

 

吉田さんの元原稿に「英語に磨きをかけたことで、独立ができた」という文章を、勝手を言って入れてもらいました。会社人生を送っているうちは、英語は仕事の道具。人に教えようなどとは思っていなかったのですが、今では、それが飯のたねになっているのだから、人生面白いものです。

 

また、本当に、「英語まじめにやってきて良かった!」というのが、偽らざる思いです。

 

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2012年

9月

07日

サイマル・アカデミーインターネット講座

 来週から、サイマルアカデミー(通訳者養成学校)のサイトで、オンラインセミナーの新プログラムデビューします。

 

 英語に特化したコースではなく、基本的に日本語で金融の概要を「金融の素人」であるプロ通訳(やその卵)の人たちに伝えながら、そこで使われる英語もついでに教えるという構成になっているので、例えば学校等で金融の概説をされるような方には参考になると思います。

 

 6,300円で1ヵ月間、何度でも観ることができるそうですので。。。(そんなに観たくないか!)どうぞご活用下さい。

 

インターネット講座 金融セミナー ー金融業界と金融英語の基礎をつかむー

 

 

 


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2012年

8月

20日

TOEICについて

企業の英語研修に関わるようになってから感じていることですが。。。

 

TOEIC万能主義は、排すべきだと思います。

 

ビジネスの考え方が、合目的的に「目的地に最短の距離、時間で到達すること」であるとすれば、TOEICで社員の英語力を計り、英語運用能力を引上げようとするのは、その「最短距離、最短時間」の考え方とは矛盾すると思うからです。

 

今、ビジネスですぐに必要とされる最重要技能は、メールを「書く」力と、交渉するために「話す」力です。TOEICの標準テストは、この「書く」力と「話す」力を直接的に評価するテストではないのです。

 

したがって、TOEIC900なのに、ほとんど書けない、話せない社員が続出ということになるのです。加えて、最近では「TOEIC対策」が盛んです。この「対策」でかさ上げされた点数は、実は英語の運用能力が伸びた故ではなく、「TOEICの点数を上げるための方法を知った」が故にもたらされるものなのです。

 

合目的的精神の経営者ならば、社員の英語研修=TOEIC対策とするのは、お金の無駄遣いだと、早く気がついて欲しいと思います。

 

オフィス エイ・エイチ ビジネス英語関連サービス

 

 

 

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2012年

8月

17日

お久しぶりです。

 ほぼ4ヵ月振りのエントリーです。

 

 この間、私の英語ビジネスに関する変化と言えば、5月中頃から、三重県にあるある会社で企業研修の講師としての仕事が始まったことです。

 

 当初は日本と欧州の企業の合弁で始まった会社が、何年か前に欧州企業の出資比率が上がり、「外資」になったとのことです。外資になる以前に入社した方々には、英語は求められていなかった能力だったのに、今は時代は変わったということのようです。そうして方々が、私の生徒さんたちです。

 

 日本中でこんなことが起こっているのでしょうね。

 

 あと、変化と言えば、英語に関する本を出版できることになりました。現在原稿書きに四苦八苦です。

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2012年

4月

28日

英語教育の現場から

今年度の大学の講義が始まりました。

昨年度は、2クラスの担当でしたが、今年は水曜日の4コマ。学生は約100名。朝からずっと立ちっぱなし、話しっぱなしです。この25日は、今年度3回目の講義でした。

第1回目の講義でアンケートをとり、「英語が出来たら、どんなことがしたい」という質問をしたら、学生の答えは、次のようなものでした。

・外人と話がしたい
・海外旅行したい
・留学したい

これでも良いんだけど、この後2回の講義(計8回)を終えてみて感じるのは、この「英語ができたら、何がしたい」という問題を3回ぐらいかけてやっても良いのかなという気がしています。

というのは、「どうしても英語を身につけなきゃ」という意気込みがほとんど感じられないのです。

英語学習は、言ってみれば生活のための道具の使い方を学ぶものですから、生活の中で、何を実現したいかということが明確になっていないと、道具の使い方をいくら教えても、前向きに覚えようという姿勢は生まれません。

英語に限らず、大学では、もっとこの部分に多くの時間を費やすべきかなと、つくづく思います。
やる気のない学生に教えるのは、本当につらい!(全員がそういうわけでは、もちろんありませんが。。。)

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2012年

4月

26日

英語DVDができました

インサイトラーニング社で行った英語セミナー、「2時間でものにするビジネス英語」をDVD化していただきました。
 
 嫌々ながらでも最低6年間も英語を習っていれば、かなり英語の基礎知識は付いているし、ちょっとした発想の変化で、限られた語彙(誰でも知っているような基本的な語彙)で、本当にたくさんのことを言えるということをお伝えしたセミナーです。

 何か自分のやってきたことが、形になるのは、嬉しいものですね。

 冒頭、プレゼンのカリスマ箱田先生のご紹介を頂いています。

オフィス エイ・エイチ

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2012年

4月

03日

茅ヶ崎方式

皆さん、茅ヶ崎方式という英語学習法をご存知ですか?

茅ヶ崎方式英語会という団体が提供しているシステムで、同会HPには、次のような紹介文があります。

「茅ヶ崎方式英語会は・・・
 1981年神奈川県茅ケ崎市で、当時のNHK国際放送英語記者4人により創設されました。
 英文記者として身に付けた方法を普遍化して一般の人達にも役立つようにしたい」との思いから、Listeningを基盤とする茅ヶ崎方式英語学習法を確立し、さらに「日本人の英語によるコミュニケーション力の向上」を願って学習会を通じて普及に努めてまいりました。
 創設当初の学習会は、もちろん一クラス、生徒数はわずか11人でした。当時はどこを探しても見当たらなかったListeningを基盤とする学習法はいまや日本で中心的な英語学習法となりました。そして、茅ヶ崎方式英語学習法にも全国から多くの問い合わせが来るようになり、これに応えて協力校制度を設けました。現在では、全国どこでも茅ヶ崎方式英語学習法で学習できるようになっております。
 2004年11月現在で、全国に140以上の協力校があり、毎回書き下ろすオリジナル教材を使用して茅ケ崎方式による英語学習会を実施しております。」

以前から気になっていたのですが、一昨日説明会に行き、いろんな面で自分の英語教育活動を支えてくれるかもしれないと思い始めています。

 基本的には、最近のニュースを基に、これを聴き、それを応用して書き、話す力をつける「ニュース」と「リスニング」がキーワードとなった学習法です。学習教材を継続的に提供してもらえるのも、助かります。突然、トディの英語塾が始まるかもしれません。。。。。

茅ヶ崎方式英語会

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2012年

3月

28日

ソニー盛田さんの英語

アップルのスティーブ・ジョブズが尊敬していたというソニー。その創業者の盛田さんは、単身アメリカに渡り、アメリカ市場を開拓したそうです。

かつては、世界をリードしたソニーの技術、しかし、盛田さんのプレゼンテーションがなければ、後の隆盛はなかったと想像できます。

当時の最先端技術を、アメリカのネットワークでのインタビューで、堂々と披露する盛田さんをご覧下さい。

 

Tom Snyder Interviews Sony Founder Akio Morita - 1980!

 

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2012年

3月

25日

金融も広うござんす

週末を迎えようとしていた金曜日、あるところから貿易関係の資料の翻訳の依頼がありました。
輸入に関わる信用状(Letter of credit)に関わる者なのですが、銀行員時代に、ほとんどこの
種の仕事に関わったことのない私には、埒外の分野です。

金融に関しても、多くの誤解があると思いますが、大きなところでも銀行、証券、保険の業務は大きく違いますし、銀行業務の中でも、貿易関連(外為)というのは、割と専門家を養成する必要があるくらい少し異質の分野。為替やマネーのトレーディング業務等も、銀行にいて一回もタッチしたことのない人々の方が多いと思います。

これに、デリバティブ等が加わり、銀行がやっている証券業務(カストディアン等)まで入れると、本当に幅広い。保険も、生保と損保があり、証券も。。。

誰かが行っていたが、スポーツのことを考えると分かる。相撲の横綱が、いくら優れたアスリートであっても、プロ野球でそのまま通用はしないし、サッカーや水泳ですぐチャンピオンになれる訳ではない。

通訳や翻訳という業務は、これらを一緒くたに引き受ける場合があるから、相撲が得意なのに、今日はサッカー、あすは水泳、そして次の日はマラソンと。。。こんな感じなので、使う方の理解も十分無いと、パフォーマンスは上がりません。

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2012年

3月

23日

晴山陽一先生の「たった『10パターン』の英会話」 単純に、単純に。。。

最近お目にかかることができた晴山陽一先生。
100冊以上の実践的な英語習得についての本を書かれています。

TOEICの点数を何点上げるために良く出る単語を出題頻度毎に並べて覚えることも悪いアプローチではないかもしれませんが、この本にあるように、実際に使われている会話パターンをしっかり使えるようにするという方を先にすべき学習者の方が、よほど数が多いのでは思います。

たった「10パターン」の英会話 (青春新書インテリジェンス)/晴山 陽一

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2012年

3月

22日

聴く方に一生懸命になると出す方がおろそかになる

たまに通訳を頼まれますが、今日は、インド人の人の「ぼほ」同時通訳を行いました。
いわゆるウィスパリングってやつですね。

以前通訳者のトレーニングを受けて、習ったことを思い出しながらやっていました。

・意味の大きな流れをつかんで、自分の言葉を発する
・聴く方に一生懸命になると、出す(訳す)方がおろそかになる。

2番目の点は、トレーニングを受けたその場で納得した覚えがあります。
日本語を英訳する方が、負担が少なく上手くできました。聴く方に余裕があるので、出す方に集中できるのだそうです。

その点、今日は、いつも以上に注意深いリスニングを要するインドの人の、それもテレビの向こうでの話を訳出することの難しさを実感して帰ってきました。日本語で1日セミナーやるより疲れた感じです。

いつまで経っても、学びべきことは尽きません。

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2012年

3月

21日

再びデイビッド・セイン

昨日は、ちょっと憎まれ口をききましたけど、今日は賞賛です。
セインさんのこの本、良いです。

基本的な中学レベルの文章をしっかり土台に据えて、それを応用する方法と、この本で提示されている簡単だけど使える表現を蓄積するのが、「使える」英語をものにする近道だと思います。

帯に「ネイティブは、短いのがお好き!?」は、本を出すときの参考になりそうなキャッチです。

3語で9割通じる英会話 (青春新書インテリジェンス)/デイビッド・セイン

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2012年

3月

20日

My name is ...は「余の名前は。。。なり」

たまに読むデイビッド・セインさんの本。
納得できるところも多いけど、「そう言われても。。。」と困ることも多い。

覚えたのは実行というやり方しかないようです。

例えば、”My name is Kengo Takahashi."というと、侍が「余の名前は”けんごたかはし”なり」と言っているように聞こえるそうです。

そして、"How are you?"も、"Fine, thank you."も、もうネイティブにとっては死語なんだそうです。

この限界、どうやって超えたら良いの?答えは。。。。。

突っ込みをひとつ入れると、侍なら「余の名前は。。。」ではなく「拙者の名は」だろうと!
「でもいいじゃない、お互い様だもの」ではだめなんだろうか?

いちいちネイティブチェック入れながら会話もできないし。

爆笑!英語コミックエッセイ 日本人のちょっとヘンな英語/デイビッドセイン

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2012年

3月

19日

You never know. Meeting Dr. James M. Dohm

今朝、仕事の息抜きに近くのスターバックスに入っていると、隣に愛想の良いアメリカ人(スターバックスのスタッフと喋っている英語でそうだと思いました)が座ってきました。

目が合ったので、挨拶を交わし、しばらくすると、彼がカバンの中から、大きなスクリーンのMacを取り出したので、"15 inches?" とスクリーンの大きさをききました。

彼は、"It's actually a 17-inch screen. I do graphics all the time."というので、芸術家かなあと思いながら、"What do you do?" ときくと、"I research Mars."と意外な答え。もう24年間も火星のことを研究しているとのこと。

私は、"Does researching Mars have any practical application to our daily life?"と意地悪な質問をすると、"It opens your perspective. When you travel abroad, you open up your perspective. By researching Mars, you do the same thing."と面白い答えでした。性急な答えを求める私もたしなめるつもりだったのかな。

東大にたまに来るそうで、今回の滞在は3週間。メールアドレスを交換して、「また会おう」と約して分かれました。"15 inches?"とMacが連れてきた出会いです。

ネットで調べると、彼の記事が出てました。便利な時代ですね。私も、英語のHP作らなくては。。。

Gamma-Ray Evidence Suggests Ancient Mars Had Oceans

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2012年

3月

17日

昔の連載から 4 annuity 1

 

 

近代セールスの連載の続きです。
銀行、投資信託、保険と各業界の仕事に携わると、同じ金融でも多くの発想の違いに気づきます。

 

フルバージョンをお読み頂ける方は、こちらです!

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2012年

3月

16日

昔の連載から 3 finance

近代セールス連載3回目です。

 

フルバージョンはこちらで!

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2012年

3月

15日

昔の連載から 2

2006年に近代セールス誌に連載した「投資の英語年金の英語」その2です。

半ば言葉遊びですが。。。

 

全部をご覧頂ける場合は、こちらからどうぞ!

 

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2012年

3月

12日

昔の連載から (1)

昔の連載を、恥ずかしながら、お届けします。(前半のみ)
イラストを掲載できないのが残念です。
記事は拡大して頂けると、何とか読めそうです。お手数かけます。

 

もしフルバージョンを読んで頂けるようなら、下記にお願いします。

 

フルバージョンはこちら

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2012年

3月

11日

昔の連載から

2006年4月から、2年弱にわたって、雑誌近代セールスに「投資の英語、年金の英語」~金融の「横文字」を語源から楽しく学ぶ~という連載をしました。

しばらく、その連載から、面白い(と私が勝手に思う)トピックスを拾ってみたいと思います。

Retirementの語源


この語源は、直接的にはフランス語のretirer(後ろに引く)という語に行き着くようです。これが転じて、16世紀半ば頃から「軍人が現役を退く」という意味で使われ始め、17世紀中頃からは、一般人の引退の意味でも使われ始めたようだということのようです。

「リタイア」するのは人間だけではない。

この部分の記述は、添付の画像をご覧下さい。

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2012年

3月

10日

再びジョン万次郎

私のテーマ読書のひとつが幕末の頃に、西洋文化に触れた人々です。
その中で、やはり際立っているのは、福沢諭吉であり、ジョン万次郎です。

昨日は、井伏鱒二の「ジョン万次郎漂流記」を読みました。短編で、冷静な筆致のなかに、万次郎や一緒の漂流した仲間たちの喜怒哀楽、葛藤が見事に書かれています。山本一力の最新作とは、また別の味わいです。文体も、ジョン万が行きていた時代を再現するという狙いなのか、その頃のことばを使っているところも面白い点です。

ジョン万たちを救った捕鯨船の船長、ホイットフィールドが、漂流者のひとり五右衛門とハワイで再会した時の描写は、次のようなものです。

「ゴウエモン、ゴウエモン。そのほうは拙者を忘れたか?」。。。
「そのほう、拙者をまだおぼえているか?」。。。
「どうして見忘れることができましょう、大恩人ホイットフィールド氏その人、私どもは厚恩のほどを肝に銘じてよくおぼえております。」

もうひとつ素晴らしいのは、挿絵。宮田武彦絵とあります。風間完とか安野光雅にも通じるような、優しい画風。僕のように、歴史を追いたい人にも、絵に関心のある人にもおすすめの一冊です。

なぜか、ジョン万を読むと、英語の勉強意欲が湧いてくるから不思議です。

なお、この本、偕成社文庫に納められており、「小学上級から」とされています。

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2012年

3月

09日

たまに思い出すフレーズ

Steve Jobsが2005年のスタンフォード大学の卒業式で行ったスピーチは、あまりにも有名になりましたが、何回聴いても、inspirationalです。聖書等もそうですが、その時の自分の状態によって、突き刺さってくる言葉が違います。

今日は、起きて机に向かっているうちに、思い出された下りを。

When I was 17, I read a quote that went something like: "If you live each day as if it was your last, someday you'll most certainly be right." It made an impression on me, and since then, for the past 33 years, I have looked in the mirror every morning and asked myself: "If today were the last day of my life, would I want to do what I am about to do today?" And whenever the answer has been "No" for too many days in a row, I know I need to change something.

訳を試みてみます。

17歳の時、こんなことばに出会いました。「今日が人生最後の日だというつもりで毎日を生きていたら、いつの日か、それが間違いなく現実のものになる」。この言葉に強く惹かれました。それから33年間ずっと、毎朝鏡に向かい自問しています。「今日が人生の最後の日だったら、今日これからやろうとしていることをするだろうか?」何日も続けて答えが「No」であれば、何かを変えなければならない、そう思うのです。

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2012年

2月

29日

中濱万次郎

山本先輩の「仙台藩士幕末世界一周」を読んでいて思い出すのは、中濱万次郎のことです。今では、ジョン万次郎の方が通りが良いですよね。

私は、本当にこの人に興味があって、アメリカにいた頃は、彼が捕鯨船のウィットフィールド船長に助けられて連れて行かれたマサチューセッツ州のファア・ヘイブンという昔の捕鯨の街に数回行きました。また、どうしても彼の出身地を訪ねたくて、高知の土佐清水という街にも行きました。

英語の勉強をしようと思えば、今はインターネットに英語の映像が溢れており、ただでオーディオ・ビジュアル教材が手に入ります。文法もあり、発音記号もあり、英語を体系的に学ぶことも可能です。

しかし、万次郎や、「世界一周」の左太夫の時代は、自分の耳しかない。
カタカナ英語じゃだめだというのは、正しいと思うけど、その頃は、カタカナに頼るしかない、そういう時代だったんだなと思います。

そのカタカナの表記が、「音を忠実に写すぞ!」という意欲に富んでいることが、文献を見ると分かります。万次郎の子孫である中濱博氏が著された「中濱万次郎」(冨士房インターナショナル)という本に、そのあたりのことが書いてありました。写真で一部、お伝えしたいと思います。

また、あのABCの歌を日本に伝えたのは、万次郎なんだそうです。ご存知でした。

こうした先人の足跡を、私たちが踏んでいることを、時々は思い出すのも、一興かと!

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2012年

2月

27日

幕末の世界一周

山本三郎さんは、東北大学硬式庭球部の先輩で、年次では昭和34年卒で、テニス部卒業は20年先輩(私は、留年したため、クラブの卒業年次は54年ですが、大学の卒業は55年の二重卒業?)です。

その山本さんが、「父方の祖母の祖父」、玉蟲左太夫(たまむし・さだゆう)がアメリカ軍艦船ポーハッタンでアメリカに渡った後、アフリカ、ジャワ、香港と旅した記録を、現代語訳された本が、この写真の「仙台藩士幕末世界一周」。

もはや絶版になっていますが、やはりテニス部の先輩、滝口さんから借り受けて読み始めました。幕末頃に海外との関係で活躍したジョン万次郎、福沢諭吉といった人々に、非常に興味があります。

アメリカ時代は、ジョン万次郎が過ごしたマサチューセッツ州の街を数回訪ねました。その頃海外に行くとはどういうことだったのか。彼らの心根を思うと、いろいろな感慨があります。

さて、この左太夫さん、英語はできなかったようだけれど、好奇心一杯で、記録をしっかり付けていた。それを5代末の山本先輩が、元ジャーナリストのライフワークとして訳して出されたということのようで、山本さんの情熱にも、敬服しています。

実は、山本さん、今月、食道がんのため、逝去されました。
最後にお会いした時に、この本の話をしたのが、最後の会話となりました。

今後、このブログで、この本の中味をお届けするかもしれません。No guarantee, though!
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2012年

2月

26日

西澤ロイさんのセミナーに参加しました

先月の「マッパレ」勉強会でお会いした西澤ロイさんのセミナーに参加してきました。

セミナータイトルは、「本当の"リスニング上達ノウハウ"とは」~日本人みんなが誤解している英語耳の手に入れ方~でした。

初めの方は、ロイさん自身の英語学習歴のような話でした。
留学で南部なまりにどっぷり使ったところから、「英語発音の基礎を押さえる」「音の変化のルール」を押さえるというリスニングの原則を導き出したという下りには、多くの示唆を感じました。習うにしても、教えるにしても、原理原則、ルールを知っているかどうかで効率が違ってきますから。

「発音できないと聞き取れない」は、私も最近重要だと思っていることなので、興味深く聴きました。日本の英語教育で一番足りないのは、この部分だと改めて感じた次第です。

西洋人は、バイオリンも、尺八も、虫の鳴き声も、右脳で聴いており、日本人は、左脳で聴いているというのは、初めての情報でした。鶏の声をきいて「コケコッコー」と聞こえてしまうのは、左脳で、右脳で聴くと、その音に近い「あっああ~あ~」的に聞こえるとのこと。英語の音に対しては、日本語のフィルターを掛けずに(つまり、近い音に置き換えて聴く)のではなく、その音も音として捉えるという訓練が必要という趣旨の説明と受取りましたが、ここの克服には、自分自身ももっと取り組まなければならないなとの思いを深くしました。

最後に思ったこと。
初心忘るべからず。英語は基礎練習だ!
ディクテーションの練習、高校時代以来再開しようかと。

その他にも、名言、名アドバイス満載、「マッパレ」の晴山陽一先生ともお話でき、成田万寿美先生の著書にサインを頂いたりの充実した2時間余でした。

ロイさん、ありがとう。
間違って解釈したところがあったら、訂正して下さい!

 


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2012年

2月

21日

英語の仕事をしていると英語ブログから遠のく

変な話ですが、英語の仕事、特に翻訳をやっていると、逆に英語ブログから遠のいてしまいます。お客さまからもらった仕事の内容で頭が一杯になります。かといって、そこで覚えたこと、思いついたことを公開するわけにいかないので、書くネタに制限が出て来ます。

 
そこで、一息ついた時に、英語関連の本を読んだり、映像を見たりする時に、ふとそのことを書いてみるということになります。そういう気分にやっとなる、という感じです。

 
今、先ほどアマゾンから届いた吉永賢一さんの「東大家庭教師の必ず結果が出る英語トレーニング」のCDについているCDを聴いています。発音の大切さを説き、非常に効率よく発音のコツを覚えられるようになっていて、素晴らしいです。見習いたいです。

 

「東大家庭教師の必ず結果が出る英語トレーニング」


 

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2012年

2月

06日

日本人は、英語に対する期待値が高すぎる

多くの日本人は、「あなた英語できますか?」ときくと、「いえ、全然」「できません」という答えが返ってくることが多いと思います。


アメリカでの経験で言うと、就職のためにレジュメを提出した外国らしき人が、「英語できる」と書いてあっても、受取る方はあまり信用しません。なぜなら、その人が「できる」といっても、そのレベルに信用がおけないことが決して珍しくないからです。


翻って、日本人に、「あなたスキーできますか?」ときくと、ボーゲンがやっと出来るレベルの人でも、「「はい、少し」と答えますし、パラレルくらいになると「まあまあ出来ます」という具合です。スキー等のスポーツに対しては、あまり期待値を高く置いていないので、こういう結果になると思われます。


だったら、先ほど挙げた「できなくてもできる」とレジュメに書く人たちと同じ気持ちで、「はい、できます!」と堂々と言ったらどうでしょう?


試しに、次の単語を英語で言ったみて下さい。
机、テーブル、腕時計、柱時計、電話、鉛筆、本、ノート、パソコン、テレビ。。。
いかがでしょう?


次に、同じ意味のことを中国語で言ってみて下さい。一部の人はできるかも知れませんが、多くの人はできないと思います。これだけ見ても、中学校、高校でやってきた英語の基礎知識は、皆さんの中に残っています。


さらに、This is a pen.等の、簡単な文章を作る方法も、多くの人が知っています。

 

では、この"pen"のところに、先ほどあなたが答えて「机」以下の単語を当てはめて下さい。たちどころに、10個くらいの文章が出来上がりました。十分出来るのです。こうした基礎知識を、どこまで使いこなすかで、あなたの英語は相当「使える」ものになります。


これが、多くのセミナー、研修で、私が冒頭で申し上げていることです。ご納得頂けましたでしょうか?

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2012年

2月

04日

グローバル時代を生きる

「グローバル社会に生きる子どもを育てる」と題したシンポジウムに出席してきました。


パネルディスカッションの中で、企業向けのグローバル教育を実施している企業の社長の話から「多文化教育」ではなく「グローバル教育」を施さなければならないという話がありました。「自国から外国を見る」多文化教育から、「世界全体を見て、その目で自国を見る」グローバル教育に切り替える必要性があるというものです。


言い換えると、「自国(日本)の価値を他国の人に分かってもらうには、どう説明しどう動いたら良いか」という発想から、「世界に共通するルールをまず把握して、(日本も含めた)世界各国で尊重されるその国での価値観に合わせてそのルールをどう実行に移すのか」という発想への転換であると解釈しました。


ついでの話として、日本にグローバル人材がいないとなると、企業は外国人の雇用を増やし、日本の子どもの就職先が減ってくる、企業の人事データベースは一元化され、日本人は就職後、世界中の社員と競争して行くことになるとも。


今ひとつしっくり理解できない点はあるけれども、「これまでの日本のやり方を外でも当てはめていけば、何でも上手くいく」という企業文化の中で育ち、それが、必ずしも上手くいっていないことを自分自身で見て来ただけに、もしかしてブレークスルーになる考え方なのかなという感触を得ました。


大きな課題ですが、英語教育そのものとは、密接に絡んでいると思われるので、ひとつの活動テーマにしてみようと思いました。おそらく、「グローバル教育」の一環として、あるいは基礎として、どんな英語教育をしたら良いのかという発想をすれば良いのだろうと思います。

 

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2012年

2月

02日

最後の授業

大学での今年度の授業が終わりました。


毎年1年間で達成できるのはどの程度のことだろうか自問自答の繰り返しです。
担当しているのが再履修クラス2つで、とにかく欠席や遅刻が多い。自分の授業の魅力がないのかと自己嫌悪気味になることも少なくない。


そうした中で、少しでも前向きの反応、変化を見つけると、本当に嬉しくなります。
来年度は、通常のクラス。学生に少し高めの目標を設定させて、より成果の見える一年にしたいと思いました。

 

やるで!

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2012年

2月

01日

日本の文化を伝える時のお手本は。。。

常に、自分の国を世界に発信することは、心がけようとは思うのですが、いざ実行しようとなると、日本のことを英語でどう表現するかには、ほとほと困ってしまうことって、誰もが感じることだと思います。


最近、落語家の人たちが、落語を海外に伝えようとして努力している姿をYou Tube等で見ていると、外国人で日本のことをよく理解している人たちが、実に的確に日本文化を英語で表現していることに関心します。そんなYou Tube画像のひとつで、非常に面白いと思ったのが、イギリス人の女流落語家「ダイアン吉日」さんです。


リンクを貼りますので、是非ご覧頂ければと思います。

 

ダイアン吉日


ビートルズの街から来た女流落語家

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2012年

1月

31日

英語の落語

アメリカのパーデュー大学では、学生に日本語を教えるために、落語を使っているとか。年に一回、日本から落語家を呼んで、英語で落語をしてもらうと同時に、学生もトライするそうです。


今度、私も英語落語に挑戦してみようかな?日本語でも難しいけど、短いのでチャレンジして、外国人との親善の輪に入るのも、社会貢献かも知れないと思うのですが。。。また、英語の教授法としても、面白いかも知れません。

 


画像 柳亭左龍英語落語@パーデュー大学

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2012年

1月

28日

Olivia Newton-Johnが懐かしい

最近読者登録させて頂いた目黒条さんのブログにMinnie Ripertonの"Loving You"という曲が紹介されていたので、聴いたところ、「あっ、これはOlivia Newton-Johnも歌っていたな」と思い出しました。


UCSBの寮には、秋葉原の免税店で買ったソニー製のカセットレコーダーがあり、よほどの集中を求められる環境でないかぎり、掛っていたのがOlivia Newton-JohnとAnn Murrayのカセットテープでした。この頃から、The BeatlesやSimon & Garfunkle等に、女性ボーカルが好きなタイトルに加わり始めました。

 

あまりに聴きまくっていたので、中国人ルームメイトのJackによく笑われました。


今でも、曲が流れると、その頃の情景が思い浮かびます。こういう記憶は、強く残るものですね。


Ann Murrayは、カナダでは、その後に出て活躍しているCeline DionやShania Twainとともに、非常に尊敬されているそうです。


いつも聴いていたOliviaの歌は、こちらです。


Hoplessley Devoted To You


そしてAnn Murrayの歌。Johnny Cashが紹介しています。


You Needed Me

 

写真に載せたのが、当時持っていったレコーダーに似た機種(同じものかどうか不明)同じ寮にいた上智大学からの留学生Mさんは、専ら勉強目的で、よくこれを借りに来ました。今、同時通訳として大きな国際会議で活躍中。僕も少し貢献できたかな?

 

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2012年

1月

27日

quantum leap

quantum leapという言葉があります。


辞書を引くと、元々物理の言葉なんでしょうね、「量子飛躍」という訳があり、転じて「飛躍的進歩、大躍進」などの訳語がついています。


言葉を覚える時は、長い期間ちっとも前に進まないと思う時期があり、その後、降ってわいたように実力が伸びることがあります。本当に、降ってわくようにという表現がぴったりですし、もしかして、この"quantum leap"という言葉に相応しい状態ではないかと思います。


一番覚えているのは、ベルギーで勤め始めて3~4ヵ月経った時。フランス語は、UCSBでフランス人の先生に教わって、一時期かなり喋れるようになりました。そして、銀行に勤め始めて3年目に、アテネフランセに5ヵ月通わされ、何とかまた喋れるレベルにはなったのです。


しかし、ベルギー赴任は、またそここら6年後。まったく出来ない状態に近い状態での赴任でした。


赴任直後は、家に帰ると、テレビをつけっぱなし。でも、伝えられているフランス語が、意味を持って聞こえてきません。でも、さっき書いて通り、3~4ヵ月経った日に、突然分かるようになったのです。不思議な体験でした。
何か、フランス語に触れる環境に毎日いるようになって、かつて習った技能や知識が一気に吹き出したよいうな感じがしました。


それ以来、語学の上達は、徐々にではなく、長く伸びない時期の後に、ポーンと一気に実力が上がることが繰り返されるのではないかというのが、私の考え方になりました。


伸びなくても、あきらめつづけず練習していれば、ポーンと一気に伸びるのだと。。。テニスでも、同じような経験をしたことがあるので、技能の伸びとは、こういうものかと思っています。

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2012年

1月

25日

iPhone 4sで英語発音をチェックする

最近iPhoneを3GSから4sに切り替えたのですが、これが使えるようになっただけでも良かったと思っているのが、Siriを中心とする音声認識が優れていること。


標準アプリとしてついている「メモ」を使っての発音チェック、文章作りの様子をYou Tubeにアップしましたので、ご覧頂ければ幸いです。

 

You Tube動画でどうぞ!

    ↓

Tody's English Tips 1: iPhone 4sで英語の発音をチェックする

 

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2012年

1月

25日

Oh, that's what I thought.

アメリカに行く直前、これから初めて海外で暮らす自分と、滞在経験の長い人は、発想からして違うんだと思った出来事がありました。ちょっと悔しかった思い出です。


今考えると、大したことではないのかも知れませんが、私がセミナーで「5W1Hを活用しよう」と受講者にお伝えしているきっかけになった出来事です。もう30数年前も前のことが役に立つのだから、ありがたいものです。


その表現とは、"Oh, that's what I thought."というものでした。


確か、仙台の学生センターでの先生とのやりとりで、アメリカ人の先生から、「日本語を、瞬間的に英語に訳して下さい」ときかれ、ひとりづつが答えを行った、そういう状況だったと思います。


私が思い浮かべた表現は、"I thought so."ではなかったかと思います。でも、その人は、"That's what I thought."と表現しました。彼女は、高校時代に、アメリカに1年間ホームステイして、ホームステイし始めてから数カ月経つと、日本語がおかしくなるくらい、どっぷりと英語に浸かった経験の持ち主でした。


その表現が記憶に残ったのは、自分がまったく思いつかない表現だったからです。
アメリカに渡ってからは、こうした表現が、当たり前に使われていることに気づきました。(当たり前ですが。。。)そしてその方法がすとんと腹に落ちると、何て便利な表現だと思って、使えるようになりました。


ビジネス英語の場面でも、次のように言えます。


当社の概要:

Who we are

 

当社の業務:          

What we do

 

この機械のしくみ: 

How this machine works

 

彼の勤務先:         

Who he works for

 

(おなじみの)新着情報:   

What is new

 

最近の状況:         

What is going on

What's happening

how things are going...


実際に、公式のウェブサイトでも使われているので、ちゃんとした英語。発表等で、「これが当社の概要です」と言いたい時には、"Let me tell you what we do." とか "This is what we do."と言えば良いわけです。


WHO WE ARE, WHAT WE DOの使用例

 

 

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2012年

1月

23日

6年前のブログ記事を思い出しました

オーストラリアン・オープン・テニスで、錦織圭選手がベスト8入りを果たしました。素晴らしい成果です。

 

この大会の直前の試合でも勝った競合ツォンガ相手の再度の勝利、それも今大会2回目のフルセットの試合と、今年の錦織選手は、タフな選手になってきました。


錦織が強くなっている理由のひとつに、米国での生活に溶け込み、ツアーを回る際に要する英語力もしっかりつけていることがあるのではと思います。彼のインタビューのビデオを見てもらいたいのですが、ものすごくうまいという訳ではないけれど、十分な英語力をつけています。

 

Kei Nishikori Interviewをご覧下さい。

これで思い出したのが、6年前にブログに上げた書評です。相撲の外国人力士の日本語力と強さが比例しているとした早稲田の先生の研究をまとめた本です。

 

外国人力士はなぜ日本語がうまいのか


言葉とか食事とは、生活の基礎を支えるものがあってこそ、本来の力を出せるもの。そういう点からいうと、メジャーリーガーとしてアメリカに渡る日本の選手は、最初は日本人が住みやすいところに行くのがよいのではと思います。
ミルウォーキーに行く青木選手などは、一番心配なケースです。さて、1年後どうなるか?

 

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2012年

1月

22日

マッパレ英語セミナー参加しました

今日は、横浜の保土ヶ谷駅近いに会場で「マッパレ」英語セミナーに参加しました。

 

長く東京に住んでいますが、JR保土ヶ谷に下りたのは、今日が初めてでした。(そんなことはどうでも良いのですが。。。)


「マッパレ」は、英語習得コーチ松本秀幸さんと英語学習法等を中心に作家活動をされている晴山陽一先生のセミナーなので、「松」と「晴れ」で「マッパレ」だそうです。なかなか良いネーミングです。


松本さんとは、ある講師コンテストの説明会場でご一緒し、晴山先生の本は、以前から読んでいたので、どんなセミナーとなるのか、興味津々で出掛けました。


いずれも、英語へのアプローチをすっきりと整理して頂くような話で、新たな発見の機会でした。晴山先生のお話からは、品詞の整理法についての初めてのお話、文法と英語発音、イントネーションの関係、効果的な学習法の数々、すぐにでも大学の授業やセミナーでもご紹介したい内容でした。


松本さんのお話には、英語を始め、続けるには、やはり好きなことからという点で、大いに共感し、具体的な勉強法、ツールの使い方では、「なるほど、なるほど」が山ほどありました。


突き詰めると、英語学習法というのは、同じところに行き着くのかもしれないけれども、「誰が、どのように伝えかる」の大切さを改めて感じた時間でもありました。「あなたのセミナーに行って良かった」と言ってもらえる講師になるぞ!と元気を頂いて、収穫の多いひと時でした。

また、セミナー後の懇親会では、セミナーの司会もつとめられたベストサラー作家の三枝理恵子さんや、さまざまな意識の高い方々にお会いできました。やはり、ライブセミナーにしかないメリットは沢山あります!

 

三枝さんの著書:空の上で本当にあった心温まる物語1、2

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2012年

1月

22日

学生のプレゼンテーション

大学の講義で、期末テストを「プレゼンテーション」にしました。昨日がその日。


これまでの講義では、プレゼンテーションの導入部分にかなり時間をかけて指導してきたところ、ほとんどの学生がその部分だけを喋る結果に終わりました。


名前、歳、出身地、学年、学部、専攻等です。


準備期間は、2ヵ月程。ここだけはしっかり喋る学生も多くいました。これだけでも成果だったとしなければなりません。


内容に立ち入って学生は少なく、英語も稚拙だったけれども、触れた内容は、良いスピーチにつながるものを持っていました。趣味へのこだわり、家族への思い等。趣味以外にあまり選択された内容が少なかったのは、残念でもあり、驚きもありましたが。「まだ、他にも喋ることはあるだろう!」と。


多くの学生は、何も準備せずにこの講義に臨んでいます。「点数はつけない」と言って「日本語でも良いから、自分をアピールしようとすると、どんなことを喋るか」ということで、喋らせると、結構内容の面白い話が出来てきます。


来年は、この経験、反省を活かして、「まず内容を日本語で固める」「英語で内容をしっかり書かせる」「発音、イントネーションを含めてプレゼンのかたちを作る」という手順で、学生に、将来英語でプレゼンをする時の雛形を授業の中でプレゼントできるものにしたいと思いました。同時に、良いプレゼンも多く見せたいですね。

 

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2012年

1月

21日

志縁塾でセミナーを行いました

大谷由里子さんの主宰されている志縁塾で英語セミナーを開催させて頂きました。

 

雪のちらつく寒い中、多くの方に来て頂けて、まず感謝でした。


セミナーの趣旨は、中学校、高校でそれなりにつけた基礎力を、最大限に活用できれば、かなりの水準の英語コミュニケーションができるというもので、これをこれからもテーマにしていこうと思いました。


また、今後のキャッチフレーズとして、「語が苦」から「語楽」へというのはどうかなと考えています。基本的に、英語の勉強は、止めなければ進歩し続けるのだから、本来「楽しい」ものだという趣旨です。また、言葉は「学問」ではなく、スポーツや音楽と同じ、訓練で伸びていくものだとの思いもあります。


また、最近は、これまであまり取り上げなかった発音の重要性をお伝えするように心がけています。というのは、発音できる音は聴き取れるということを改めて納得したからです。


今日は、LとRの音の違いを、口の形から説明し始めて、聴き取りができるレベルまでを目指して、お話ししました。かなりの方が、正確に聴き取れるようになったことが確かめられて、ひとつの成果だと思っています。


もちろん、課題も残りました。全体を、大谷さんが目指されている「エンターテイメント」として完成させるまでには、まだまだだということ。最後まで聴かれる皆さんを飽きさせない工夫は、もっともっと必要と感じました。


ただ、「2時間が短く感じられた」、「英語にもう一度取り組もう」あるいは、セミナー中に私の紹介した「Steve Jobsのスピーチを全部覚えるぞ」と意気込みのあるコメントを下さった高校生の参加者等、元気のでる声も頂き、励みになりました。これからも精進します!

 

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2012年

1月

20日

今日はセミナーやります!

久々の英語セミナーを行います。


今年は、一般の向け、企業向けの英語セミナーコンテンツを増やしていこうと思っていますが、基本は変わりません。


1.日本人は、思って以上に英語の基礎ができているが、それを自覚していないだけ。それを、まず自覚してもらうことがスタート。


2.次の課題は、その持っている基礎をどれくらい使いこなせるか?中学校1年生レベルの英語で、日常生活には困らないくらいの英語力にはなるので、そのトレーニング法を伝えること


今日のセミナーで、聴いて頂く方が、どれくらいそれを感じてもらえるかが課題です。

 

【戸田博之のTOEIC(ほぼ)満点講師が伝える【とっても簡単♪「目からウロコの英語勉強法」

 

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2012年

1月

13日

いろんな英語

アメリカの大学に行くと、日本との差を多く感じました。今でも、そうではないでしょうか?


まず、スタッフに外国人が多いこと。教授陣もさることながら、大きなクラスでは、大学院生がTA(Teaching Assistant)をつとめていて、小さなグループディスカッションやテストの採点は、彼らがやります。私が取ったクラスのTAは、インドの人でした。担当教官が中国人のクラスもありました(中国の近代史)。日本人の先生が教える日本語ももちろんあり等々


そうなると、当然ながら、いろんな英語にも出会います。住んでいた寮では、出身国はドイツ、ベルギー、ベネズエラ、ノルウェー、メキシコ、韓国、台湾、日本、ナイジェリア、もちろん、アメリカ人も多くいましたから。。。


ほぼ1年経って日本の大学に復帰しましたが、光景がまるで違う。一番感じたのは、女子学生が小綺麗にしていること、外国人がいないこと、当たり前ですが英語を話す機会がないこと。。。


こうした環境の違いが、当然、その後の人生の切り拓き方にも影響するはずです。キャンパスにもっと多くの国籍の人がいる、そういうキャンパスがこれからグローバル人材を必要とする日本には、必要だと、強く思います。しかし。。。。。

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2012年

1月

12日

How often do you air it out?

少し、話がそれますが、英語のブログなので、こんなことも。。。


外国語だから仕方ないですが、何年経っても、「あ、そういう時は、そういうのか?」という、今まで知らなかった表現にぶつかります。


今日は、アメリカの超長寿トークショー"David Letterman Show"で、空気を入れ替えるという表現を覚えました。こういう映像と結びついていると、忘れないものです。


今日の話は、有名歌手、女優のドリー・パートンが、国内ツアーの時には、決してホテルに泊まらず、専用のツアーバス(それも、ものがなくなったりした時のために、2台ある)にしか寝ないという話をしています。


Davidは、「たまには空気の入替えもするんだよね。昔、グレイハウンド(長距離バス)によく乗ったけど、しばらくするとにおいが気になり出す。。。。。」という質問をします。


それが、"How often do you air it out?"です。


Dolly Parton @David Letterman Show

 

 

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2012年

1月

11日

話は前後しますが。。。

アメリカ留学前の時期に、ラジオ講座、学生センター以外にやっていた英語勉強法がありました。留学時代のことを書いていて、ふと思い出しました。


すでにお伝えした通り、学生時代の多くの時間、私はテニスコートにいましたが、屋外コートなので、雨が降ればコートでの練習はできません。もちろん、ランニング等はできるわけですが。。。


そこで、雨が降るとやっていたのが、仙台にあった「名画座」という映画間で、同じ映画を何度も見ること。「明日に向かって撃て」という映画は、数えきれないほど見ました。一度入ると、入替えなしに何回でも見ることができたので、ご飯も食べずに、一日に何本を見ることができました。


ロバート・レッドフォードとポール・ニューマンがカッコよく、キャサリン・ロスの何と美しかったことか。そして、ヒットした「雨にぬれても」“Raindrops keep on falling on my head"という歌。思い出したシーンをYou Tubeからお届けします。
このシーンの最後にロバート・レッドフォードに発した"Take her."(彼女をお前にやるよ!)という台詞は、忘れられません。


映画を一本見るのに、最低1.5~2時間程度はかかりますから、効率的にどうかと言われると?ですが、一本分全部台詞を覚えるくらいの覚悟があれば、基礎力養成には非常に有効な練習法であると思います。


<a href="http://www.youtube.com/watch?v=HTQqVNwc3Gk&feature=related" target="_blank">Butch Cassidy and The Sundance Kid 明日に向かって撃て / 雨にぬれても</a>

 

明日に向かって撃て / 雨にぬれても

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2012年

1月

10日

便利な時代になったものだ

UCSBにいる間に、「この曲はなんて素晴らしい曲だ」と思って歌があったのだが、なかなか歌詞が聴き取れない。さびのところだけ、繰り返し歌われるので、そこだけ覚えていた。


"I've never seen such a beautiful sight."というさびでした。


誰かに曲名や歌詞をきけば良かったのだけど、それもせず。。。そしてそれから、30数年。


インターネットの時代になって、そのさびの部分だけから、元の曲名が分かり、歌手が歌っている映像まで見つかりました。そんなことができる時代になりました。


今大学で学生に英語を教えていて、時々You Tubeで音楽を流したりするけど、こんなAudio Visualの教材は、当時なかった。今英語を習得しようと思えば、その当時なら、垂涎の的だったような教材が、いくらでもただで入って来る。それが、しっかり活かされているようには思いませんが。。。


最後の、例の曲へのリンクを貼って、今日のアップを終えます。

 

Kenny Loggins Whenever I Call You Friend


歌詞はこちら。
Whenever I Call You Friend Lyrics


Whenever I call you "friend", I begin to think I understandAnywhere we are, you and I have always been, ever and ever

 

I see myself within your eyes, and that’s all I need to show me whyEverything I do always takes me home to you, ever and ever’n now I know my life has given me more than memories, day by day, we can seeIn every moment there’s a reason to carry on

 

Chorus:

 

Sweet love’s showin’ us a heavenly light, never seen such a beautiful sightSee love glowin’ on us every night, I know forever we’ll be doin’ it

 

Chorus... right

 

Whenever I call you "friend", I believe I’ve come to understandEverywhere we are, you and I were meant to be, forever and everI think about the times to come, knowin’ I will be the lucky oneAnd ever our love will last, I always want to call you "friend"

 

Chorus(instrumental break)An’ now I know my life has given me more than memories, day by dayWe can see, in every moment there’s a reason to carry on

 

Chorus repeats 2x -

 

doin’ it, doin’ itSweet love (repeats out)...(you’re the glowin’ light in my life, source of pride in my life)(everything I do takes me back to you, whenever I call you friend...

 

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2012年

1月

06日

"Minneapolis"の発音ができない

少し時期は戻りますが、ロサンゼルスにまだいた頃、知り合いのいたミネソタ州ミネアポリスに行くことにしました。

 

新聞を買って、安そうなチケットを探していたら、"Super Saver"というお手頃の航空券が見つかりました。North Westだったと思います。


そこで、次は、電話でチケットの予約をする段になり、ミネアポリス(Minneapolis)の発音が分からないことに気がつきました。いろんなところにアクセントをおいて、違う発音を試みるも、どれも"I don't understand which city you are reffering.  to."などと言われて、困り果て、最後は、ミネソタ州のセントポールの隣にある大きな街だといったら、相手が、“Oh,Minneapolis!"と、真ん中の"a"のところにアクセントを置いて発音してきました。


苦労したけど、これで覚えました。因に、インディアナ州のインディアナポリスも、やはり真ん中の"a"にアクセントがあると、後で知りました。


最近は、PCで、発音の分かる辞書がありますが、それですんなり覚えるのも一法ですが、こんな苦労をして覚えた単語は忘れません。


音の出る辞書:ミネアポリスの発音

 

 

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2012年

1月

05日

32ぶりの再会

実は、インターナショナル・ホールの住人たちの数人とは、UCSBを離れてからも交流がありましたが、それもいつも間にか途切れてしまいました。


ところが、昨年、仕事をさせてもらっているサイマル・インターナショナルのパーティーで、上智大学から来ていたHさんに偶然の再会。そこで、数年に一回程度同窓会を開いていることを知りました。


そして、昨年の8月、サンタバーバラ近くで、同窓会に出席しました。
同窓会といっても、一夜のパーティーではなく、大きな農場のそばの一軒家を借り切り、昔の合宿生活を再現するという、何とも楽しい企画でした。1泊35ドル。食事は、皆がそれぞれにスーパーに行き、買ってきたものを、大きな冷蔵庫に入れ、あるものを食べるといういたってラフなスタイル。


私は、後半の3日にはでけの参加だったけれども、多くの友に32年ぶりで会えた感激は忘れられない。


今日はビーチに、今日はワイナリーでワインテースティング、今日は農場を散歩と、本当に普段の生活を忘れて学生時代に戻りました。32年ぶりのかけがえのない思い出です。2年後にイタリアで会おうと約束して帰って来ました。(メンバーに、ヨーロッパの人が多いため)

 

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2012年

1月

04日

この頃の夢

UCSBにいた頃は、どんな夢を持っていたのだろうと思い出すと。。。。。


あまり確固としたものがなかったとしか言いようがありません。しかし、あまり親掛かりでもいけないから、長くカリフォルニアにはいたいけれど、日本に帰って就職しなくてはという思いだけがありました。


その時は、また、アメリカでも他の国でも良いから海外で働きたいという気持ちは、かなり強くなっていたように思いました。その頃は、自分自身の付加価値だとか、強さだとか、そんなことはまるで頭になく、思うがままに生きていたということなのでしょう。


この時期にもっと将来についてのビジョンと目的があったら、勉強の仕方も変わったかも知れないと思ったりもしますが、言っても仕方のないことです。フランス語とか、経済学の初歩とか、興味を持てる学科は一生懸命やったから、それが後で役に立ったと、結果論としては言えるように思えます。


Steve Jobsの言う、"connecting the dots"です。


"Again, you can't connect the dots looking forward; you can only connect them looking backwards. So you have to trust that the dots will somehow connect in your future. You have to trust in something — your gut, destiny, life, karma, whatever. This approach has never let me down, and it has made all the difference in my life." (Steve Jobs' Commencement address at Stanford University 2005)

 

Steve Jobs' Commencement address at Stanford University 2005


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2012年

1月

02日

UCSBの図書館

大学での日常に慣れて来ると、どこに何があるか分かってきます。そのうち、図書館に良く通うようになりました。確か真夜中12時まで開いていたように記憶しています。


もちろん試験前等にも利用するのですが、楽しみは、毎月一回船便でまとめて送られてくる朝日新聞でした。当時は、衛星放送もなく、インターネットもなく、日本からの一番早いニュースソースはThe Japan Timesの衛星版でした。これも楽しみは楽しみだったのですが、やはり朝日新聞にはかないません。


船便が着く頃には、そわそわしていました。


異国にいて、日本の情報から離れると、自分が日本人であることを強く意識するようになります。


1979年帰国の年に驚いたのは、6月にUCSBのキャンパスを去る前に読んだ朝日新聞によると、わが広島カープは5位か6位で、「こりゃ今年はだめだ」と思っていたところ、8月中旬に成田について朝日新聞を早速買ったら、「カープ首位に」という記事を見たことでした。


今では、得られない感激です!

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2012年

1月

01日

A Happy New Year!

新たな年になりました。皆さん、明けましておめでとうございます。


このブログでは、英語を真ん中に据えて、自分史のようなものを書いております。意図はしていなかったのですが、しばらくそうしてみようかと思っています。


昨年参加したセミナー講師の養成塾で、自分史の中から自分の話すべきことが見えてくるといったことを教えてもらったからかも知れませんが、少しずつ自分を整理することは、未来に向かったの道筋を考えることでもあるように思うからです。


今年の末に、自分はどんなことをしているのか。。。、その時まで、このブログがどんな展開になっているのか。。。楽しみです。
今年もよろしくお願いします。


トディ

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2011年

12月

31日

It's one of those days.

UCSBにいる間に、高校時代のテニスのパートナーが、テニスの武者修行にやって来て、いろいろ手伝って欲しいというので、試合のブッキングや練習コートの確保等、マネージャーのまねごとをやったことを覚えています。


あるとき、"Field Tennis Club"という所に電話を掛けるも、"Field"の”F”が聴き取れず困った事がありました。向こうは、おそらくあきれてたんじゃないでしょうか?


この友達につきあって、西海岸のツアー大会を見たけど、世界各国から武者修行に来ている連中は、すごかった!その頃、日本では誰も打っていなかったバックハンドドライブを見てびっくりしたり、たまたま練習をしている有名プロ選手を見つけたりで、なかなか良い経験でした。


ある大会で、横に座っていた黒人の出場選手に、調子を聞いたら、"It's one of those days." と答えが返ってきました。おそらく負けた後だったんでしょうね。「こんな日もあるわ」てな意味かと。。。


このせりふも、その選手が言ったその顔を一緒に覚えているので、決して忘れることがありません。


映像を使って英語を練習する時も、こんなことが起こるのかもしれませんね。としたら、結構効果的な学習法と言えるように思います。

 

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2011年

12月

30日

テニスで広がった人の輪

留学と言っても、一年間の交換留学、単位の移転についてもあまり期待できず、私にとっては、高校時代に逃してアメリカ留学をとにかく実現できたことに満足していたかもしれません。


でも、友達は多くできました。やっぱり良かったのは、ずっとテニスをやっていたこと。ラケット一本で、どの国の人とも仲良くなれる。多くの人に個人レッスンを頼まれたり、試合に一緒に出ようと誘われたりで、人の輪を拡げることに大いに役立ちました。


この思いは、社会人になって海外での勤務になっても同じ。後に赴任したベルギーのブラッセルでも、ニューヨークでも、ラケットで多くの付き合いが生まれました。テニスに感謝しています。


UCSBには、立派な屋外テニスコートが2カ所あったと思います。1箇所は、30面くらいあったような。。。夜間照明もあり。


何と言っても印象的なのは、夏の暑い日に1時間プレーしても、すぐに汗が乾くこと。どうせ勉強しないんだったら、クラブに入って活動してみても良かったかなと、今になって思います。

 

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2011年

12月

29日

Christmas at UCSB

年末、この季節になると思い出すのは、クリスマス時期のキャンパスが寂しかったこと。寮に残っているのは、私とイラン人、インド人数人。いずれも、「俺にはクリスマスなんて何の意味もない」という連中。


知り合いの日本人が訪ねてきてくれて、インド人2人に、日本風「カレーライス」を振る舞ったところ、「カレーはこうやって食べるんだ」と手で巧みに食べながら、「でもこのカレーうまい!」と褒めていた様子を思い出します。


私は、数日ロサンゼルスに行き、例の日系人ファミリーのところに泊めてもらったし、クリスマスの朝は、ツリーの下にあったプレゼントをもらいました。おそらく、そのファミリーが気を遣ってくれたのだと思います。ありがたいことです。


その時にもらったプレゼントが、ハワイのT-シャツ屋さんの猫のデザインものだったような。。。20年も後にハワイに行って時に、懐かしくて思わず買ってしまいました。

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2011年

12月

26日

しんどい!

英語の運用力もかなりつけた自信はあったものの、やはり実際に授業に出てみると、戸惑うことも少なくありません。やはり、先生により、とても英語が分かりやすかったり、ほとんどわからなかったり(特に中国人の中国近代史の先生や、インド人テーチーング・アシスタントの英語)で、授業についていけない事態も発生します。


また、予め聞いてはいたけれど、事前課題として読まされる本の分量が半端じゃない。なかなかキャッチ・アップできないもどかしさは最後まで続きました。日本人留学生の中では、上智やICUから来ている人たちは、日本で英語の授業を受けているため、傍目にはスイスイとこなしていたように見えて、羨ましかった。何せ、大学への出席は、ほとんど語学だけという私には、ちょっと太刀打ちできない気がしていました。


しかし、今考えれば、もっと人との交流や、旅行なとに時間を費やせば良かったと反省しています。どうせ、持ち帰ることのできる単位は限られていたので。。。。。


留学の目的は、いろいろあって良いと思います。僕のようにアカデミック・ゴールがさして高くないのであれば、その国への適応力を最大限付ける等の、後で役に立ちそうな、別の目標を見つけるのも、悪くないのではないでしょうか?

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2011年

12月

21日

International Hall@San Rafael

UCSBでの生活がなんとか始まり、住まいは、キャンパスの中のSan Rafaelという寮で過ごすことになりました。寮の中は、大きな4人部屋。大きな部屋の中に、2人ずつが住む小部屋が2つ、リビングルームとトイレ、シャワーは共同というつくりです。


私のルームメイトは、Jackという中国系アメリカ人。幼い頃をアフリカのルアンダで過ごしたという変わった経歴を持っています。もうひとつの部屋には、ノルウェー人とGyrdとメキシコ人のFrankというメンバーです。


日中それぞれがどんな勉強をしているのかは、ほとんど語り合うことはありませんでしたが、印象に残っているのは、JackとFrankが、時々コンピューター・センターから抱えて持って帰って来る大きく分厚い紙の束。コンピューターで何かのプログラムを書いて結果が印刷されている、という説明を聞いたように思いますが、コンピューターというのが何やら分からず。。。


思えば、この数年前にMicrosoftやAppleが出来、コンピューター時代がやっと始まろうとしていた時期。もっとコンピューターに関心を持っていたら、自分の生き方も変わっていたかも知れないと今では思います。しかし、そんなこともなく、9ヵ月をこのキャンパスで過ごすことになりました。


留学したものの、卒業を目標としない交換留学というしくみ。とにかく興味のわく科目を取ってみました。その中には、中国の近代史(中国人の先生が、分かりにくい中国語で教えてくれました)、アメリカ憲法、アメリカの選挙制度(日本の選挙制度もあまりりかいしていなかったのに)、英語、フランス語。

 

一番一生懸命やったのは、フランス語かな。この9ヵ月で、かなり会話力がつきました。

 

UCSBキャンパスを上空から見る

 

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2011年

12月

20日

"Steve Jobs"を読み終えて。。。

アマゾンのKindleをiPhoneにアップしてから、英語の本をしこしこ読むのが楽になってきました。そして、前々から読もうとして、ここ10日ばかり読んでいた"Steve Jobs"を読み終えました。


沢山沢山感慨はあるけれども、一番印象に残ったのは、彼が病気のことをあまり公にしなかったことに、世論が非常に厳しかったという記述。


コーポレート・ガバナンスの考え方は、上場企業で、その業績や株価に影響を与える重要な情報("material information")を公表しないのは、許されない行為だという考え方。プライベート事項として多くを公表しようとしないSteveに対し、アップル社のボードの中でもそれは不適切だとの指摘もかなりあったようです。


トップのいうことは金科玉条かつ、病気をひた隠しして最後まで頑張ることを尊ぶ国とは、やはり文化が違うのだと感じました。この国から持ち込んだ「コーポレート・ガバナンス」が日本に根付かないのは、このまさに文化の違いにあるのだとも。


その点、Steveは、日本的な一面を持っていたとも言えるのでしょうか?

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2011年

12月

16日

I should have warned you!

UCSBに着いた日は、快晴。ほどなく、San Rafaelという寮のInternational Hallという留学生の多い一角に落ち着いたのですが、ぞろぞろと近隣の住人が集まってきました。


その中に、Tomという背の高いアメリカ人がいましたが、彼がビーチに行こうと誘ってくれました。UCSBキャンパスのすぐ南側には、海岸があり、太平洋が一面に広がっているのです。


二つ返事で、行こうということになりました。


嬉しくなって裸足であるいていると、足の裏に違和感が。。。。。足の裏を見てみると、ベタ~~~と黒いものがくっ付いているではありませんか。
それを見たTomの言葉を今でも記憶しています。


"Oh, Hero. I should have warned you."


UCSBの沖には、海底油田があり、何年か前の爆発で、この辺りの海岸の砂にはコールタールが含まれていると言うのです。海岸を一見しただけでは、それは分からず、僕のような犠牲者(?)も多かったようです。


この事件のおかげで、"I should have ..."の構文は、私の記憶にすっかり焼き付きました。強烈なインパクトのある経験と、そこで発せられた言葉は忘れないものです。これは、英語のセミナーでもお話していることです。


そのTomと、ごく最近再会することができました。32年ぶりです。この思い出を話すと、「俺そんなこと言ったっけ?」当たり前ですけど。

 

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2011年

12月

16日

Santa Barbaraへ

 具体的には、何月何日なのか記録がありません。約1か月のロサンゼルスでの英語学校通いを終え、UCSB(University of California Santa Barbara)に行く日がやってきました。

 例の日系人家族のお父さんがベンツでやってきてくれました。お母さんとCarolも一緒です。

 ロサンゼルスからサンタ・バーバラまでは約100マイル(160キロ)、約2時間のドライブです。</p><p>途中は、ルート101という海岸沿いの道を海岸沿いに北(正確には北西)に登っていく道です。この道は、その後何回も往復しましたが、美しい道です。

 途中、レストランで昼をごちそうになったこと、Carolが疲れていたのか居眠りをはじめ、お母さんにたしなめられたことを思い出します。

 このルート101で一番好きなスポットは、Camarilloという町に入る手前の長い下り坂です。坂の上から、イチゴ畑がたくさんあるCamarilloの町が見下ろせます。実は、夜景が最高なですが、最初のドライブは昼間で、あまり記憶がありません。

 どう自分の入る場所を探し当てたかも、なにもかも忘れてしまいました。覚えているのは、やっと探し当てた寮の部屋のドアにピースマークと一緒に"Hero&Jack"と僕の名前が書いてあったこと。そうか、彼らはこう書くんだ、こっちの方がいいなと思いました。

 同じところに、Jackというルームメイトの名前も。一緒に来てくれたお父さん、お母さん、Carolも部屋を見たような。。。。もう30年以上も前のことで、本当に忘れてます。しかし、断片的な記憶は鮮明です。

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2011年

12月

08日

Koreanのおじさんに励まされる

毎日通っている英語学校の近くに、ミルクスタンドをやっている韓国人のおじさんと知り合いになりました。毎朝ミルクを買いにいくからです。

 

オレンジジュースもたまに買っていました。カリフォルニアの乾燥した空気の中で飲むオレンジジュースは格別の味でした。「オレンジジュースとは、こんなに旨いものか」と思ったことを覚えています。

 

おじさんは、かつて神戸に住んでいたらしく、日本語で毎日話しかけてくれます。時々、おまけもくれました。ハンバーガーを買うと、ミルクはおまけでした。とりあえず、身近に親しい人もおらず、毎日やや心細かったので、毎朝のこのひと時は、ほっとできる貴重な時間でした。

 

毎日行く英語学校では、当たり前だけど英語が飛び交っている。そんな世界にしだいに馴染んでいきました。それまでに経験したことのない世界に、自分が慣れて行くことにある種の快感がありました。

 

そうこうしているうちに、大学に行く日が近づいていました。

例の日系人の家庭のお父さんが、留学先のサンタ・バーバラまで車で送っていってやると申し出てくれました。嬉しかった!

 

 

 

 

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2011年

12月

07日

日系人家族のお世話になる

仙台で友人になったかつてのアメリカ留学者に、日系人家族を紹介されていました。このお宅に留学の間中お世話になることとなります。紹介された人は、日系3世で、年格好は僕と同じくらいの女性、Carolです。

 

おそらく初めて、そのお宅にお邪魔したときのこと。

Carol、それにその妹2人、弟も、まったく英語はしゃべりませんが、お母さんはかなり喋れます。そのお母さんに言われたことを、今でも思い出します。

 

「ヒロさん。アメリカでは、何か欲しい時に欲しいって言わないと、何にも出てこないから、よく覚えておきなさい。そのかわり、うちの冷蔵庫は、いつも開いてるから、そこにあるものは、何でも食べていいよ!」という言葉です。

 

最初のCultural experienceとでも呼べるものでした。

 

家に立派なプールがあったのにも驚き、そこでパーティーがあった時も、皆日本人の顔をしているけど、誰1人日本語を一切しゃべらないというのも、Cultural experienceでした。

 

同じ頃、僕がテニスをするというのを知ったCarolが、テニス好きの友達に頼んで、僕をテニスコートに連れて行ってくれました。やはり日系3世の兄弟(兄と妹)。その時に、その妹が、コートに向かう道中でお兄さんに発したことば、これは、その時の情景とともに思い出します。

 

"Do you know where you are going?"です。

 

こうしたことば、その時の情景に重ね合わさると消えないものなのです。いまでは、英語学習のヒントとして、セミナーの受講者にもお伝えしています。

 

 

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2011年

12月

07日

ホテルを出る

ホテルと英語学校を往復する日が何日か続くと、手元のトラベラーズチェックが、少しずつだが減って行く。これは何とかしなければと、探し出したのが、日系人夫婦がやっている「下宿」。Boarding Houseというやつです。エージェントの紹介だったか何だったか、忘れてしまった。日記くらいつけるべきでした。


これも後から、地元の人に聞いた話は「良くそんな怖いところに住むことにしたな!」というもの。右も左も分からない僕は、怖いものなしです。


毎日小さな驚きが続くのですが、下宿を訪ねて驚いたのが、経営しているご夫婦が、まったく日本語をしゃべらない人たちだったこと。それと、下宿は、出稼ぎの人たちの宿だったこと。沖縄の人たちが沢山いると聞いた。食事は、朝と夜が出る。これは、アメリカ式。うす~~~いコーヒーと、ハッシュド・ポテトがやけに印象に残っています。部屋も、あまり綺麗でなく、ちょっと不安が。


食事をしていると、隣の席から日本語らしきことばが聞こえてくるが、まったく意味が分からない。沖縄の人たち同士が話していたのです。当時は、沖縄返還(昭和47年)から6年後。まだ沖縄から、庭師の仕事等で、アメリカに多くの人が出稼ぎに来ていたらしい。その人たちと、少し話を始めると「最近は円高で、仕送りできる金が減って困る」と言っていました。当時、ほとんど瞬間的(=数カ月の間だけ)1ドル160円~170円代だったから。(1年後に帰る頃には、240円くらいに戻っていた)


大統領は、ジミー・カーターの時代というのも、後講釈で、その時は、生活に慣れるのに精一杯でした。下宿では、皆無口な人が多く、さびしく過ごしました。英語学校に行っている日中が楽しみでした。毎日、バスを乗り継いで、30~40分かけて学校に通うのが楽しい。バスの中は、乗客が声を掛け合うリラックスして雰囲気で、日本とは違うなと思いました。肩が触れ合うと"Excuse me!", "Uh ha."というのどかな声の掛け合いが、妙に嬉しかったことを思い出します。


そのうち、日本で知り合った友達が紹介してくれた日系人家族のところに何回か遊びに行くことになりました。

 

 

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2011年

11月

29日

英語学校に入る

1週間程立つと、予定していた英語学校に通うことになりました。

 

ダウンタウンのホテルから、Wilshire Blvd.を通るバスに乗って通う要領をつかむまでに何日かかかりました。

 

学校は、MacAuthur Parkという公園のすぐ側にありました。

入学試験で入れられたクラスのレベルが低いので、すぐ上のクラスに入れてもらってびっくり。

 

サイモンとガーファンクルというグループが歌っていた歌の中に"I hear words I never heard in the Bible"という言葉がありますが、このクラスに入って皆が、いわゆるfour-letter-wordsを喋っているのを初めて聞きました。そのことが分かったのも、数日後です。

 

とにかく、学校の授業でも、ラジオ講座でも聞いたことのない単語のオンパレードです。教えていたのは、ベトナム帰りのJeffという、まだ若いけれども頭の薄い、それでも精一杯髪を伸ばした先生でした。

 

クラスメートには、イラン人が一杯。イラン革命の直前で、まだアメリカには、イラン人学生が沢山いたのです。これも、初めて目にする髪の色、目の色。。。すべてが刺激的でした。

 

Jeffは、強面でしたが、実は面倒見の良い先生で、いろいろ懇切に教えてくれた記憶があります。

 

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2011年

11月

27日

ロサンゼルスのホテルに入れない!!!

どういう経緯か忘れましたが、今考えると、ロサンゼルスでの英語学校に申し込んだ際(今のようにインターネットがないので、すべて手紙でのやり取りです)に、留学エージェントを使っていたようです。

 

そのエージェントに指定されたホテルに行ったのですが、「あたなでの名前の予約がない」といわれ、途方に暮れてしまいました。そこで、すぐ近くにあった公園の隅にあったレストランに言ったことを覚えています。

 

メニューから好きなものをと思っても、書いてあるメニューがあまり分からないので、一番上の方にあったハンバーガーを注文しました。飲み物はCokeです。

 

(この記事を書きつつ、あのホテルはどこにあったのかなと、Google mapで探すと、記憶が蘇ってきました。場所は、ダウンタウンのS Hill Street、近くにあった公園はPershing Square(パーシングスクエア)に間違いなさそうです。便利な時代になったもんだ!)

 

改めて荷物の中から留学エージェントから来た手紙を出した。そこには、何か困ったらここに電話するようにとありました。そこに電話。(電話の掛け方も誰かに教わったんだろうな。。。)

 

ホテルに入れないで困っていると言うと、持っているその手紙をホテルのフロントに出せと言われました。ホテルに戻って手紙を出すと、部屋に通されました。世の中のしくみはこうなっているんだと感じたことを覚えています。本当に安堵したのを思い出します。

 

部屋は、かなり大きかった。デレビを早速つけてしばらく見入っていました。さてこれからどうしたものか?

 

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2011年

11月

26日

Last Lecture

もう4年も前になるんですね。

あるスピーチに感動しました。

 

その当時、彼の大学で行ったスピーチが、全米で大変な評判になったのです。

しかし、その名講義を行った人は、この世にいません。ガンで亡くなりました。

 

Steve Jobsではありません。

Randy Pauschという、カーネギーメロン大学の先生です。

 

ランディ・パウシュ

 

この講義、"Really Achieving Your Childhood Dreams"(子供の頃の夢を本当に実現する)という題名ですが、別名"Randy Pausch's Last Lecture"(ランディ・パウシュの最後の講義)として有名になりました。

 

翻訳も出ましたが、日本ではそれほど広く知られたような記憶がありません。

 

この講義、1時間半にもわたるので、本当にさまざまな内容が入っているのですが、今日はひとつだけ紹介します。いろいろな夢をかなえてきた彼ですが、次代に夢を託す教職を天職と考えていたようです。

 

ある時、学生にプロジェクトを出すと、そのできがあまりに素晴らしいので、彼らにどういう言葉をかけるべきか迷ったようです。月並みの褒め言葉では、彼らのやる気をそぐのではないかと懸念したようです。また、このままでは全員がAになるし、次のプロジェクトの目標をどう設定していいのかも分からない。

 

そこで恩師に相談した。その下りです。

 

Anyway, so I taught the course.  The first assignment, I gave it to them, they came back in two weeks and they just blew me away.  I mean the work was so beyond, literally, my imagination, ..............and they came back on the first assignment, and they did something that was so spectacular that I literally didn’t, ten years as a professor and I had no idea what to do next.  

 

So I called up my mentor, and I called up Andy Van Dam.  And I said, Andy, I just gave a two-week assignment, and they came back and did stuff that if I had given them a whole semester I would have given them all As.  

 

Sensei, what do I do? [laughter] And Andy thought for a minute and he said, you go back into class tomorrow and you look them in the eye and you say, “Guys, that was pretty good, but I know you can do better.” [laughter] And that was exactly the right advice.  

 

恩師のアドバイスは、“Guys, that was pretty good, but I know you can do better.”(みんな良くできた。でも、君等なら、もっとやれる!)だったそうです。学生の無限の可能性を信じてやれということだったのでしょう。これを告げられた学生は、さらに素晴らしい結果を出したそうです。

 

リーダーの資質には、こういう言葉を発することができることも含まれていると思います。

 

You Tubeビデオでは、34:00-35:00 あたりです。お急ぎの方は、その辺りだけでもご覧下さい。

 

Randy Pausch "Last Lecture" on You Tube

 

 

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2011年

11月

25日

LAX 苦い思い出

初めて着いた異国の地は、ロサンゼルス国際空港(LAX)です。

 

一通りの手続きを終えて出口を出たところで、ちょっと奇妙な格好をした若い女性が「すばらし〜い、すばらし〜い」と変な日本語で叫びながら僕の方に寄ってきました。インドのサリーのような服装をしていたような希薄な記憶があります。

 

そして手には、何やら教典のようなものが。。。

 

詳しいやり取りは全く覚えていないものの、彼女に30ドルくらいを寄付させられてような記憶があります。最初にアメリカで使ったお金は、私にとって何の意味もなく、しかも大きくて分厚くて思い本のためでした。

 

後から振り返るとだまされたのだと思うのですが、その時は何やら良い事をしたように思い、いい気分になっていたようです。

 

次の記憶は、LAXダウンタウンに向かうバスの中です。

 

窓の外に、石油掘削のためと思われる馬のような形の機械がいくつも動いていたことを、まずしいカリフォルニアの空とともに思い出します。

 

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2011年

11月

24日

留学へ・・・準備

留学が決まってから、実際に出発するまでの準備といっても、相変わらずテレビ講座、ラジオ講座、そして学生センターという日々でした。実は、クラブ活動が忙しく、なかなか心も身体も準備に向かっていない、そんな状況でした。


この間、やはり留学準備をもっとしなくてはと思ってクラブを辞めると言い出したら、先輩、同期に間から猛反対に合いました。会社を辞めるときも、止めてくれる人はいなかったので、後にも先にも、慰留というのを受けたのは、この時だけでしょうか(笑)


いよいよの出発についても、ほとんど覚えていないのはどうしたことでしょう。記憶があるのは、アラスカで一旦飛行機が降りたこと(そこで、うどんか何かを食べたような気がするけれども、その食堂で多くの日本女性=お母さん方=が働いていたのが妙に印象的です。

 

再び目が覚めた時に、窓の外は青い空、眼下にはプール付きの家々が見えていて、「アメリカに来たんだ!」と思ったことが思い出されます。


飛行機に乗るのも初めて、外国に来るのも初めて。。。ただ、あまり不安感はなく、ワクワク感で一杯でした。空港に着くなり「災難」が待っているのも知らず。。。。。

 

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2011年

11月

23日

英語スピーチ評論家

斉藤正明さんという方の講演に行ってきました。サラリーマン時代に、上司の命令でマグロ漁船に1月半乗った経験のある斉藤さんの話を聴いて、世の中に自分が遺せるものは、「言葉」なんだな、それも「良い言葉」なんだなと感じました。


その後の交流会でお会いした若い起業家の方との話の中で、「英語スピーチ評論家」になるというアイデアが出てきました。早速、そうすることにします。


私が、大学での英語の講義でここ3年ほど使っていたSteve Jobsのスピーチがあまりにも有名になってしまったので、へそまがりの私としては、まずは他のスピーチから。

 

ビル・ゲイツがハーバード大学の卒業式で行ったスピーチをお届けします。

 

Bill Gates Speech at Harvard (part 1)

 

とても、ユーモラスな出だしが印象的です。

 

I’ve been waiting more than 30 years to say this: “Dad, I always told you I’d come back and get my degree.”

 

「父ちゃん、ずっと言ってたよね。いつか学校に戻って学位を取るからって。30年間、ずっとこれが言いたかったんです。」


I want to thank Harvard for this timely honor. I’ll be changing my job next year … and it will be nice to finally have a college degree on my resume.


「ハーバード大学にも感謝します。私は、来年転職(マイクロソフトの仕事を下りて、財団活動に専念)しますので、やっと大学の学位を履歴書に書けるのは、素晴らしいことです。」

 

ハーバード在学中に、マイクロソフト創業のきっかけになるプロジェクトが始まったため、ドロップアウトしてビル・ゲイツが、30年後にハーバードから、名誉学位を与えられてのスピーチです。

 

“Harvard’s most successful dropout.” …

「私は、ハーバードのドロップアウトで、最も成功した人間です。」

 

That’s why I was invited to speak at your graduation. If I had spoken at your orientation, fewer of you might be here today.

 

「だから私は、皆さんの卒業式に招かれたのです。もし入学のオリエンテーションに招かれていたら、皆さんの多くはここにいなかったでしょう」

 

スピーチの一部でも良いから、印象に残る文を、ある程度まとめて何回も読んで暗記する。それを基に、文を変形することで、表現力を付ける。こうした勉強法は、いろんな意味で非常に良い、このところそう確信するようになりました。

 

こうした例を、今後、少しずつ紹介していきたいと思います。

 

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2011年

11月

20日

英語の近未来像

今日も少し横道ですが、先週大学の講義で話した内容から。。。

 

公的年金の支給開始年齢の引き上げが最近話題になりましたが、すでにかつてに比べれば年金支給開始年齢は引き上げられています。少子高齢化の影響によることは、広く知られています。

 

これに伴い、法律上も、60歳以降65歳(公的年金の支給開始年齢)までは、雇用期間を徐々に延ばすよう求められています。

 

しかし、現実に60歳以上の人が再就職しようとしている際に突き当たるひとつの壁が、コンピューターの使用能力と言われています。彼らの現役時代を通じて、ほんとに最後の方で求められるようになった技能が、今では職業につくための基礎技能として求められるに至って、それがないことが、彼らの再就職を妨げているということです。

 

私は、これが、英語について求められる時代に、日本も入りつつあるように思います。ITに関する変化が、いかに急激に起きたかを思い起こせば、英語に関する同様の変化が、極めて短期間に起こらないという保障は、まったくありません。

 

英語の関してだけ、鎖国を続けている。私には、それが日本の現状であると思います。

 

ここからは、私のコメントです。

 

かといって、英語の広い普及がそう簡単に実現するとも思えないことも事実です。

 

でも、解決策がないわけではない。

 

製造業では60歳を少し超えた「団塊の世代」の人たちのノウハウの伝承が大きな問題で、この人たちを再活用する試みが広まっていると聞きます。同じことは、英語にも言えるのではないでしょうか?

 

教員免許を持った教師のみが英語を教えるというのでは、もう時代の要請には追いつかないでしょう。英語の教員免許を持っている人の英語力にも、あまり信頼がおけないという事実もあります。大学の英語教育についても、修士以上、博士以上でないと教えられない(少なくとも、正規の大学教員にはなれない)ということで、間に合うのでしょうか?

 

免許や資格だけあっても、英語を実地の場で使ったことのない人々だけが教えられるというシステムをやめて、実際の運用能力を基準に選別された人たちで若い人たちを教えて行くという 途をもっと広くしなくてはならないと思います。

 

海外勤務の長い民間企業の元駐在員等の活用等も、もっともっと考えられるべきではないでしょうか?

 

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2011年

11月

20日

英語教育の課題

ある大学で英語の授業を2つ持っています。

土曜日の午前中のクラスで、いずれも「再履修」の学生が相手です。

 

「英語が嫌い」「苦手」「好きだけど点が取れない」「朝早いクラスはムリ!」という連中がほとんど。

 

彼らの課題は、新しい技能を身につけるというよりは、持っているものをどう最大限に活かすかということのように思います。そこで、授業の基本は、中学校でやった英語の基礎の繰り返し。

 

「be動詞」の活用と一般動詞の活用が覚束ない者をいる中、1年間やる気を持続してもらうことが課題。こういう「再履修」対象の学生が増える一方とか。何か間違ってないだろうか?としきりに思います。

 

そして私の課題は、彼らの英語嫌い、英語アレルギーを、1年間かけて少し取り除く、ないしは和らげることと、ここ数年おもうようになりました。

 

そして、日本の大人の多くの、この再履修の学生たちと同じ課題を持っていると思います。

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2011年

11月

18日

学生センターその2 すぐにネイティブに習うべきか?

学生センターは、非常に楽しい場でした。


一度留学を経験して帰国しているが、またアメリカに行くための準備をしている人、学者の卵で、この学校でこの先生について勉強したいというはっきりとした目的を持った人、ずばぬけて会話能力の高い人等いたので、ラジオ講座以外は、特段のことをやっていなかった私には、大きな刺激です。


この時期、クラスで何をやったかはっきりとは覚えていませんが、アメリカ人のドーナン先生(ご自身の名前を「道南」と表していました)に、適切な単語の使い方の指導をきちんとして頂きました。本格的にネィテイブスピーカーを話ができたことは、大きな自信となりました。

結果的に、私は「ラジオ英語会話」→「実際の会話」という道筋で学んでいったわけですが、ラジオ講座でいわば土俵に上がる前の四股を幾度となく踏んでいたのが、結果的には良かったかなと思っています。「いきなりネィテイブと話をしなければ」と考えるより、自信をつけたいと思う段階で、そういう機会をつくる考え方もありかなと思っています。


日本人の先生に教わる利点は、その人にも英語学習で格闘した経験があるという点です。それは、「r」と「l」が聞き分けられない、発音し分けられない、ちょっとした文章が何回聴いても聴き取れない等。ネィテイブの先生では、「こちらが分からないところを分かってもらえない」ということがあるかもしれません。考えてみれば、彼らにとっては、「r」と「l」はまったく別の音なので、聞き分けられないこと自体が理解できないのです。


初期の段階では、しっかりと教えてくれる日本人教師につくのが、より良い選択のように思えます。並行してネィテイブの先生につくのは、もちろん問題ありませんが、ネイティブの先生だけにつくことの短所を申し上げたかっただけです。

 

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