グローバル時代を生きる

「グローバル社会に生きる子どもを育てる」と題したシンポジウムに出席してきました。


パネルディスカッションの中で、企業向けのグローバル教育を実施している企業の社長の話から「多文化教育」ではなく「グローバル教育」を施さなければならないという話がありました。「自国から外国を見る」多文化教育から、「世界全体を見て、その目で自国を見る」グローバル教育に切り替える必要性があるというものです。


言い換えると、「自国(日本)の価値を他国の人に分かってもらうには、どう説明しどう動いたら良いか」という発想から、「世界に共通するルールをまず把握して、(日本も含めた)世界各国で尊重されるその国での価値観に合わせてそのルールをどう実行に移すのか」という発想への転換であると解釈しました。


ついでの話として、日本にグローバル人材がいないとなると、企業は外国人の雇用を増やし、日本の子どもの就職先が減ってくる、企業の人事データベースは一元化され、日本人は就職後、世界中の社員と競争して行くことになるとも。


今ひとつしっくり理解できない点はあるけれども、「これまでの日本のやり方を外でも当てはめていけば、何でも上手くいく」という企業文化の中で育ち、それが、必ずしも上手くいっていないことを自分自身で見て来ただけに、もしかしてブレークスルーになる考え方なのかなという感触を得ました。


大きな課題ですが、英語教育そのものとは、密接に絡んでいると思われるので、ひとつの活動テーマにしてみようと思いました。おそらく、「グローバル教育」の一環として、あるいは基礎として、どんな英語教育をしたら良いのかという発想をすれば良いのだろうと思います。