小判、交番?

昔、楽天ブログで「英語の学び方いろいろ」というブログを掲載していました。(過去の記事は、未だに全部ネットに載っております。今は、アメブロに移転しましたが)

 

時々思い出すのが、交番にローマ字て掲げてある「KOBAN」という表記のこと。

 

警視庁は「我が国独自の交番制度も、各種英語文献に「KOBAN」の文字で紹介されており、 今や国際語として定着しています」と豪語していますが、私の知合いの外国人にきいたけど、誰も知りませんでした。

 

とすると、「KOBAN」とは、誰のために表示なのでしょう?単なる私の勘違いかも知れないけれど、でも納得できません。

 

この記事を書いたら、ご丁寧に、「もう国際語になってますよ」とコメントをくれた人がいたのですが、その人は、上記の警視庁のサイトをコピペしていただけでした。この人の一次情報で確かめずに、人が書いたものをそのまま鵜呑みにする態度にも納得できず「ダブル納得できない」だったことを思い出すのです。

 

皆さんのお考えは?

 

因に、下の記事に出て来る「CLOSE 」の表記をしていたレストランは、永久に「CLOSED」になってしまいました。個人的には、お世話になりましたが。

 

<以下が、昔楽天ブログに掲載した記事です> 因に、元の記事へのリンクはこちら

 

 皆さん、「KOBAN」という表示をご覧になったことがありますか?もちろん交番の表示なのですが、おかしいと思いませんか?

 KOBANって誰のための表記でしょうか?

 日本のおじいちゃん、おばあちゃん向けには不向きです。日本人向けには「交番」という表示が適切です。一方日本に来た海外の人には「KOBAN」って意味が分からないはずです。日本語の「こうばん」の意味が分かって初めてKOBAN=こうばん=policeという理解になるはずなので、観光で短期滞在している観光客にはまったくわからないはずです。

 なぜこんな無意味な表示をするのでしょう?税金の無駄です。同じ表記をするならば、「POLICE」とすべきです。これだと外国人にも分かります。「交番」という表記は日本人にはあらためてする必要はないと思います。

 その他、アルファベットを使った誤記は本当に多い。うちの近所のレストランでは閉店後に「CLOSE」の看板が出ています。「CLOSED」が正しいと思うのですが、なぜちょっと書く前に調べないのでしょうか?さきの「KOBAN」と同じで、日本人は見逃すかもしれませんが、「準備中」と書いた方が誤解がないし、これを英語ができる人に見られると間違いと分かって恥ずかしいですよね。

 私のメッセージは次の通りです。

 表記は誰のためにするのか、よく考えて欲しい。国がこの間違いを犯しているために税金が無駄に使われています。全国の交番でこの表示を見ます!無意味な看板のために、何億円が使われているのでしょう?

 表記を英語でするのであれば、正しい表記にして欲しい。
 私は、「最近の日本語は乱れている」などというつもりはありません。ことばというものは、変化するものなのです。ただ、間違いがはっきりしているものを無神経に使うのはおかしいでしょうということです。

 今日は、英語の学びそのもににかかわる話題ではないですが、ことばを学ぶときにこうした間違った表現に対する感覚は大切だと思い、書いてみました。ちょっとした間違いが、非常な誤解を生むこともあるわけですから。

 

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コメント: 1
  • #1

    松浦邦正 (日曜日, 03 3月 2024 15:28)

    まさにその通り。
    私も「こばん」が出来た時から同じ考えで、見るたびに腹立たしく感じていました。
    一刻も早く全国の「KOBAN」が「交番」になるよう願っています。