幕末の世界一周

山本三郎さんは、東北大学硬式庭球部の先輩で、年次では昭和34年卒で、テニス部卒業は20年先輩(私は、留年したため、クラブの卒業年次は54年ですが、大学の卒業は55年の二重卒業?)です。

その山本さんが、「父方の祖母の祖父」、玉蟲左太夫(たまむし・さだゆう)がアメリカ軍艦船ポーハッタンでアメリカに渡った後、アフリカ、ジャワ、香港と旅した記録を、現代語訳された本が、この写真の「仙台藩士幕末世界一周」。

もはや絶版になっていますが、やはりテニス部の先輩、滝口さんから借り受けて読み始めました。幕末頃に海外との関係で活躍したジョン万次郎、福沢諭吉といった人々に、非常に興味があります。

アメリカ時代は、ジョン万次郎が過ごしたマサチューセッツ州の街を数回訪ねました。その頃海外に行くとはどういうことだったのか。彼らの心根を思うと、いろいろな感慨があります。

さて、この左太夫さん、英語はできなかったようだけれど、好奇心一杯で、記録をしっかり付けていた。それを5代末の山本先輩が、元ジャーナリストのライフワークとして訳して出されたということのようで、山本さんの情熱にも、敬服しています。

実は、山本さん、今月、食道がんのため、逝去されました。
最後にお会いした時に、この本の話をしたのが、最後の会話となりました。

今後、このブログで、この本の中味をお届けするかもしれません。No guarantee, though!